プロダクツタグ時代のスウェット | チャンピオンマニアの視点

チャンピオンマニアの視点

チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したいのはこちら

前回はいつ紹介したか記憶にないくらい相当久しぶりのビンテージスウェット。

 

ピンボーダーのビンテージスウェット。

 

タグはというと

プロダクツタグ。

 

なので67年~71年くらいのアイテムです。

 

当時、チャンピオンは委託先のOEM(生産工場)を抱えていました。

 

そこで生産されたものは下のような後付けのタグになります。

しかし、今回のものはネックの縫製と一緒にタグ付けされてますので

 

オリジナル工場での製造だったことがうかがい知れます。

 

それとこの年代ではCotton100%のスウェットは作ってないので

 

当時のリバースのタタキタグと同様のポリ混に。

 

配合も一緒でポリ10%です。

 

しかし、この手のアイテムは文系のアイテムなので

 

生地はリバースよりも薄手。

 

文系アイテム。それを象徴するのがリブ。

裾リブも袖リブも短い。当時のラッセルに近い仕様です。

 

そのリブを見てみると厚手のいい生地を使用してます。

 

このあたりがチャンピオンクオリティーと言えます。

 

個人的にはアスリート仕様のヘビーデューティーなアイテム好みなので

 

王道のビンテージスウェットはほとんど持ってないです。

 

でもこのようなちょっとクセのあるものも好みです。

 

ではそのクセとはどんなところかを今回はお話したいと思います。

 

 

①ピンボーダーなのに長袖であること

 

通常、ピンボーダーのスウェットというと下のような半袖がほとんど

これがまず、1つ目。

 

60s中盤~このようなピンボーダーのスウェットは

 

相当、人気があってチャンピオン以外でも数多く作られてました。

 

そのほとんどがこのような半袖タイプ。

 

なぜか長袖はセットインでもラグランでもすごく少ないです。

 

セットインのこちらのタイプは特に少なく感じます。

 

②文字フォント

このフォントはチャンピオンでは70年代に見かよくけるフォント。

 

80sのトリコタグ期では皆無。当時の時代背景特有のフォントなんです。

 

60s後半から始まったベトナム戦争の影響を色濃く受け

 

学生たちは自然や環境問題に対する感心、スポーツは見るものからするものへ

 

と変化をしていきキャンパス風俗にそれが映し出されていった。

 

その象徴的フォントなんです。

 

なのでそれがプロダクツタグのアイテムに使われてることから

 

その先駆け的なものと思われるから。

 

③アームホールが細いこと

 

通常、セットインスリーブのスウェットは下のようにアームホールが太め

しかし、こちらはというと

かなりスッキリした細めのシルエット。

 

セットインでこのように細いところも珍しいところ。

 

この3点がクセのあるアイテムと言える所以なんです。

 

 

それでは最後にビンテージスウェットのある風景を。

 

染み込み4段。ラッセルっぽいですね。

 

こちらはパーカー。このウイングフットもチャンピオンではないでしょうね。