L.L.BeanのフルZIPのリバースウィーブ | チャンピオンマニアの視点

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チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したいのはこちら

LLBean別注のフルZIPタイプのリバースウィーブ。

 

フルZIPタイプのボディーカラーはこれとNavyと赤の3色展開。

 

通常のパーカータイプ

 

 

そして、クルーネックタイプ

 

これらもすべてヘザーグレー、Navy、赤の3色展開でした。

 

そしてプリントではなく、リバースウィーブのアウトドア別注あるあるの刺繍。

ヘザーグレーの場合は上のように緑の糸での刺繍。

 

Navyは白糸での刺繍。

 

 

赤は黒糸での刺繍となります。

 

 

ヘザーグレーのタグはこちら

 

そして、色もの(Navyと赤)のタグはこちら

2枚タグなのとC®hampionなのでトリコタグ中期になります。

 

つまり、83~88年までとなります。

 

よって、この期間に別注していたと思われます。

 

今回のフルZIPタイプのディテールですが

 

まずは丸環

下の写真のような単色から使われている潰しタイプではない後期タイプ。

 

このフルZIPタイプでは下の潰しタイプも存在するので

 

おそらく83年の冬から2~3年程度別注していたと思います。

 

次にジッパーですが

YKKの真鍮タイプ。これはトリコタグ中期の特徴。

 

余談ですが、このほんの前のトリコタグ前期までのフルZIPはTALONジッパーになります。

 

この年代のL.L.Beanは存在しないですが。

 

リバースのジッパーの変遷に関していろいろ知りたい方は下記リンクを参照ください。

リバースウィーブのフルジップパーカーはいつからTALONからYKKになったのか?

 

そして、今回の個体は肩に縫い目が入ります。

通常のリバースウィーブは前身頃と後身頃は一体構造なので

 

ここに縫い目が入ることは稀ですがこれはフルZIPに限らず

 

クルーネックやパーカーなどでも見られるレアケースです。

 

 

アウトドアブランドがチャンピオンのリバースウィーブに別注したのは

 

おそらく、ランズエンドが最初で次がこのL.L.Bean。

 

そして、フルZIPまでラインナップしたのはL.L.Beanのみです。

 

これをラインナップしようとしたところL.L.Beanは目の付け所がいい。

 

流石老舗!って思ってしまいます。

 

 

それでは最後に

 

この3色のどれが一番レアか?

 

 

今まで経験だとこのヘザーグレーがクルーネックでもパーカーでもフルZIPでも

 

一番見かけることが多く、一番少ないのは赤だと思ってます。

 

特に赤のパーカーとフルZIPはレアな存在かと思います。

 

とはいえ、どの色もおそらくこれからはなかなお目にかかる機会が

 

減ってしまうアイテムになってしまうでしょう。