いつも省エネ、省マネーの極楽はぜは、財布にやさしい軽量リナックスが大好きです。そこで今回も、超軽量版と評判の Q4OS をインストールしてみました。さて、Q4OS は独気質で気難しいと言われていますが、結果はどうなったのでしょうか。簡単なメモにしてしまいました。メモ

 

Q4OS の特徴を1つ挙げるとしたら、それはこれです。「Windows installer」です。インストーラーを使用すると、他のアプリケーションと同じようにWindows 内にインストールすることが出来ます。

 

既存の Windows やインストールされているソフトウェアを変更する必要はありません。このインストーラーは、Windows 10、8、7と互換性があります。と、説明されていました。


 

今回も ISO ファイルは、MXLinux の内蔵の「ライブ USB メーカー」で焼きました。これは dd コマンドで焼くようで、Debian 系でもインストール途中で文句を言われることはありません。

 


それでは焼いた USB を使用してインストール作業を進めていきますが、少しややこしい手順となりますのでメゲないで頑張ります。

 
1.  事前準備
2.  インストール
3.  後処理

4.  おまけ


まずは事前準備から始めます。

1.  事前準備

先程焼いた USB を起動します。

 

a.  Live Media
一番上の Q4OS Live から始めます。

 

b.  Scaling Factor
画面表示のスケーリングを設定します。ここでは特に大きくも小さくもしていませんが、何故ここで出てくるのか意味不明です。

 



c.  WiFi 設定
今回は有線接続でインストールしていますが、必要であればここで無線接続を設定します。稀にドライバが見つからない場合がありますが、その時は有線接続でどうぞ。



d.  Language Select
日本語を選択します。



ランゲージパックインストール中です。何がインストールされるのか楽しみです。



事前準備が簡単に終わりましたので、ここからインストール作業に入ります。


2.  インストール

それでは早速始めていきます。


a.  ライブ版
この ISO ファイルはライブ版になっていますので、インストール前にネットワーク設定等をサラッと確認しておきます。




b.  ようこそ
いつもの見慣れたインストーラです。これが出てくると、分かりやすくて安心します。



c.  タイムゾーン
アジア / 東京になっています。



d.  キーボード選択
デフォルトのままで特に変更していません。



e.  インストール先選択
いつもマルチブートにしていますので「それ以外」項目の一択です。



f.  パーテーション設定
インストール先パーティションを、自分の環境に合わせて編集します。

・内容 : フォーマット
・ファイルシステム : ext4
・マウントポイント : / 



 
g.  個人情報
パスフレーズ等を入力します。下側にある自動ログインにチェックを入れています。


 
h.  確認
ここで最終確認をしておきます。万が一のため、パーテーションの確認だけは必須です。

 
 
i.  インストール
インストール中です。



j  完成
インストールが終わりました。



3.  後処理
再起動しますと、ようやく最後の後処理がはじまり、ランゲージパックとデスクトップのインストールが続きます。

a.  ランゲージパック
インストールが問題なく完了した場合は、言語パックのインストールが始まります。何故か2回目のような気がします。


 
 
b.  デスクトップ
次にデスクトップ環境を選択します。軽量な Trinity か、機能豊富な KDE Plasma ですが、超軽量版に仕上げるためには人気の Trinity しか選択肢はありません。


 

c.  デスクトッププロファイラー
インストールするデスクトップを選択します。マニュアルによりますと、ほとんどのユーザーには、「フルデスクトップ」が推奨されていますが、極楽はぜは基本アプリだけのベーシックにしています。




インストール中です。ここは意外と時間がかかります。




基本作業が終わった後にすることは、日本語入力を完成することです。これまでの作業で言語パックを2回入れていますので、再起動だけで日本語入力ができるはずでしたが、mozc が起動しません。

 

前回インストールした経験から、対処方法は分かっています。キーボードアイコンを右クリック、「現在の入力メソッドの設定」を開きます。英語キーボードは削除し、下部にある説明のとおり入力メソッドの並びを以下のように変更します。




全角 / 半角キーまたは Ctrl+Space で日本語入力を切替えできるようになりました。




日本語入力が出来るようになったと言いましたが、実は大嘘です。現在の環境では、入力出来るのは追加インストールした Chrome だけで、他は全滅状態です。原因は全く分かりません。テキストエディタも使えないので、パッケージマネージャーから Mousepad に入れ替えています。

 

毎日血圧記録に使用している MS Office Online も Chrome で問題なく使えていますので、特に不便はありませんがどうなっているんでしょうね。

 

MS Office Online


一通りのインストール作業が終わり使えるようになりましたので、これからは少しだけカスタマイズしてみることにします。

最近のディストリと同じように、Q4OS を起動すると「ようこそ画面」が表示され、便利なオプション設定が可能となっています。

Q4OSウェルカム画面


a.  Desktop Profiler
これは後処理で実行済みになっています。

b.  Applications
追加アプリケーション(Google Chrome、Chromium、LibreOffice、VLC Media Player、Skype、Wine)をインストールすることができます。

c.  Proprietary Codecs
追加コーデックをインストールします。

d.  Desktop effects
デスクトップ効果をオンにします。「低スペックのマシンを使用している場合には、少し遅くなる可能性がある」とマニュアルにありました。極楽はぜは、当然のようにオフのままにしています。
 

e.  Start menu
スタートメニューをキックオフ、バーボン、またはクラシックタイプに切り替えることができます。


f.  Autologin
最後のオプションでは、自動ログインを設定できます。もちろん、自動ログインにしています。
 

最後はこれです。実はやってみたかったのはこれなので、真打ち登場です。


4.  おまけ

最初に紹介してしまいましたが、Q4OS の隠れた機能の1つに「Windows installer」があります。何やら便利な機能のようなのでエイヤーとやってみました。

 

 

インストールしたのはこんな古いネットブックで、Win10 を無理やりクリーンインストールしたものです。極楽はぜのようにやっと動いているような頼りない奴です。

 

ASUS  Eee PC 1001PXD 
・2011年 発売
・画面サイズ:10.1インチ
・CPU:Atom N455/1.66GHz/1コア 
・メモリ容量:1GB  → 2GB
・OS:Windows 7 Starter 

 

 

a.  ダウンロード

最初に実行ファイル「q4os-winsetup.zip」をダウンロードします。ファイルマネージャからダブルクリックして、通常の方法で解凍します。

 

Installer for Windows

 

b.  インストール

実行ファイルをクリックし、パスワードを入力しインストールを開始します。環境によってはダウンロードとインストールに小一時間ほどかかることがあります。

 

・ユーザー名 : Win10 デフォルトそのまま

・パスワード : 任意

 

 

システムをダウンロード中です。1時間ほどかかりました。

 


インストール中です。




終了しました。いよいよ再起動の時間がきました。

 

 

c.  オペレーティングシステムの選択

再起動しますと「オペレーティングシステムの選択」画面が立ち上がり、Q4OS を選択できるようになりました。

 


 

d.  起動できない

ところが、全く起動できません。Win10 は何事もなく立ち上がるのですが、Q4OS はウンともスンとも言いません。どうなっているのか全く分かりません。

 

 

そこでググってみますと、少し放置しておくと自動で起動することもあるとネットには解説されています。そこで1分ほど放置し、エンターをクリックすることで起動させることが出来ました。根本的な解決方法はまだ試してはいませんが、機種依存があるのかもしれません。とりあえずはこのままです。

 

e.  ログイン
初回ログイン画面は文字化けしていますので、次のように処理します。
 

・上窓 : パスワード

・下窓 : クリックでログイン

 

 

f.  Desktop Profiler

デスクトップの選択画面が登場します。ここではベーシックと Trinity を選択しています。

 

 

g.  インストール

インストール中です。これも時間がかかります。

 

 

h.  完成

どこかで見たことのある壁紙です。Debian そのものです。確か Trinity をインストールしたはずでしたが、立ち上がったのは Plasma でした。まあ、とにかく起動することが出来ましたのでここでは良しとします。これも結構軽いのでビックリでした。

 

 

Win10 の中身を見てみますと、こんなところに Q4OS がインストールされていました。

 

 

i.  アンインストール

Q4OS のアンインストールは、ダウンロードした実行可能ファイルを再度実行するだけの簡単操作です。アンインストーラーは Q4OS を完全に消去するそうです。ファイルは残りません。

 

 

j.  ブートメニュー

機種によっては、起動メニューが現れず Win10 が直接起動してしまう場合があるそうです。その時は、起動直後にファンクションキーを押して起動メニューを表示します。


 Acer-Esc、F9、F12
 ASUS-Esc、F8
 ソニー-F11、F12


k.  マルチブートの方法

お手軽に出来る Win10 マルチブートの方法に新たなものを1つ加えることが出来ました。Grub を使用した方法、USB を使用した方法、今回の方法と一長一短はありますが、環境に応じて使い分けが出来るようになり、選択肢が広がっています。

いつもの「メモリテスト」です。起動してみてビックリ。前評判の良かった Trinity デスクトップは、そのとおりで極楽はぜの手持ちのオールド PC でも楽勝です。

#free -h


HDD の使用状況はどうでしょう。ここでも軽量版の真価を発揮していて 3GB 仲間に入っています。やはり、Debian 系は鉄板ですね。これは比較のため、Libre Office を削除、Bleachbit でクリーニング済で条件を揃えています。

#df -h


ようやく長かったインストール作業が終了しました。インストール作業は結構面倒で、慣れない事の連続でした。世界中で人気者の MXLinux と比べてはいけませんが、すんなりは使わせてはもらえないのがドイツ気質でしょうか。あまり忖度してはくれていないようです。



近所のりんごの木は、吹雪の中で少し霞んで見えていますが元気にしているようです。

地元に「巨大アップルパイ世界に挑戦する会」というのがあります。直径3mのアップルパイを焼くことが可能な特製オーブンを使い、様々なイベントでアップルパイを焼き上げ、地元の皆さんを笑顔にする活動を続けています。しかし、このコロナ禍の中でイベント中止が続き、寂しい思いをしているそうです。残念ですね。
 


最近の極楽はぜは、よく行くジムでもマスク着用必須なのですが、運動中のマスクは少しツライものがあります。マスクといえば花粉の季節が近づいてきましたが、実は、極楽はぜは何故か30年も付き合っていた花粉症がほとんど治ってしまいました。しかし、花粉の季節にもノーマスクで暮らせるはずが、このザマです。では、また。
 
ドイツんだ面倒くさいオーエスは