異色の学校 | チャンピオンマニアの視点

チャンピオンマニアの視点

チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したいのはこちら

遠目でみると綺麗な2toneになるリバースウィーブ。

 

生地は当時の言い方だとガンメタルグレーと言われる黒が多めの色合い。

 

所謂、USMAのものと同じものになります。

 

リブもUSMAと同じものを使用した粗めの硬いタイプになります。

タグはというと胸に77と入るのでアクリル単かと思いきや

 

ポリ単色になります。

この年代のガンメタルグレーは本当にいい風合いで

 

ビンテージリバースのお手本のように思います。

 

しかし、今回着目したいのはこちらのフェニックスユニオン高校。

DIST.とはdistrictの略になります。

 

なぜここに着目したかというとこの高校のアイテムは

 

60s後半から70sにかけてチャンピオンもので

 

実は非常に多く存在するんですが1つ特徴的なとことがあるんです。

 

例えばこちら

 

そして、こちら

これは私物で枻出版の「VINTAGE CHAMPION」

 

に掲載してもらったもの。

 

これもすべて同校のものになりますが

 

お気づきになりましたか?

 

この胸のプリントを拡大すると

先ほどのTシャツもそうですが「SYSTEM」って入るんです。

 

長年いろいろなチャンピオンのアスレティックTシャツを見てきてますが

 

このSYSTEMって入るのはこの学校だけなんです。

 

またこちらはTシャツですがリバースも存在し

 

同様に緑のプリントになります。

インスタグラム@yonemittoo 

こちらも小さくですがちゃんとSYSTEMって入ってます。

 

こちらはハードルを跨ぐグラフィック入りでこのタイプのTシャツも存在します。

 

実際の着用写真はこちら。

では、なんでこのようなSYSTEMというワードを入れたのか。

 

このPHOENIX UNION HIGH SCHOOLですがDISTRICT

 

と文字が入っていることに起因していると思ってます。

 

DISTRICTとは学区を意味していて

 

東西南北に4つの高校が集まっていました。

 

なのでその学校間で体育関連は連携したもしくは

 

合同で体系作りをしていたからなんだと思います。

 

そして、同じ学校であれば同一のスクールカラーで

 

プリントされるはずですが

 

これらを見てもらうとわかるように

 

青、黒、緑とプリントの色もいろいろ。

 

これもこの学区の4校でスクールカラーが違うから。

 

なので同じP.U.H.Sでもいろいろな色のものが

 

存在するんだと思います。

 

 

それでは最後にこの学校の写真をいくつか

 

こちらはリバースのクルーネック。同様のプリントでパーカーも存在します。

 

これもプリントは緑になります。

胸のカプセルナンバーが70なのでおそらくタタキの最終タグですね。

 

こちらは67年なのでおそらくチャンピオンのランタグですね。

 

こちら73年。上のリバースと同じプリントでハードルを跨ぐプリントが薄っすらわかります。

 

こちらはハードルのグラフィック無しの上の紹介したTシャツと同じタイプ。

 

こちらは最初に紹介した青プリントのリバースと同じプリントになります。

今回はこんなところで。

 

インスタグラム

@champion_mania