江戸前トライアスロン顛末記 [中編] | 運の良い人・まる◎さんの感動日記

運の良い人・まる◎さんの感動日記

運がよくなる 願いが叶う 金運が良くなる ダイエット 成幸になる方法 神社巡り 郷右近丸彦

会場にいても雨が、どしゃどしゃ降っていたので、トランジションエリアで装備の点検ができない。
メットにつけるゼッケンナンバーシールが雨をタオルで拭っても剥がれてしまう。大会事務局から白ガムテを張って補強した。
大会事務局テントには、西岡さんとかん8親分、教授、マコリン、そして小金井トラの新人くんがいた。
こういう時、仲間に出会うのは本当に心強い。そしてとても嬉しいニコニコ


うこんまる、雨で大変だけど、鎌倉以来だな。と、教授がニヤリと笑う。
雨の鎌倉を経験したから、このくらいの雨はどうってことないよ。と応える俺。

雨の鎌倉とは、今年チーム[喝采]で一緒に経験した練習会のことだ。
その話はまたいずれ。


トライアスロン事務局の金子さんにも会う。
初めて実際に顔を合わせた。金子さんとは、エントリーの手続きや終了後の感想などで、手紙や電話で色々話てきた仲だった。
それが今日、初めて雨の中で会う。
びっくりしたことに金子さんは、品が良くてクレバーなかなりの美人だった。
なんだか嬉しくなる。


スイムゲートで西ねぇに会う。西ねぇは、アンクルバンドとウェーブごとのスイムキャップを配る係だった。

右近さん、雨でスリップが危ないからバイクは無理しちゃダメよ。それさえ気をつければ大丈夫。

もちろん、そのつもり。
今日は無理しないで行くよ。ケガをしないで完走する。と、笑う。


ウォーミングアップに試泳する。大井埠頭の海は、もちろん綺麗ではないが、汚くはなかった。
透明度、透視度ともに0に近い。真っ茶色の水だ。
けれども不快な匂いは全くしない。むしろ良い潮風の匂いがする。
水をなめたら、あぁこれなら大丈夫だと感じた。
水温は23度。ウェットスーツを着ているから外にいるより暖かい。


試泳を終える。
いよいよ本番だ。

空を見上げる。
どんよりした雲空。
いつしか雨は止んでいた。
霧に霞む雲をゆるゆると引き裂くようにジャンボジェットがゆっくりゆっくり飛んでいく。


よし。
いよいよだ。

心は、クリアー。
焦りも迷いも恐怖もない。猛る興奮もない。
穏やかな気持ち。
自分に正直に無理をせずにベストを尽くすのみ。


いよいよ始まる。

つづく