長期企画 東海道歩きその25 桑名-四日市 3/3 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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7月11日(土)に歩いた旧東海道歩きの第25回、その3/3です。

当日の歩行ルートは↓です。

(元々使用していた地図サービスが終了したため、Googleマップにデータを移管し、新たに作成しました。

2/3ではクランク状の道を通って国道1号に合流してゆくところまでをご紹介しました。

↓が国道との合流点。
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国道に入ってすぐ、国道1号の距離表示ポストがあります。

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確か桑名市内で国道1号を渡った時は382㎞だったから、意外と進んで無い気がしますがこの日は初っ端の桑名市内で何㎞分も大回りしているので、実際この時点ですでに16km程歩いていた様です。

国道に入って200Mほど進んだ金場町の交差点の右側には大正時代の道標があり「右桑名、左四日市道」とあります。

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大正時代の割には風化が進んでますね。石の質によるのかな?

この先見どころが街道の左側に移るのでこの交差点で国道の左側に渡っておきます。

金場町交差点から300Mほど先、旧東海道は国道から左に逸れてゆきます。その追分の股の部分には「国宝元三大師道」と刻まれた道標があります。
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国道から分かれてすぐ左にある多度神社は桑名にある多度大社を勧請したものだとの事。
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仕事でお付き合いのあった会社の工場が多度にあった関係で何度か桑名近辺の多度大社の近くを通った事がありますが、道路に覆いかぶさる大きな鳥居が印象的でした。その多度大社を勧請したのがここなんですね。

多度神社から少し進むと旧東海道は海蔵川で行き止まりになっていますが、そこには日本橋から99里目の三ツ谷の一里塚跡碑があります。99里かぁ。感慨深い距離になってきました。

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この頃にはずいぶん足も疲れてきていたので、ちょっとこの一里塚碑で5分ほど休憩させて頂きました。裏面にあった説明によれば、本来の一里塚はこの数十メートル南、今は川になっているところにあったとの事。治水で川の位置が少し変わったりしたんでしょうかね。

十分に休憩をしたら、海蔵橋で海蔵川を渡ります。

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渡り切ったらすぐに左前の方に進む下り坂に入り旧東海道に復帰します。

復帰した先は旧道らしく行き交う車もまばら。

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えてして旧街道は地元のクルマの抜け道となっていて結構危ない事も多いのですがこの辺りはとても快適でした。

しばし進むと三滝川にかかる三滝橋に差し掛かります。

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この川は「湯の山」と言われる御在所岳から流れてきています。温泉で有名な山で子供の頃、家族で何度か行った事があります。

橋の上から上流・下流方向を見てみます。上流方向を撮った時はちょうど鳥が飛んでいるのが写りこみ何だかカッコいいことになりました。
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下流方向を見ると四日市のコンビナートが見えます。

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最近はやりの工場夜景で有名なところだと思われます。

三滝橋を超えてすぐの左側には名物「なが餠」の笹井屋本店があります。創業は天文十九年(1550)と言いますから、江戸時代の街道どころか、戦国時代にまでさかのぼる老舗です。
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藤堂高虎が、足軽時代から大名になった後まで立寄ったとか。ゴールまでももうわずかなのでこちらで家族の土産に11本入りのセットを一箱購入しました。

街道に戻るとそろそろ四日市の宿場の中心部だったエリアに入りますが、上記の笹井屋を除くと余り宿場の痕跡は残っていない様です。

右側にある近藤建材はかつての脇本陣帯やの跡。

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特に説明板などはありませんでした。

そのすぐ先右側の福生医院は問屋場跡ですがこちらも特に説明は無かった様です。
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問屋場跡から100Mほど先の黒川農薬販売紹介が黒川本陣跡です。説明板はありませんが、
幸い名字が黒川さんのままなので分かりやすいですね。

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その後国道164号を超えると旧東海道は少し右斜めに
進路を変えます。
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かつてはそのまま右斜めに真っ直ぐ進んでいた様ですが今は民家などで行き止まりです。

丁度行き止まりになるその地点に文化七年(1810)の道標がありました。
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「すぐ」とはまっすぐの意味ですね。直立ち(すぐだち)=直立みたいな。

ですが真っ直ぐは進めませんので、迂回します。ふと国道1号方向を見るとちょうど車が途切れているのが見えたので、疲れはありますがチャンスと見て脱兎の様に国道を走って渡りました。

渡って少し進むと国道から見て右斜め前方向に入ってゆく道があり、それが旧東海道です。さっき途切れたところからまっすぐの地点にあたります。
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ここは旧東海道がアーケード商店街を通ってるんですね。街道がアーケードの商店街を通っているのを見るのは、いつぞやの川越街道歩きの時以来です。

このアーケードの手前右に諏訪神社があるのでそちらにお詣りに寄ってみます。
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アーケードのスワマエは諏訪神社の前という事でしょうね。

とても立派な本殿でしっかりお詣りします。
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その後街道に復帰してアーケードに。アーケードは多少閑散とした雰囲気もありますが多彩な色の飾り付けがとてもきれいでした。
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その後しばらく手元の資料などを見て歩いており(危ないですね)、ふと前を見るとひょうきんな感じの人形がいました。

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首が伸び縮みする秀逸な作品でした。
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やがてアーケードの終わりとともにこの日の街道歩きも終了。25
近鉄四日市駅から続く幅広の車道の向こうに見えているあの道が次回の出発点となります。

そこから右折して近鉄四日市の駅から帰途につきました。

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帰宅してからのお楽しみはもちろん、土産のなが餠です。

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パッケージの絵が古い街道地図になっているのがオシャレ!

小さい頃からの好物のなが餠を心行くまで食べたのでした。

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旧東海道歩きはあと5回で京都三条大橋に到着の予定ですが何とか今年中に歩き切ってしまいたいと思っています。8月と9月初旬は暑すぎて危険でしょうから今から暫くは財布に厳しいですがサッと進めておきたいかな、と思っています。