実は大きな声では言えませんが、何を血迷ったのか、先日、32bit PC を購入してしまいました。今時、こんなジャンクを購入するなんて正気の沙汰ではありません。そんなお馬鹿な極楽はぜが、苦労してLinux Mint-19 をインストールした話を簡単なメモにしました。メモ

 

購入してしまったものはこれです。近所のハードオフで二千円もしました。大きくてとても重いものです。

 

・VAIO VGC-LB50B

・発売日:2006年 4月

・CPU    Celeron M 420 32bit

・メモリ    1GB

 

 

見た目はきれいで、ほとんど使用感がありません。これに目がくらんだのですが、それがとんでもない食わせ物なのです。電源を入れるとジャジャーンと景気の良い音で起動しますが、その後はウンともスン言いません。

 

Ubuntu や ArchLinux の Q&A など参考に色々いじりましたが、結局は音を出すことはできていません。起動直後は音が出ることと、AUX から入力させてやると起動途中までは音が出ることまでは確認できました。

 

が、起動してしまうと全く音が出ません。原因は、売り物のDSD対応高音質サウンドチップ「Sound Reality」が悪さをしているようです。何せ PulseAudio のイコライザーはピコピコ動いていて、正常動作しているのですから。

 

 

色々やった私なりの結論は、「オーディオミキサーまでは正常ですが、スピーカを駆動するアンプ部分をソフト的に制御できていない」となりました。

 

そんなことなので、Ubuntu日本語フォーラムにアドバイスとしてあった、「初心者の方には別途USBサウンドデバイスを導入することをおすすめします」を素直に受け入れることにしました。この方面に疎い極楽はぜは、万策尽き果てて降参してしまいました。

ところが捨てる神あれば拾う神あり、幸いなことに近所のジャンク屋に USB スピーカが 580 円で出ていましたので、早速購入、ディジタル出力を選択設定することで無事解決することができました。


 

さて、前フリが大分長くなってしまいましたが、これからが本題です。前回は軽量さを優先させるため、Xfce 版を使用していましたが、今回は Linux Mint では一番人気らしい Mate 版を使用してみました。懐かしい Gnome を継承しているようなので楽しみです。

 

使用した ISO ファイルはこれです。なお、このインストールは、ややこしいことをやりましたので、パピーリナックスと Grub4Dos を使用していることを前提にしています。同じようなことをするためには、少し事前準備が必要です。


Linux Mint 19 "Tara" - MATE (32-bit)

 

 

表題につけてしまったのでバレバレですが、この曲者 PC は USB 起動ができないのです。しかし、そんなお馬鹿な PC にも対処方法がありました。それはPlop Boot Managerを使用することです。これを使用することで擬似的に USB から起動可能となります。

 

使用方法は、6. GRUB / grub4dos に簡単に説明されています。最初に plop の最新版をダウンロードします。次に解凍し、バイナリープログラムの「plpbt.bin」を取り出し、ブートパーテーションへ作成した「boot フォルダ」へコピーします。メニューリストへ下記を追記します。boot を外せば、直接コピーも可能です。

 

title Plop Boot Manager
root (hd0,0)
kernel /boot/plpbt.bin

 

準備ができれば、ブータブル USB を挿し、メニューリストから Plop を起動します。一番下の USB が起動メニューです。環境によっては起動できないこともあるようです。なお、ブータブル USB の作成は、LinuxMint で作成しています。最近はこれに頼りっぱなしです。

 

 

インストールの詳細については、Xfce 版と全く同様ですのでそちらを見ていただければ嬉しいです。

 

 

再起動しますと、当然のように GRUB2 が立ち上がり、LinuxMint が起動します。ところが極楽はぜは、ゴチャまぜマルチブートをするため起動用に Grub4Dosを使用しています。

 

しかしこのトンデモ PC では、USB からレスキューツールを起動できず、新規メニューリストを作成できないのです。でも心配いりません。こんな時のために、実は、パピーリナックスを CD-ROM へ焼いてあるのです。無事、CD-ROM から起動し、メニューリストを書き換えました。

 

随分前に作成したものですが、物持ちのよい極楽はぜはこんな時に得をしますね。ケースの中を見ると Ecolinux なんてものもありました。懐かしいですね、高校生が開発してたんですよ。東大に入学したあとはどんな活躍をされているんでしょうか。

 

 

さて、MATE 版の使い勝手はどうなんでしょう。とはいっても、こんなオールド PC の使用感をトクトクと書いてもなんの意味もありませんので、数値を出してみます。

 

最初は使用メモリの比較です。Cinnamon、MATE、Xfce、Debian-LXDE、Lx-Bionic についての、スタートアップ時とブラウザ使用時のものです。ブラウザは Chromium です。ツールは端末から free コマンドで表示させました。

 

# free

 

結果はこうなりました。やはり、Cinnamon はやや多く、MATE と Xfce は使用感どおり似たりよったりでした。Xfce に比べて MATE が頑張っているようで驚きです。

 

 

次はあまり優劣の見えてこないベンチマークテストです。使用したツールは内蔵されているアプリ、Hardinfo です。

 

 

結果は Cinnamon に比べると、少しだけですが MATE と Xfce がいいようです。これはオールド PC でのことですので、一般的なデュアルコア等であまり差がでないかもしれません。それでも私の大好きな Gyao の動画再生を考慮すれば、この超オールド PC では、若干ですが、Xfce の勝ちになっています。

 

 

近所のりんごの木は、黒星病にも負けず順調に育っています。少し古いニュースになりますが、りんごの消費が年寄りに比べて若者は 1/10 以下なのだそうです。皮をむく手間などが面倒で敬遠されているようで、いちごのような食べやすさがポイントになるようです。

 

 

最近の極楽はぜは人間ドックの結果通知をもらい、しばしの安堵感に浸っています。昨年の受診時に精密検査の宣告を受けたものが、経過観察に格落ちになりホッと一息ついています。最も県立病院での半年に一回の CT 検査は継続中なのですが。では、また。

 

 

暑い夏爽やかミントで歯を磨き