房総半島の真ん中辺りの君津市久留里にある久留里城を目指してひた歩く久留里道歩きの第二回として、2021年10月30日(土)に下郡から久留里市街地そして久留里城まで歩いた歩き旅の記録、その10です。
この日の歩行ルートは↓。
歩いた距離はよくよく考えると17kmくらいになったかも知れません。
その9では、久留里城見物を終えて、久留里の町中に戻り、立派な紙屋の屋根に際立った箱棟があるのを発見しときめいたところまでをご紹介しました(↓再掲)。
前々回の記事で、旅館の山徳を見かけましたが(↓再掲)、ようやく反対側から全貌を見ることができました。
房総スタイル的な屋根のシブくてよい旅館でした。
夕方以降、玄関の電灯が灯された姿なども見てみたい風情です。
こちらは青果店でしたが、右半分が出桁造りの商家で箱棟も立派ですが、一階の店舗部分を増やすために比較的廉価に左側を建増したといったところでしょうか。
久留里交差点にあるこちらは屋根の下も下屋の下も出桁造りになっている商家、、を民家にリノベした建物の様です。
魔改造といってよいほど様変わりしてそうですが、元はどんな外観だったんでしょうね。
このまま真っすぐ北に進んで左折すれば久留里駅ですが、まだ次の電車まで随分と時間もあるし、できれば見ておきたかったものがあるので、久留里交差点で右(東)側に曲がります。
曲がると、板張りの壁の蔵のある家などの前を通ってゆきます。
やはりこの久留里という街はあちこちで井戸が掘られ水が出ています。
こちらは房総スタイルの屋根の民家。一階の玄関周りは薄緑のトタンで覆われています。
この房総スタイルの民家を巻くように右に曲がると次の目標物があります。
久留里の大井戸です。
実物は現在閉鎖され、蓋をされていてよく見えないのですが。2.7X1.2M、深さ7.5Mとのこと。
久留里城址資料館で模型を見た上総掘り(↓再掲)で掘ったものでしょう。
次の目的地に行くため大井戸の横を通ってそのまま進んで行くと思わぬところに紀平豆腐店という豆腐屋がありました。
店内ではご主人が作業中でした。お疲れ様です。
おや、ご休憩中失礼しました。激写したら「もういいですよね」という感じで去っていきました。
こちらの白猫さんは、いつものように「猫ちゃんや、一枚撮らせてくれんかね」と声をかけてみたのですが、微動だにせず。後ろ姿だけ激写させて貰いました。
なかなか雰囲気のある背中ですね。
突き当ったら左折→右折とシケイン状に進みます。
するとそこには公民館と人気のない公園がありますが。実はここが、、
新井白石の居宅跡です。久留里藩主が土屋家だったころに藩主に仕えていたので、その頃の居宅跡です。
久留里の中心街に戻ります。こちらの白熊生花店は蔵造りですね。本来は両隣とも同じような規模の店舗があったのではないかと思います。
ただ、こうしてちょくちょく更地はありますが、全般的に久留里の商店街は現役感があってハッキリ生きていました。
さ、では久留里駅方面に向かいましょう。久留里駅入口交差点で左(西)に曲がり街道筋から外れます。
駅近くの懐かしい感じの店で昆布とたらこのおにぎりを購入しました。2つで170円は安い!
お、あれが久留里駅ですね。まだ電車の出発まで時間があるので、もう少し駅周辺を見てみましょう。
上総地域交流センターにあるこちらは「久留里水汲み広場」。常に必ず誰かが水を汲んでいます。
近くのベンチでおにぎりを食べたらそろそろ駅に入ります。
駅構内に入ると、、これは点検の倉庫みたいなものでしょうか。
倉庫の方から反対方向を見ると、、線路の終了点があります。これ撮るの好きなんですよ。
もう1本脇の線路も。
ここにまた来る可能性はそんなに高くないので駅名もちゃんと激写しておかないと。
日中は一両編成の久留里線のディーゼル車。
他の乗客の皆さんとともに木更津に向かい、電車を乗り継いで帰宅したのでした。
二回に渡って歩いた、通算38本目の街道、久留里道の歩き旅、これにてめでたく終劇です。
地味といえば地味ですが、割と街道遺構も多く楽しめました(^^)。