中国のエネルギー企業が積極的に海外企業買収。日本にも必要なエネルギー戦略
中国のエネルギー企業が積極的に海外企業買収の動きを見せています。中国の原子力発電大手である「中国広東核電集団」はオーストラリアのウラン探鉱企業エナジー・メタルズの経営陣と発行済み株式の70%を約8,500万豪ドル(約67億6,400万円)で取得することで合意しました。大きな流れとして、中国企業がインフラ関係を中心に海外企業の買収を進め、世界へ進出する動きを見せています。世界経済の牽引役としてがんばる中国は頼もしい存在ではあります。中国の景気回復なしには世界経済の再浮上もあり得ないでしょう。ただ、もうひとつの顔として、エネルギーについて露骨なまでの野心を持って側面を意識する必要があります。おそらく中国共産党の国家戦略がその背後にあるのでしょう。これまで国家戦略が見えなかった日本。民主党の国家戦略室には「エネルギー安全保障」といった日本の死活問題を是非議論していただき、明確な国家戦略を示して欲しいものです。