フォークリフトバッテリーの修理は、単セル交換にあり。
と言っても過言ではありまへん。
経年劣化して、極度に劣化してしまっている単セルはもう交換するしかないのです。
では極度に劣化してしまって使いもんにならんようになっている単セルとはどんな単セルか。
バッテリー庫内の電極板が放電と充電を繰り返し、バッテリー液の中の成分である硫酸を吸い寄せたままで固くなってしまっているのです。
電極板は充電で電流が流れ込んできているにもかかわらず、硫酸を離すことができないため、電子を受け取ることができない。
だから蓄電ができないわけですわ。
こうなってしまったらバッテリーはおしまいです。
もちろんメンテナンスで活性化する方法もありますけど、それを見分けられる眼力をもっている修理職人は、少ないでしょう。
とにかくバッテリー液の比重も上がらない。
電圧も低い単セルバッテリーは、交換した方がいいでしょう。
ところがです。
交換したくても、その交換できる単セルバッテリーがあるかどうかです。
単セル交換の基本は、修理するフォークリフトバッテリー全体の放電レベルよりも少し良好なものが最適なのです。
新品の単セルではいけません。
なぜかと言うと、フォークリフトバッテリーは24本の連結された単セルバッテリーで構成されているので、放電バランスが重要となってくるからです。
1本だけ新品でバリバリだったとしても、他の単セルバッテリーは良好であっても中古であるからです。
24本の単セルバッテリーがレベルを同じくして放電、充電を展開することで、フォークリフトバッテリー全体のパワーを引き出すことができるのです。
ここで単セル交換したくても、肝心のフォークリフトバッテリーのレベルにあった中古単セルがなければ、仕事ができません。
つまり日頃から中古単セルを受け入れて、メンテナンスを行い、放電レベルが落ちないように在庫をしておく必要があるのです。
フォークリフトバッテリー修理の最強の武器は単セル交換であり、それを支えているのは中古単セルの在庫であり、保管とレベル維持する工場設備なのです。
フォークリフトバッテリーのプロが行う修理とは | フォークリフトバッテリー修理職人のブログ (ameblo.jp)
フォークリフトバッテリーにおける中古再生バッテリーは使えるか? | フォークリフトバッテリー修理職人のブログ (ameblo.jp)
フォークリフトバッテリー点検・修理時にするヒヤリング | フォークリフトバッテリー修理職人のブログ (ameblo.jp)
フォークリフトバッテリー修理における単セル交換の魔力 | フォークリフトバッテリー修理職人のブログ (ameblo.jp)
フォークリフトバッテリー修理における中古再生バッテリーの魅力 | フォークリフトバッテリー修理職人のブログ (ameblo.jp)