出桁造りと看板建築の郷 石岡再訪 その1 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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前回の記事でかつての常陸の国の国府所在地(府中)である石岡を一通り回りましたが、その後調べて見ると「どう考えてもこれを見ておかねば石岡を訪ねたとは言えんぞ!」と冷や汗を流すような物件を見逃していたことが、(実は帰宅後すぐに)分かってしまいました。

 

幸い住んでいる松戸からは遠い所でもなし、3月13日(日)に再度行ってみることにしました。

 

歩いたルート図はちょっと適当ですがだいたい↓の地図の感じです。

 

 

9:30頃石岡駅に到着。二週間半ぶりです。今回は駅前からの目抜き通りは通らずに真っすぐ国道355号(石岡中心部では旧水戸街道と重なっています)と平行した一本東の道に向かいます。

 

途中戦後の看板建築などを見ながら中心街に向かう坂を登って行きます。

こちらは元々右側と左側が繋がった店舗だったのを改造したのではないかと思われました。

 

少し先に見える石岡プラザホテル。石岡駅と旧水戸街道のだいたい中間辺り(やや駅寄り)にあり、一時は市内トップのホテルだったんではないかと思われますが、正面がかなりの面積の更地になっており寂しげでした。

 

二階建て五軒長屋的な店舗の真ん中がトンネル状の通路になっていて、なんちゃって長屋門になっていました。

 

なんちゃって長屋門の手前を右折して、石岡プラザホテルを通り過ぎて西方向に進むと、向かって右側に鈴ノ宮稲荷神社があったのでお参りしてゆくことにしました。

 

案内板です。はっはぁー、稲荷神社の「いなり」って稲生り(いねなり)が転化したものだったとは知りませんでした。天狗党の田丸稲右衛門や藤田小四郎など天狗党が出発した由緒ある場所だとありますね。

 

それでは今日も楽しい散策ができますように!

 

鈴ノ宮稲荷の扁額に大きな鈴の絵面がいいじゃありませんか(≧∇≦)。

 

何気ない住宅のフリをしていますが立派な出桁造りで、まず間違いなく元は立派な商家をリノベしたと思われる物件です。

因みにこの通りは金丸通りというらしいです。

 

山口畳店。一階は全部カーテン締め切り、二階は雨戸締め切ってあるので廃業されてる可能性がありますね。

 

向かって右側のガラス戸はちょっと斜になってますね。

 

 

房総スタイルっぽい店舗の後方に切妻屋根の母屋のある商家のようです。

 

さてこの一色だけの信号のある四つ辻を左右に伸びているのが、国道355号と平行に伸びている、元々商店街だったと思われる通りで、今日はこの通りと、国道の向こう側の一本奥の道を歩きに来たのです。

 

四つ辻から右(北)方向。こちらは商家少なめに見えますが、北端まで行くと前回見たあの物件があるので侮れません。

 

そしてこちらが左(南)方向。こチラ側は前回も通りましたがハッキリと商店街でした。

まずは商店街に行きますが、その前に、ここを右方向(国道方向)に進んで、前回で一番気に入った物件を見に行きます。

 

これです。喫茶店「四季」の入った素晴らしい看板建築。

めっちゃオシャレな洋風の見かけなのにひときわ和風な側面がすごいバランス!

 

正面にはコリント様式の円柱を模した造詣があったり、窓の上部も凝ってますし、煙突風の屋根の飾りなどを見ていると、いちいち細部の細工の細かさに惚れ惚れします。

 

あっ前回見逃してしまいましたがやはりこちらは登録有形文化財でしたね。「大和田家家賃店舗」

よし、帰りがけに開いていたら「四季」で昼ご飯を食べることにしよう!

 

しつこいようですがもうちょっと凝視してから散策を続けます。ここだけ見てると洋館そのものや!

 

こちら側の側面は元々隣接する建物が無かったのか、ちょっときれいにしてるんですよね。

 

ではまた後程!

何枚撮ってるんだ(゚Д゚)ゴルァ といった感じですがそれくらい気に行ってます、「四季」。

 

さて、では商店街の通りを南下していきましょう!

国道の東側に平行に伸びているこの通りは地図を見ても名前がないので石岡東商店街(仮称)と呼ぶことにします。

 

さて、その石岡東商店街(仮称)に入るとさっそく前回も見たスナック+出桁造り商家、の成れの果ての廃墟が目に入ってきました。

 

まだしばらくは前回の散策でも見た食べ物が重複しますが、つづきはその2でご紹介します。

 

(つづく)