古隅田川(都内部分)を歩く その2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2019年4月6日()に、古隅田川の都内部分(足立区と葛飾区の

区境となっている)を歩いたお散歩記事のその2です。

 

当日の歩行ルートは☟。

歩いた距離は全部併せてだいたい10KMほど。

 

その1では、古隅田川の流路を流れる親水公園の途中にある

排水場を見たところまでをご紹介しました(☟再掲)。

(調べてみると正しくは「足立区裏門堰配水場」でした。)

 

古隅田川の流路を呑み込んでしまっているという綾瀬川をしばし

南下します。

 

右側の住宅の合間から見える拘置所。なかなかシュールな風景。

 

首都高速の小菅ジャンクションも眼前に見えています。

何度かこのブログでも書いていますが、こういう巨大な構造物って

人間の英知と努力が垣間見える様で割と好きです。

 

そのまま進んで行くと、水戸街道の水戸橋を渡って綾瀬川の東に

出ることになる訳ですが、水戸橋の袂に略式みたいな神社が。

 

石灯籠も横一列に並んじゃってますが、近くの案内板を見ると、、

古くからここには八幡社と大きなタブの木があり、柳沢吉保が再興し、

吉宗の時代の地図にも「八マン」という記述があるとのこと。

ずいぶんと由緒のある神社だったんですね。頑張ってこの神社を

残している、ということでしょうね。

 

で、水戸橋です。堤防を超えるため、高くなっており、階段を登って

から、渡ります。

 

綾瀬川を越えた後、東側に見えるのは大六天配水場。綾瀬川の

東側の古隅田川の終着点とも言え、綾瀬川に古隅田川の水を

排出している様です。

「大六天」はおそらく第六天(他化自在天)の異字でしょうね。

 

この配水場の向こう側に、水戸街道歩きや赤山街道歩きの後の

散歩などで歩いた古隅田川の緑道がありますが、その前に右(南)

の方に立派な神社が見えたのでそちらに寄り道してみます。

 

小菅神社です。明治二年(1869)にこの地に小菅県が設置された際、

県知事が伊勢の皇大神宮を勧請した神社とのことで、かなり立派な

ものでした。

 

お参りを済ませ大六天配水場の脇から、その裏側に回って

古隅田川の緑道に入ります。

 

大六天配水場の裏側の部分って、夏に通ったことが多いせいか

よどんだ水があまりきれいではなくて、苦手だったのですが、

春にくると見事な桜が咲いていました。

ほとんど配水場見えてませんが、こりゃあいいお花見です(^^)。

 

緑道は、まだそこまで暑くないせいか水も普通で、古隅田川の

雰囲気がよく出ている感じ。

 

その先で鵜乃森橋を超えて、、

 

更に、道路を斜めに潜る陸前橋を通過します。

 

陸前橋という名称、水戸街道のある意味別称でもある陸前浜街道、

から来ていると思いますが、恐らく明治の頃、徳川の香りの強い

「水戸」を避けたものではないかと考えました。

 

その先、緑道沿いにあるのは、何度か見たことのある小菅の

風太郎のお話を紹介した碑。

源蔵が育てたもろこしが風で煽られ、それに引っかかって落馬した

短気な殿さまが怒って源蔵を切り捨ててしまってからというもの、

その殿様が通ると「殿様に殺されるから風よ吹くな」という声が

聞こえる、というものです。救いも無ければ意図するところもあまり

分からず、後味が悪いなあと毎回思います。

 

更に古隅田川緑道の案内があります。この案内図だと今いる所から

北に進んだところで、緑道自体は右折して東に向かっていますが、

実際の流路はそのまま北上し、今の綾瀬駅の北側を弧を描いて

南に流れ戻り、☟の図の右上の辺りに繋がっていた様ですので

私の散歩もそちらに進む予定。

 

と、その前に、さっきご紹介した陸前橋の裏側がなかなかに雅で

あったので、写真載せます。

桜の向こうのレンガ橋、なかなかの風情です。ほぼ無風の瞬間に

撮れたので、水面の映り込みもまずまずでいい感じ!

 

ここらあたりの緑道も、桜が覆いかぶさるように咲いていて、

この季節ならではのおトクな景色が楽しめました。

 

よう!いい陽気だね。調子はどうだい?

 

で、緑道はここで右折して東に進みますが、私は本来の流路を

辿って北上し、綾瀬駅の北側を回って、この緑道の延長線上まで

戻ってくることになります。

 

しばし緑道から離れて綾瀬駅方面を目指します。

今まであんまり気づいてなかったのですが、幅の広いこの右側の

歩道自体が流路跡って可能性もあるかも知れませんね(テキトー)。

 

そうこうするうちに綾瀬駅に差し掛かり、更にその北側まで進みます。

 

☟の地点で右折します。

もちろん、こんな風に四角く流路があった訳ではありませんが、

強いてなるべく流路に近いルートを通るならこんなものかと。

(想定流路としては、冒頭の地図を開いていただくと、この辺りで

オレンジの線で描いたルートがそれに当たります)

 

右折してしばらく東に進みます。

この辺りを流路も横切っていたかと思いますが、この道は流路では

ないのでささっと進みます。

 

右側に都立東綾瀬園が見えたら右折して南下を開始します。

 

が、その前にここから左側には桜満開の親水公園があったので

一瞬そちらに寄り道してから南下をすることにしたのでした。

 

続きはその3でご紹介します。

 

(つづく)