午後の紅茶を一年で365本消費する自由人 -17ページ目

初恋(1)

車の中で…キスをした。

離れては又くっついたり。

鼻と鼻がこすれ…。

私の背中に手を回す彼の手が…私を欲しいと言わんばかりの仕草だった。

私もそれに答えるかの様に…
彼の腰に手をそえた。
『したい。』
『ダメ?』

彼が小さい声で言った。

以前…彼は。
『オレは…付き合ってからやる。』
って話をしたことがあったのを思い出した。
その時私も。
『私も告白去れないとしないよ』
って言った事がある。
だから…
『告白…されてないよ』

小さな声で返した。

何秒か…二人で目があい。

『行く?』

『行く。』

心が通じていたのか。キスだけじゃ物足りないのか?

何も言わず…彼は車を走らせた。

曲がる度に私は。

『告白してからじゃなきゃ…出来ないよ』

もう何処に車を走らせて行るのかも解っているのに…。

心の奥では彼の行動を受け入れて居るのに気づいているのに。

恥ずかしさと…
嬉しさが混じって。
ぐちゃぐちゃな気持ちになっていた。

彼は…国道から一本細い道に入り、小さなラブホテルの手前で。

『ここでいい?』

少しアクセルを緩めながら私に聞いた。

今だったら断れる?
彼が私のソワソワな態度を見て…最後の決断をしたかの様に思えた。

分かれ道(6)

毎日、毎日。
彼の事が頭から離れない。
彼の言葉を。
1つ1つ…受け入れてしまう。

そのたびに今度はパパへの感情、思いが1つづつ無くなって行く。
私と旦那を繋ぎ止めて居るのは…
最愛の娘だけになっていた。

そして…とうとうこの日が来た。
私と彼の見えない駆け引きを終わらせた日が
明日から…9月。
今日学生達は夏休み最後の日。
宿題をまとめてやる子や遊びに行ってる子。
みんなそれぞれの夏を満喫してる。

そんななか…私達四人はまた…遊びに出かけた。
回転寿司に行って、
ボーリングして、
プリクラ撮って。
私と彼の初めてのプリクラ。

今でも持ってるよ。

本当は二人で…撮りたかったな。

初めて会った時より、四人とも仲良くなり。
凄く楽しかった。
それぞれの仕事の愚痴・職場の変な人の話で盛り上がった。

時が立つのは早くて…私の友達が明日仕事早いから…早めに帰る前提で皆で集まった。
だから…今日はここまで…。

でも…私と彼はここからが始まりだった。

実は…早く帰るのが解って居たから彼女と車を別で来た。
彼も…。

友達達を見送り。

久々の二人っきり。
さっきまでの雰囲気が…一気に。
ムードの高まる雰囲気に変わった。

誰が考えてたって…解る展開になり。

そして…今日私は。

二度と戻れない。
けして…許されない道へと…歩き始めた。

分かれ道(5)

今…なんて?

もう一度聞き来たかったが…

前を歩いていた二人が立ち止まり此方を見ていた。

いいタイミングで私達を待っている。

モヤモヤが私の心に残った。

また…近いうちに皆で会おうと約束し。

友達の車に乗って家に帰って行った。

『どうだった?△△△君は?』

結果…。
まだ解らないらしい。余り話も出来なかったらしい。
かなり頑張ったはずなのに…。

次の日。
昨日の反省会が私と彼で始まった。
彼の友達はのりのり。私の友達は微妙。
情報交換はここまで…
結局二人が決める事だからね。

連絡を取り合えば…私達自身の話で最後は終わる。

『次は二人で会いたいな』

デートに誘われた。

『いいよ。』

私も彼も昨日の友達二人を見ていて…
少し羨ましかったのかな?

私達のこの微妙な関係が何処まで続くのだろう。

お互いが駆け引きしてるみたいに思えた。

どっちが先に告白してくるか?

お互い断る理由なんて無い雰囲気を出してるのに。

最後の決め手がなく。肝心な言葉が言えない。

ヤッパリお互い既婚者だから…いろいろ考えてたんだろう?

そうだよね!彼にも家族が居る。
私が日々娘や旦那を気にする様に。

だから…言えない。
私も。
彼も。

互いにこんなに好きな(愛しい)事を……。