毎朝の日課、DistroWatch を斜め読みしていましたら、MX Linux のアップデート記事がありましたので、本家サイトを少し覗いてみました。そこには、「MX-19.3は、3回目の更新であり、すでにMX-19を実行している場合は、再インストールする必要はありません」とありました。しかし、そんなことにはメゲズに新規インストールした極楽はぜです。そんなこんなで簡単にメモりました。メモ

いつもは超辛口のレビュー記事に、こんな大甘なことが書いてありました。「私はMXLinuxが好きで、多くの面で改善されています。それはクリーンで一貫性があり、MX Toolsパッケージはより便利で強力になり、アプリケーションの選択は立派です」。どうしたのでしょうか。多分、筆者は体調が悪いのですね。



 
今回のインストールメデアの作成は、Debian から端末起動して USB へ焼いてみました。少しとっつきにくいのですが、高速で焼けますので時々使用しています。

 

MX-19.3_x64.iso

# sudo su
# cp
MX-19.3_x64.iso /dev/sdb
# sync


そんな訳ですので、喜々としてこの三つをやってみました。

1.  新規インストール
2.  日本語化
3.  簡単なカスタマイズとおまけ

 
早速新規インストールを始めます。

1.  日本語選択
USB から起動しましたら、F2 を押して日本語を選択します。ロケールの初期設定はこれだけです。



2.  インストール開始
ライブ版を無事起動しましたら、無線 LAN 設定等を済ませてからインストールアイコンをクリックします。



3.  キーボード設定
キーボード設定を確認しますが、そのままです。

 
 
4.  ディスクの選択
マルチブートのため一番下の「既存のパーテーション」を選択しています。


 
5.  パーテーション選択
 インストール先と swap を、表示される既存のパーテーションから選択します。home は特に別パーテーションに作成するのでなければ、そのまま root にします。ラベルはそのままか、sda3 等の分かりやすい名前へ書き換えます。

・root : sda3  ext4 
・home : root
・swap : sda6


 

6.  起動方法の選択
今回は BIOS マシンですので、そのまま MBR です。
 

  
7. ネットワーク
そのままです。ネットワークを組んでいませんので特段の変更はしていません。



8.  ロケール、タイムゾーン選択
設定済みになっていますので、確認するだけに留めます。



9. ルート・ユーザアカウント
個人情報を入力しますが、root を空白にはできません。下の三項目もチェックしオートログインに設定しています。

 
 
10.  インストール
インストール中です。


 
11.  終了
ようやく完成しました。


 

最初に起動されると、ウエルカム画面が表示されます。ただ、表示がメニューとの一貫性がないため、直感的には分かりづらいのが残念です。

 

MX Welcome


インストールが終わりましたら、最初の必須事項のアップデートに進みます。ツールバーに出現している緑色の箱のアイコンをクリックして進めます。ついでに画面下の2つもチェックしておきます。

Update


いつも痒いところにも手が届き、「孫の手」いらずの MX Linux では、「 MX tools」という便利ツールがあり、大抵の設定がここからできるようになっています。一度全部開いてみることをお勧めします。

MX tools


次は Linux インストール時の一番の関心事の日本語入力設定に移ります。これには前出の「 MX tools」を使用していきます。 

1.  パッケージインストーラー
最初に「MX tools」から「パッケージインストーラー」を起動し、一番下側にある言語を開いてから「ja」を検索します。

MX Package inataller


2.  パッケージ選択
一覧の中にある「Japanese _input_fcitx」をひとつだけ選択します。その他の日本語化は、極楽はぜ的には不要なので何も選択していません。Font もデフォルトで「VL ゴシック」がインストールされていますので、ここでは何も追加していません。

Japanese _input_fcitx


3.  再起動
インストール後は、再起動するだけで日本語入力ができました。



かな入力に設定するためには、「mozc-utils-gui」の追加が必要です。

mozc-utils-gui


余裕があれば使い勝手を少しでもよくするため、MX Tools の中から簡単にカスタマイズできるものを選んでみます。意外と人気の秘密はこんなところにあるのかもしれません。

1.  MX Snapshot

極楽はぜ的には、MX Linux での一押しはこれではないかなと思っています。これがあればバックアップ、レスキュー、インストール用 USB が簡単に作成できます。たったツーステップと数分の時間があれば完成です。これを Debian に移植したいと考えている人が大勢いるようですが、「混ぜるな危険」と言われています。




2.MX Boot Options

起動時のオプションを設定できます。起動順位、起動パラメータ、背景画像が簡単に設定できます。やっていることは、Grub Customizer と同じようなことです。




3.  MX 起動処理の修正

ここでは、Grub の再インストール、Grub-cfg の再生成等ができます。一部は前記 Boot Option と重複するようです。

 

 

4.  MX Cleanup

お掃除ツールです。Bleachbit とかぶるところがあるようですが、こちらにはシステムの選択がなく、ユーザ専用に見えます。

 

 

5.  MX Conky

MX Linux で力の入っている Conky の設定も「MX tools」から簡単にできます。設定ツールの中央にある Conky Manager がそれです。

 

 

今回は、見慣れたシンプルな antiX 用を設定してみました。一番下にあります。

 

 

地味に仕上がりました。

 

 

6.  MX リポジトリマネージャ

意外と親切なところが垣間見えたのが、リポジトリの設定です。山形大学工学部に設定済みでした。

 


7.  おまけ

さて、「今にも壊れそうな PC 愛好委員会」の会員の極楽はぜは、少しでも軽くしたいの一念で、作者には内緒でデスクトップを LXDE へ変更してみました。

 

変更方法は簡単で、MX Tools の「パッケージインストーラー」から LXDE をインストールします。

 

パッケージインストーラー


インストール後ログアウトし、再ログインでデスクトップを LXDE へ変更します。これだけでデスクトップの変更は終わりです。既存の Xfce や Fluxbox はそのままでも、バッサリ削除でも構いません。

ログイン


完成です。元々軽い MX Linux ですが、十年前のシングルコアでも LXDE へ変更すれば、あのサクサク感が蘇ってきます。本当ですよ。

 

LXDE


最後になりましたが、メモリテストの結果は普通の Xfce 版に仕上がっています。やはり、antiX の親戚なのが軽い動作に現れていて、オジサンには好感度大です。

#free -h


HDD 使用量も、機能豊富な割にはちょうどよい大きさに収まっています。LibreOffice は削除して Bleachbit でクリーニングしています。

#df-h


MX Linux の特筆できるところは、何でもありでも軽量、起動可能なバックアップ ISO の簡単作成、レスキュー USB に使える、よく分からないけど懇切丁寧なユーチューブ等でしょうか。

 

ちなみに、極楽はぜ愛用のオールド PC には現在、Debian、antiX、MXLinux が共存していて、お互いに軽さ加減を競っていますが、どれも同じようにスイスイと泳いでいます。



近所のりんごの木は、いまにも落果しそうですが、まだ堪えてぶら下がっています。


地元新聞にこんな記事がありました。「ネスレと地元菓子店は、両社の定番菓子をコラボレーションした新商品【キットカット・りんごスティック味】を、県内外の直営店や土産品売り場などで発売した」そうです。県産品とキットカットのコラボは初めてになるとのことでした。

 


最近の極楽はぜは、元気にジム通いで運動不足解消に努めています。ところが最近のコロナ禍の影響でコストカットのためか、スタッフ削減、スタッフ常駐時間の短縮、スタジオプログラム数の減少等が発表されました。入館チェックは顔認証になるそうです。顔パスですね。この先どうなることやら、では、また。

 
コラボして苦労の末に人気者