玉川上水原宿村分水を歩く 2/2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2016年11月6日()に玉川上水原宿村分水を歩いた記録の

2/2です(1/2で言い忘れましたが渋谷川の支流です)。

 

(歩行ルート:詳細はクリックして大きな地図でどうぞ)

 

1/2では、暗渠っぽい道を歩き続け喜んでるところまでを

ご紹介しました(☟再掲)。

 

更に進んで行くと、一際古い建物がありますが、こちらの土台部分は

どうやら護岸だった様に見えます。排水パイプも見えますね。

近くで見ると斜めにつくられた排水口らしきものも見えました。

ここからボトボトと下の川に直接排水してたのかなぁと推測。

 

そのすぐ先でも護岸的な壁と地面に潜る排水管を発見。

 

やはり川の右岸はずっと一段高いところに建物が建っています。

この護岸っぽい壁の一番下には幾つも穴が空いている様です。

単に道路に排水するものなのか、はたまた川だった時代の何かの

名残なのか不明ですが、これは残念ながら前者かな?

 

すぐ近くを車道が並行して走っているのですが、高低差があり

やはりこの玉川上水原宿村分水が谷を走っているのが分かります。

 

その先も暗渠らしい暗渠道が続きますが、一ヶ所鉢植えだらけの

場所がありました。今も私に色々教えて下さっている暗渠散歩の

先輩ブロガーさん曰く、暗渠に付き物なのがこの鉢植えとの事で

これはそれを地で言ってますね。

 

その先、明治神宮北参道入り口のそばで流路が一旦消えてしまう

のですが、その直前に護岸だったであろう石垣が残っています。

コケなども生えていて、やはり湿気が高いのだな、と思います。

写真の奥に見えている階段で一旦流路は消滅してしまうので、

北参道入口交差点を南東方向に渡ります。

 

かつてこの川はそのまま山手線と交差していた様で、線路の

西側で痕跡を探そうと思ったのですが、工事現場かしており、

そこにあるはずであろう痕跡が見えませんでした。

大変残念ですが、仕方なく線路の反対側に回ります。

 

すると、線路の東側では何とか見えました山手線との交差の跡!

読んでいるガイドブックによれば、山手線は明治18年(1885)開通だが

その当初からこの位置で川を超えていた、とのこと。

いいですねぇ、そういう話。

 

ここから先は少し都会に入ってしまうので、先ほどまで程には

暗渠色ムンムンではなくなりますが、ちゃんと辿ってゆけば

暗渠風情のある流路跡の道を追ってゆくことは可能です。

 

やがて千駄ヶ谷三丁目西交差点の西(北参道駅の西)の一角で

暗渠跡は公園と化し、そのまま一旦姿を消してしまいます。

 

向こう側にある明治通りを左(西)側に渡り暫く進むと、公園で消えた

流路の延長線上に暗渠跡の道が復活します。

向かって右は明治通り、玉川上水原宿村分水(西側の流れ)は左です。

 

そのまま西之流れを辿ってゆくとあまり暗渠の雰囲気が無かったので

途中で東側の流れの方を覗いてみると、それなりに暗渠らしい

蛇行の跡が見えました。

 

その先で明治神宮と神宮外苑を結ぶ少し太めの車道に出ますが、

ここで一旦、本来歩いていた西側流路に移動し、振り返ってみます。

道路の拡張などで分かりづらくなっていますが、もともと結構

蛇行していたのかな?といった感じ。

 

東西にのびる車道を渡ったら、しばらくそのまま西側の流れを追って

更に南下してゆきます。

ここまで来てもやはり右側の建物は一段高いところにあり、谷底的な

地形を通っているのが分かります。

 

やがて左かV字状に道が合流してくる地点があり追分状になっている

地点がありますが、これが実は東側と西側の流れの合流点です。

 

向かって左が西側の、右が東側の流れです。せっかくなのでここで

東側の流れを少し遡って見に行ってみます。

 

東側の流れ、少し遡っても普通の道路にしか見えませんが、、

 

☝の写真で一番奥に突き当りが見えますが、その少し手前の

右側に暗渠らしい細い路地を発見しました。

 

合流点まで戻り、一本化した流路の跡でラストスパートに入ります。

先程の合流点のすぐ先の交差点で右方向に進みます。

実際の流路は右側にある公園の中を通っていたのだろうと思います。

 

そのすぐ先、

少し先に見えている眼科の辺りで流路は左に曲がり、その向こうを

流れていた本流、渋谷川に合流していた様です。

 

今はその通りには進めないので写真の一番奥に見えている交差点

から迂回をしてそちらに回ります。交差点から車道の向かいを見ると

小さな駐車場が見えていますが、ちょうどその辺りが合流点で

あったかと思われます。

 

脱兎の様に車道を渡り、一応この日のゴール地点として駐車場を

しげしげと眺めます。

向こうに見えている道路が渋谷川跡、向かって右の方が有名な

キャットストリートです。

 

上の写真のすぐ左側には原宿橋の親柱が残っています。

実はこの地点、4年も前に渋谷川跡歩きで激写しており、

懐かしい気持ちになりました。

 

先程の駐車場で玉川上水原宿村分水はゴールインしましたが、

折角なのでそのまま明治神宮前駅まで渋谷川跡を歩くことにしました。

 

しばらく南に歩くと、向かって右側のガードレールの下に護岸の

てっぺんが見えているのに気づきました。

4年前には知識がなく、全く気付かなかったものです。

 

久しぶりのキャットウォークですが、改めて非常に川らしい蛇行を

しているなぁと再発見。

 

表参道に辿り着く直前のビルの前にも護岸を発見。

護岸が残っていると、そこが川だった頃の想像がし易いですね。

 

最後に表参道の歩道に出て、橋の親柱を見てすっかり満足し、

最寄りの明治神宮前から乗り換えなしで帰宅したのでした。

 

いやー、短い距離でしたがこんなに楽しくなるとは思いませんでした。

まだまだ他にも楽しい暗渠が残っていると思うので、なるべくたくさん

歩いて記事にしたいと思います。