玉川上水原宿村分水を歩く 1/2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2016年11月6日(

 

朝からスカッと晴れた今日、暗渠歩きで玉川上水原宿村分水を

歩いてみました。玉川上水原宿村分水は、元々は現西新宿の

文化学園の南西辺り(代々木3-29)を水源として谷筋を流れる

小川でしたが、その後甲州街道沿いを流れる玉川上水から、

文化学園の辺りで南に分水路を取って、流域の水田を潤す

用水として用いられたもの(用水として使うために本来の

小川に、玉川上水からの水を足したという事ですね)で、

現在は暗渠となっています。

以前ブロ友さんの記事で紹介されており、歩こう歩こうと

思っていた暗渠でした。

 

歩行ルートは☟

 

朝8時前に新宿駅に到着した後、腹ごしらえにロッテリアで朝食。

メニューはデニッシュベーコンエッグサンド。

 

そのまま地下道を通って、西新宿の文化学園の前に出ます。

すると目の前にはレンガ造りでアーチ型のモニュメントが出現。

この辺りは玉川上水の水路だったところで、この辺から原宿村分水が

分岐していたのですが、このモニュメントは玉川上水が新宿駅の構内

を超えていた場所のレンガ造りの暗渠を復元したものとのこと。

 

ここから南に向けて歩き、本来の川筋の方向に向かって歩きます。

恐らくは分水路が流れていた流路に重なっているかと思います。

分水路跡と思しき道は☝の通り、下り坂になっていて谷に向かい

下りてゆく地階なのが分かります。

 

進んでゆくと谷筋が見えてきました。

写真中央の路面の赤い辺りで左右に谷筋が広がっており、

こちらも向こう側も登り坂になっています。分水路はここで右から

左に流れていた小川に合流していたと思われ、早速右折して

水源方向を探検してみます。

 

すると、、

すぐ先で行き止まりになっており、本来の水源までは届きませんが、

かなり暗渠らしい道がこのエリアにだけ残されています。

 

振り返って川下方向を向きそのまま進んでみます。

蛇行具体なんかは暗渠っぽいと言えなくもないですがそんなに

あからさまではないですね。さて、この川、実はもう一本流れが

あります(北側⇒東側を流れるものと、南側⇒西側を流れるもの。

便宜上記事中では東側の流れ、西側の流れ呼ぶことにします)。

 

今まで歩いていたのは東の流れ。少し後戻りをしてもう1本の

西側の流れの水源方向を目指して歩くと、

やはり短く途切れてしまっていますが、こちらが西側の流れの

水源近くの暗渠跡の様です。

 

東側の流れはあまり暗渠らしさが残っていない様なので、今後

こちらの西側の流れをメインに歩いていくことにして、先に進みます。

 

上の写真の地点からすぐ下流の左側に「石森プロ」という看板の

出た建物があります。「石森プロ」というと思い浮かぶのはもちろん

仮面ライダーサイボーグ009石ノ森章太郎先生ですが、

「まさかなぁ」などと思いつつ建物を見てみると、、

仮面ライダーとサイボーグ009だっっっ!!

こっ、これは暗渠よりも何よりも本日一番の収穫じゃなかろうか?

 

気分を落ち着かせて暗渠歩きに戻ります。

西の流れは一旦代々木小学校の敷地に突き当り行き止まりに。

やむなく一旦東の流れに迂回し、学校の向こう側に出て続きを

辿ることにします。

 

暫く東の流れを下ってゆきます。

向かって右は代々木小学校ですが、一段土地が高くなっていますね。

事前の情報通り東の流れはあまり暗渠色が濃くない様です。

 

少し先の☟の地点で右に曲がり、西側の流れの続きに向かいますが、

その前にもうちょっとだけ東側の流れの続きを見に行きます。

万一東の流れが暗渠っぽくなっているともったいないですからね。

 

うーん、そんなにもったいなくなかったかもしれない。。カーブが

まぁ暗渠っぽいっちゃぁ暗渠っぽいのかな。。

 

先程の写真の地点に戻り代々木小学校の南側を目指します。

小田急の南新宿駅の高架の手前まで出たら、高架のすぐ

手前の細い道に入り、暗渠の続きを目指します。

 

少し歩くとすぐ右側に暗渠道の入口が見えてきます。

右に下りてく階段がその入り口ですね。何か期待できそうです。

 

階段を下りると目の前には「暗渠道ってこういうものです」なんて

見本になりそうな路地が伸びていました。

狭い道幅、川っぽい蛇行、湿気を感じさせるコケや草木。

東側の流れにも見習わせたいくらい暗渠色の濃い道です。

 

面白そうなのでどんどん進みます。

左側前方に見えている妙なコンクリは、もしかしたら埋められた

護岸のてっぺん??ちょっと不確定ですが興味深いです。

 

更に進むと、代々木小学校の南側に突き当り行止まりになるのが

見えて来ます。

突き当りの一番奥まで行ってみると、、

護岸の石垣と、地面に潜る排水管がありました。これはポイント

高いですね。暗渠ウォーカーにはお宝的なポイントです。

 

一旦引き返して南に向かい、南新宿駅のところまでたどり着くと、

駅ホームの下に川が潜っていた痕跡があって、向こう側の日光が

見えていますね。なおこの南新宿駅、かつてはもう少し北東寄りに

あって、その名も「千駄ヶ谷新田」という駅名だったそうです。

 

一旦線路沿いを西(南西)に移動し、高架を潜ったら左折して

さっきの痕跡の反対側を目指して☟を左折します。

(川は左⇒右に流れていた訳です)

 

左折すると再びめっちゃ暗渠っぽい道が続いていました。

50Mほど進むと駅ホームの南側に突き当りますが、さっき北側から

見えていた地点がここですね。

看板の隙間から漏れた日光が見えていたんですね。これはもう

あからさまに水路を埋めた跡です。

 

Uターンし、先ほど曲がった地点まで引き返し(3枚前の写真の地点)、

そのまま真直ぐ川筋を辿ります。

川跡の臭いがムンムンして期待できそうですが、歩いて見ると、、

実際期待通りの川跡ルートが歩けます。

 

更に川筋を辿ってゆくと、多数のマンホールと、井戸のある場所に

出ました。

暗渠ウォーカー的にはすごく「水場の風景」な感じ。

 

更にそのすぐ先で右側に見えた建物はやはり路面から一段

高いところにあって、その下の土台はイコール護岸という訳でも

なさそうですが、何となく川沿いの建物っぽい構造を思わせます。

 

やー、玉川上水原宿村分水、元々期待してましたけど、本当に

いいじゃないか!と更にワクワクしてきたところですが、切りが

良いのでここまでを1/2として、残りは2/2でご紹介します。

 

(つづく)