同居してそろそろ半年

初めの三ヶ月は 少々胃痛がした


食の押し付けにウンザリしていたからだ

特に夕飯がストレスで ストレスで


しかし半年後の今

お互いに何とか 妥協点を見つけた


女帝様は

食べないならば 食べる迄持ってきましょう

若いもんが何て言っても気にしない


こちらは

聞こえない振り 食べたくなくても一口は食べる



そして好きな物は絶対に好きと言わない事

これは息子の女帝様対処法


等など


だって 一旦これは美味しいですとか

これは○○が好きなのです


言うと 翌日には種屋さんに直行ですからダッシュダッシュ。。。。


ですからだ~い好きな野菜に関しては

密かに 女帝様に感付かれないように食べます


そっと そっとフ。


けれど女帝様は最近孫達の反撃にたいして新手を出してきた


それは

「ばあちゃん これ美味しいよ~食べた?もっと一杯食べて」

と孫が面白がって茶化すと


「あらぁ そうだよね 美味しいよ婆ちゃんが作ったのだもの

葉っぱ(お化けサニーレタス)もどんどん出来て居るからね食べてよ一杯」


孫も負けては居ない

「うん 分かったよ で?ばあちゃん今日は食べないの?」


ふふん もの凄く誇らしげに女帝様はこう 仰る


「婆ちゃんは今日は昼に下の家で一杯食べたからもういいよ」


ズルイ ズルイぞぉ 女帝様むっ

それは 反則でしょ?

悪役レスラーがパンツの中に凶器を隠すくらい

反則技ですぞ次元

義父が亡くなってから 親族でも体調の悪い方が急激に増えた

ご近所でも 女帝様と同年代の方が 亡くなっていく


昨日も昼前に一度戻られ病院で仕入れたご近所の訃報報告に来た

「私も忙しいんだよ あっちも こっちも顔出さなくってはならないし」


と畑に行く途中なので あのベビー帽みたいな

デカイつばのついた 帽子の紐を

キッチリと 顎の下で結び 生まれたての赤ちゃん?


その後直ぐに下の息子がテスト週間で帰宅

「今 婆ちゃんに会ったよ なんでも私は忙しい

忙しいって言いながら自転車押していたよ」


自転車は最近 杖代わりにご使用

乗らないで 寄りかかって居るのが楽だとか


息子曰く

女帝全く あっちでも 人が死んで こっちでも人が死んで

死んだ人ばかりで 本当に大変 

私は本当に忙しくてねぇ  じゃあねっぺこ自転車


と声高らかに死んだ 死んだと連呼しながら去っていたらしい

夜にも

死んだ人ばかりでね

あの人は 何歳 あの人は こんな病気だ


等と広報張りの情報網を網羅する女帝様ですが

御本人は

演劇私は丈夫だし 元気だし 長生きするね


と自慢げに仰る

勿論ですとも 家族の誰よりも

長生きしますとも

軽く見積もっても 後2~300年?


。。。。。家族の誰も女帝様より後に逝こうとは微塵も考えていません

後はくれぐれも 宜しくお願いします


私達は何百年も生きられません354354

あっ!申し訳ありませんが お線香は奮発してくださいね


あの くっさ~~いのはイヤです

私は 「桜の香り」 と「白桃の香り」が好きです

窓も開けておいてください 煙くて仕方ないので。。。。


この数日は取り立てて変わったことも無く平穏に過ぎている


強いて言うならば 女帝の豆食え 食え攻撃くらいかな?


夕飯時にご自分の好物の

五月豆を塩茹でして持参


「この家の人は豆を食べないから自分の分だけ持って来たよ」

 仕方無いので お付き合いで一つ 二つ。。。。


でも また女帝様はお食べにならないむかっ


「私は豆が大好きだからね」

と言ったまま テーブルで待機の五月豆


どうやら塩が効きすぎて失敗だという

「アンタはしょっぱい物がスキでしょ?一杯食べなさい」


あぁ 食ってるよ 食ってるよ これが終わらないと

延々言われるのでしょ・・・

この家の人は好き嫌いが多いからと

嫁は血圧も普通で食事制限も無いしね


そうして翌日又五月豆

今度は塩加減もご自分の思うようにできたらしく

黙々とお食べになる


それでもしっかり言うのさ

アン達は食べないでしょ? みんなは買ってでも食べるのに

親戚は喜んで持って帰るのに」と


天婦羅

芋。。。。。その他諸々


うるせ~~~


食って居るだろうがぁ

頑張って アンタの後始末してんだろうが


と二階へ上がり 息子も旦那も怒る


なんだぁ 全然平穏じゃないじゃんね


とんだ勘違いだったわ 慣れとは恐ろしい

振り返って初めて気がつくんだ


昨日も普通ではなかったと。。。

今日は昨日の雨と打って変わって晴天

嫁は朝から 大急がしです 働けちからこぶ働けちからこぶ


夕方にご飯を炊こうと思ったけれど なんとお米がなかった

仕方ないのですき○に夕飯の調達


女帝様が遅いので 適当に買って来ようと出発

途中で母屋から荷物を背負った女帝様発見


車を停めて長男に

「おばあちゃんの荷物を乗せてあげて」と


「ばあちゃん それ車で運んでいくよ」

「そう?じゃあ これだけお願い」

と女帝様は紙袋を一つ渡す


「お母さんそっちの背中に背負っている方も持って行きますよ」

というと すかさず


「これは良いの 折角背中にペッタリ 張り付いているので」

と旅行用のバッグの 持ち手に両腕を通して

リュックにしている女帝様

余り しつこく言うのも何なので そのまま別れた


しかし。。。

息子と車中で

「あれってさ あおの重みで腰が真っ直ぐになるのか?」

「あぁ そうじゃないの? あれで曲がった腰の調整がきくんだろう  多分」


そう言えば確かに以前

化粧ケースを注文して 余りに重いので

後から誰かに運んで貰ったら如何です

と言った時に


もの凄く 重そうに持ち上げたのに

持ち上がると同時に 体が真っ直ぐ シャッキ~ンとしたっけ


女帝様は 空で立つと 140cmくらい

荷物を持って立つと 150cmくらいまで 伸びる

お年を召すと 荷物も身の内 真っ直ぐ立つための必須アイテムとなるのか目


10cmも伸び縮みするなんて なんて素敵な女帝さまかしらキスマーク

えへお風呂場の掃除をしていてなんじゃこりゃ?


豆のサヤかすと わかめとも おちゃっぱとも見える物体

これがへばり付いて居て 取れない

シャワーで流しても

ブラシで擦っても


何故か排水溝の手前に残る。。。

何なんだよむかっ


夕方 家族全員に質問

「誰か お風呂で吐いた人居る?」


息子がすかさず

「変なゴミでしょ?」

「そうそう ナンだろうあせる


黙っていた女帝様が一言


「あぁ ははは。。。アレネ 私 私が噛んでも 噛んでも

細かくならない 豆の筋を お風呂で 『ツッためいきびっくり』 ってしたの」


ツッッ って ペッって事ですか?

よりにもよって 家族がこれから入浴する お風呂場に

ツッびっくりですかぁ・・・・・


嫁は必死で指で掴み取り流しましたが

女帝様 次回はせめて

洗面所でテッシュに包むとか

トイレに流すとか。。。。


違う怒る噛み切れない時点で捨てましょうよ


幾らなんでも キチャないでしょうガァえへ汗


でも。。。入歯ごと 落ちなくて良かったですね矯正

今日は女帝様の血圧の定期健診の日

女帝様が「健康食品」にそそのかされて

毎日 毎日 お仕事のように飲んでいるサプリもついでに見ていただく日


先生に見て頂くと

「殆どが良いとこ取りですね汗悪くは無いけれど 効いているとも思えませんし

アレルギーが気になるのなら これらの食品成分は避けた方が」


「そうですよっ!私も自分で考えて 最近はこれを止めた方が良いかナァ

これがアレルギーの原因だろうと思ってます」


おぃおぃ。。。先生が仰った言葉を丸ごと横取りですか?


先生は何時ものとこで苦笑いした結果

女帝様の 気の持ちようを尊重しながらも 最小限に指定された


診察室を出て女帝様は 考え込んだ挙句に

あれほど これを飲まないと元気が出ない

畑仕事も出来ない

と言い張ったのに

「返品して先生が良いと言った『元気の元』と交換してもらおう」

と自信満々に仰る


けれど。。。女帝様

先生は 無理な畑仕事はなるべく避け ラジオ体操や散歩をするようにと


言わなかったけ?

元気の元を飲んで 畑仕事をして 薬を増やされても困るでしょうがぁ


まぁ それでもご自分で注意こう注意 と思った事以外はなさらないし

例え 博士号を取るような立派な学者様が 

長い人生を費やして 発見したような見解であっても


「私もそう考えた  そう思っていた」

と言いかねないので セーブをかけながら 見守りましょうべーっだ!


帰りには夕飯のおかずを買ってあげるから今夜は楽をしなさい

と言ってくださり 一緒にスーパーへ走る人


お昼のおかずも買いましょうと惣菜売り場へ

当然 女帝様は 天婦羅 へまっしぐら飛行機


次男がテストで早いのでから揚げでもと思ったその時に

「ほら 貴女も買いなさい どれが良いの?天婦羅」


天婦羅ですか。。。。

では そこの 余り油っぽくない かにカマの天婦羅を割り箸

それと女帝様の好きな餃子も一緒にね


女帝様の好きな物を買いなさいは

家族の好きな物では無く ご自分のお好きな物ですが

助かるので有難う~~


帰りは女帝様曰く

「これが楽だから 乗っていく?ロールベーター」

汗汗は・・ぃ 」

どうぞ お足元にお気をつけられますように。。。。


なにせ ロールベーターなので ウッカリすると

丸められますので汗


そして嫁はさっき食べたチョコソフトを口の両端のつけた

可愛い女帝様と 仲良くロールベーターで帰ってきましたとさ



すっかりおさぼりしてしまったあせる

と 言うのも我家で大事件が起きていたのです

借地にしている土地の権利書が行方不明になり

大騒動の旦那さんと女帝様


お互いに お互いを攻めはしないけれど

胸中では明らかに

「貴方でしょ」

「お袋がしまい忘れているだろう」


と不穏な空気が満載の数日


とうとう 提出する期日がきても見つからない

女帝様が夕方 母屋からお戻りになり

『おかしいよね 今までこんな事は一度も無かったのに ぺこ女帝DASH!

と私と息子に言いながら

カックンビックリマークと首をかしげる

しかしだっ。。。

カックンビックリマークカックンビックリマーク


まるで首が折れた人形みたいだし目

本当に音がしそうなくらい ポキッと。。。


余りに何度も無意識に首をカックン カックンするので

「おかあさんガーンそんなに 片方ばかり首を傾げると駄目だよ

今度は 反対側にも折らないと 傾いてしまいそうじゃない」


すると 女帝様は

そうだね 右 左ってはてなマーク

そう言いながらも心ここに在らずで

カックンビックリマークペタンぺこすりっぱ

カックンビックリマークペッタンぺこすりっぱとご自分の部屋に戻られた

そうして 大きなため息も連発


夕方何の気なしにクローゼットを開けた私。。。

もしや これでは嬉しい

それらしい物発見

その後女帝様にお見せすると

これ これ これだよラブラブ音譜どこに在ったの?


でもこんなに数日も女帝様の首を折り曲げ

ため息の嵐に呑み込ませた物が


嫁のクローゼットに在ったなんて 言えません

死んでも叫び

一昨日は雨で母屋にお泊りと元気良く出かけていったが

昼過ぎから晴天晴れ

どうするのだろう?と思いながらも夕方


ぴんぽ~ん とチャイムを鳴らして来た女帝様

帰ってきたのだろうと思いきや 息子様に御伝言だそうです


「どうせだから このまま上に居れば良いのに」と言うと

「そうねぇ・・・でも泊まるって言ったのでご飯もないだろうしと思ってね」


イヤ イヤ それくらいなんとでもなりますって

それでも

「実はもう お豆も茹でて 小松菜もお浸しにしてきたので帰ります」

と言いながら 又母屋に戻って行った


その後 農協さんが女帝様に御用で見えたけれど

留守なので 嫁を捕まえ 長話にひひニコニコ


そんなこんなで 気がつけば8時

結局私達は カウンターに立ったまま

焼きあがる お好み焼き を突っつきながらの夕飯

しまいにゃ ビールさくらんぼソフトクリームだと

好き放題の家族


同居前は普通の光景だけれど

やはり 女帝様のお陰で なかなか秩序の有る生活を

送っていたらしい 我家にとって 女帝様は

お月様星晴れだ。。。。。。ぷぷぷ。。。。


とか何とか言いながら きっと又女帝様がお留守の時には

爆裂するであろう 私達ロケット


ところで女帝様は御本人も認める

負けず嫌いらしい


確かに箇所 箇所に 見え隠れするけれど

食事中も誰かが これは 辛い などというと

もう 誇らしげに

「私は辛い物に強いんだよねガハハと仰る

辛い物が好きでは無く 「強い」そうだ


で 夕べ息子が買ってきた くしゃみが出そうなくらい

山葵の効いたお煎餅を女帝様に食べさせるとなんて言うか?

と手渡していた


すると 期待は裏切られる事なく

「あぁ これは効いてるねあせる

「でしょはてなマークなどと家族が言ったのですかさず

「でも私は辛いに強いからへ~き 全く何故こんなに辛いに強いのかナァ」


と口をしょぼしょぼ 目を潤ませて仰ってました

息子は 思わず吹いてしまい ご飯が鼻に入ったそうだわ


べーっだ!女帝様の息子様がすかさず

「やせ我慢しない方が良いぜ」と。。。。

当然女帝様はもっと 強く強調された

辛い物に強いと・・・・


今日は雨なので女帝様は朝から珍しくユックリの起床

夕方には止むらしい雨だけれど

「今日は雨だから母屋に泊まるね」と嬉しそうに出かけていった


今日はさすがに畑もお休みだろうから

偶には 種から離れて ゆっくりしてくださいね


昨日はご自分の妹様がいらっしゃったそうで

「今日はお土産が一杯だよ」と入ってきた


居合わせた息子と一瞬固まる


おそらく心の中では

「どんな野菜だ? どんな料理だ?と思ったはず


しかし予想に反して

生イカ晴れ


カツオ虹


ドーナッツ天使


と嬉しいお土産を下さったおば様に感謝ラブラブ!


で・・・・女帝様は何をしてらっしゃいます?

「一枚 二枚 。。。うぅんはてなマークあぁ三枚 」


って何故かイカの枚数を必死で数えている

ラップの上から十分見えています

見たとおり三枚ですよ 女帝様


指を突っ込んで 一枚 一枚 より分けて数えなくても汗

散々指を突っ込み 穴を開けて

見た目と 指で確認した枚数が同じ事に満足したのか


ペタン ぺこすりっぱペタンぺこすりっぱと廊下を歩いて 仏間に入っていった


しっかりとラップに 数えた分だけ穴をあけたまま顔


昨日は女帝様に御用を頼まれて親戚のお家へ


そうだ・・・・

あの冷蔵庫にたんまり 入っている「スナックえんどう」持って行こう

あそこは商売をしてらっしゃるので 喜ぶ筈

買って食べて居る頃には 私も嬉しかったからぺこ

でっか~~いサニーレタスも一緒にね


親戚の家に行くとお姉さんが

「さっき叔母さんが寄ったわよニコニコ種屋さんに来たらしいわ」


何故に種屋はてなマーク

たくさ~~んの野菜の種を蒔いたじゃないの

と疑問に思いながらも 頼まれた用事を済ませて失礼した


女帝様に今日はお野菜を持って行きましたというと

「あらまぁ 私も冷蔵庫の中のスナックエンドウ持って行ったわ」

だってさ

お姉さんごめんなさい

我家の野菜消化活動の犠牲になってしまった訳ですよね汗


さて さて 恐ろしいけれど聞いてみましょう

「お母さん 今日は種屋さんに行ったの?」


「そうそう オクラの種を買いに行ったんだよ」


「お・・オクラですとぉ~~ガクリ

あの硬くて筋ばかりで もの凄く顰蹙を買い 封印されたオクラを。。。


オクラって余り 沢山食べないので買ったくらいで丁度いいのです

と言ってあった筈だし

しかも こういう

「だって ○ちゃんが好きだから 沢山 毎日食べさせなさい」


ぴっき~~んむかっ

「お母さんは食べる? でもそんなに沢山は食べないでしょ?」

とやんわり言うと


「そりゃ アンタ あたしゃ 馬じゃないから そんなには食べないよ

とヌケヌケと仰る

お願いだから 作ってみたかっただけの理由で私達家族を馬にしないで


万が一 万が一 ま~~た あの巨大筋オクラが生まれた暁には

暁には きっと 又息子さんに叱られますよ

でも 今度はかばってあげないからね 女帝様


偶には女帝と言えども 下々の苦しみも知りなさいヘンケルス