ゆっくり中山道を歩く第10回 安中-横川1 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2017年12月8日(金)、何とお休みを頂いて旧中山道歩きの10回目

として、だいぶ前になる前回ゴールの安中から、信越線の終点、

横川までの区間を歩いてきました。


今回もガイドブックは『ちゃんと歩ける中山道六十九次 東』。
歩行ルートは☟。

寄り道も含めると、歩いた総距離は21.4㎞ほどでした。

20㎞超は久しぶりだったのと、実はずっと上り坂だったので

ちょっと疲れました。

 

朝6:30そこそこの新幹線で高崎まで出て、信越線に乗り換え、

極めて多数の高校生たちと共に7:40頃安中駅に到着。

 

駅を出て振り向くと、見えたのが東邦亜鉛の工場。

斜面にこれだけの規模の工場があると、壮観ですね。

 

この日の天気予報は朝から曇り、昼過ぎ雨、とわざわざ休みを

取った割にはあまり芳しくない見込み。また私は落ち込んで

「どうせ俺は晴れた中山道を歩いて、群馬や長野の山々を

見ることはできないんだ、フン!」などと思っていたのです。

 

碓氷川を渡る時、、

あ、左の方にすごい形の山が見えとる!しかもうっすらと晴れてる!

あの山はこの日最後まで見続けるであろう、妙義山ですね。

ここら辺りで山が見えたの初めてだよ~。もうこの後どんなことが

起きても後悔はないよ、神様!などと思ったのですが、まさか

その軽口があんな事態を招くとは、、、。

(「あんな事態」は後ほどご紹介します)

 

碓氷川を渡りきる寸前、碓氷川越しに江戸方向=前回歩いてきた

方向、を見てみます。

ちょうどこの写真の真ん中あたりが、前回街道が途切れた場所で、

渡しを経由してここら辺りに繋がっていたと思われます。

 

橋を渡り切った後、中山道は国道から左に分岐するため、

歩道橋で国道を左側に渡ります。

やっぱり遠くに山々が見える景色というのは街道歩きの醍醐味の

一つで、うれしくなります。

 

国道から分岐すると安中の宿場に入ってゆくのですが、正式に

宿場に入る木戸の手前くらいには、なかなかいい具合の古い

建物を何軒か激写。

2枚目左側の建物はあからさまなまでの看板建築です。

 

やがて交差点の右にある床屋さんの前に、木戸跡碑を発見。

ここからが安中宿です。

 

そのすぐ先にもう一本右に伸びる道があるので、そちらに入って

行くと、熊野神社があります。

今日初になるので、道中の安全をはじめしっかりとお参り。

境内左奥にある大欅が見事・

 

街道に戻ると蔵造りの見事な建物が見られます。

 

その先、左にある郵便局の敷地内に、本陣跡の碑が立っています。

 

ここで少し街道から離れ、ちょうどこのお向いにある坂道を上って

行きます。すると坂が左にほぼ直角に曲がるところに大泉寺が

あります。

こちら、菅田将暉君、もとい井伊直政正室のお墓がある、と

されていたので、こちらでもお参りすることに。

 

お寺を離れても、街道に戻らずそのまま西に進んでゆくと、

旧碓氷郡役所がありました。

説明板

明治44年に再建された建物はほとんど当時のままだそうです。

 

その先、右側にある美しい建物は安中教会。

 

その先、街道右側の奥にある安中小の手前には安中城址の碑が

ありました。

 

道路に戻り更に西に進むと、今西に向かって歩いている道路の

名前が、大名小路という名前である事が解説されています。

 

更に西に進むと、旧安中藩郡奉行役宅や、

武家長屋などがありますが、、

しかしっ、この時点で時間は8時ちょい。開館は9時から、という事で

私の得意パターン、「歩き始めたのが早すぎて、見学できない」に

陥りました。

 

街道に戻ると早速登り坂に差し掛かります。

 

坂の上に上がると、古い商家が雰囲気たっぷりに建っています。

その名も「サカウエ薬局」。そのまんまや。。

 

更に進んでゆくと天保三年(1832)創業の醤油屋さん、

有田屋があります。

☝は今の店舗。少し先には、昔から残る建物があります。

雰囲気ありますねえ。2枚上の、今の有田屋店舗の正面には、

有田屋当主の湯浅治郎が私財を投じて創設した私設図書館。

 

更にその先、目を惹いたのが、お茶の田島園。

蔵造りの建物の、その向こうのバラックの対照感がすごいです。

 

その先にある田島商店(きっと☝の田島園さんの御親戚だろうと)は

一見普通の商店ですが、看板一枚の裏に隠れている、昔ながらの

建物が、迫力ありそうです。

 

その先、いきなり疲れたので、自販機で缶コーヒーを買って

その前にあったベンチで休憩。

 

街道の行く手には、さっきよりもずいぶん大きく見え始めた

妙義山が私を手招きしてる感じ。

「今、行くぞっ!」という気になってきましたね。終日曇りどころか

まだ晴れてるし、今日はホント恵まれてるなあ。

 

その先、街道左手にある郵便局の敷地に、木戸跡碑があります。

安中宿もここまで。

 

宿場を出てすぐの右側奥に愛宕神社があります。

この神社は前方後円墳の上に鎮座しているのが特徴。

体力温存のために遥拝としました。

 

その先、天然記念物に指定された松並木の碑がありますが、

残念ながら松は枯死してしまった模様。

全然残っていませんでした。しかし妙義山のフォルムはすごい。

 

そのまま進み、国道18号を超えます。

 

国道を超えた後、しばらくすると、遠くに杉並木が見えて来ます、と

思ったところでカメラの電池が切れてしまったので、充電を済ませて

おいた電池に交換し、街道の行く先を激写。

 

さて先を急いで写真を撮ろうとすると、、、あれ?何か、何か、、

カメラの電源入らなくなっちゃった。電池を入れ直したりしても

全く動かず、要はカメラの電源が突然入らなくなってしまった訳です。

 

おぉ~、妙義山見えた時に「もうこの後どうなっても後悔しない」

なんて思ったからか、このアクシデントは!?的に悶えつつ、

已む無く撮影はスマホで行うことにし、先を急ぐのでした。。

 

(つづく)