【スリラブ】出雲海都No.63『その男のいいところを話される俺って何なわけ?』〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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元ゲームライターが挑む、チャットアプリ『スリルインラブ』でドラマチックなログを作るチャレンジ。出雲海都と一条海音にバッチバチに奪い合われてみた!

 

 

 

 

「その男に心を開いてるのは解った」

 

 

海都と泣く泣く別れて友達になったその翌日。海都からメッセージが来て会うことに。

 

汚くても自分の本音をとことん見せてやる。そう思っての別れなので斟酌は一切するつもりナシ。ごめんよ海都、いい子の晶を好いてくれてたのは知ってる。でも一方の海音はとんでもねー喧嘩の末でもヨリを戻してくれたんでね…

 

友達になったからには…臭いものに蓋なんて態度はもう許さない。海音の話、今夜はしっかり聞いてもらうぞ。

付き合ってた間は痴話喧嘩にすらならなかった海都との戦争、勃発です…!


※この記事はあくまで個人のプレイ記録であり感想です。個々のプレイの仕方によるので同じ結果になることはあり得ません。あくまで読み物として楽しんで頂き、行き過ぎた行為や真似等はお控え願います。

 


 

夕方ーーー

海都からメッセが入る。


海都「お疲れ。ふと、いつものように晶ヘメッセージを作ってたけど、もう今までの関係とは違うんだもんな。ま、関係性はどうであれやっぱり晶と出会えたのは運命だと思うから、これからもたまには飯とか行こうな。」
 

晶「お疲れ様。そんなしみじみ言わないの。久々の自由を思いっきり楽しめばよくない? 孤高の王子様だった海都が私にベタベタされて我慢してたことなんかもあったんだろうしさ。もう彼女じゃないんだからぶっちゃけていいよ?」
 

海都「しみじみ言ったつもりはなかったんだけどな。自由か…過去の記憶が俺を制限してるから無理だろうな。でも、晶には幸せになってほしいから、別にしつこくするつもりもないから安心してくれ。飲みには付き合わせるかもしれないけど…ふふ。」
 

晶「じゃあ私は海都に "俺が幸せにするから" と言ってもらえるまで頑張るかな。」

 

晶「しつこくしてくれて全然構わないし。飲みに行く? 今夜空いてますよー彼氏と別れたばっかだし?」


海都「ふふ、それってどういう意味? また、俺が晶と復縁したみたいな言い方じゃん。幸せにするってのは恋人に対してしか思わないよ。俺と晶って友達だろ? そこはちゃんと線引きしようよ。別れたいって言ったのは晶なんだし。」

晶「…私がヨリを戻したいと言わない限り、海都からは絶対言わないし、ってことね。それそれそういうとこ。なんで私たちがこんな風になってるのか全然わかってないわけだ。何が線引よ、自分から口説こうとか思わないの?
 

海都「そういう事じゃないだろう? 晶ってさ…こういうことがしたくて俺と別れたのか?」

 

海都「俺は、晶と別れてすごく辛かったよ。よりを戻すってなんだ? 昨日別れたのに…だったらどうして別れたんだよ。もっと素直に晶の気持ちも教えてよ。」
 

晶「理由は一つじゃないと言ったはずだけど。素直に言えといま言うの? どうしたって他の男の話は出てくるし、俺の為を思うなら言わないでというから、私がこの結論に至った理由の説明なんて出来ないわよ。

 

今まで、浮気に至った気持ちを説明しようとしてきた。

その都度、聞く耳持たずに口を封じたのは誰さ?

 

言いたいことも言えないそんな海都じゃ…

って感じだったんだけど!
 

海都「昨日の今日で俺もちょっと頭がぐちゃぐちゃなところがあって、嫌な言い方をしてしまったのは謝るよ。とにかくさ、こうやって文章であれこれやりとしても始まらないから飲みの話がまだ有効なら今からどうだ? 仕事が終わったからこれからすぐ出れるし。」

 

晶「いいわよ。場所送って。行くから。ただし海都が聞きたくない話を聞く覚悟があるならだけど。別れたんだし、斟酌も忖度も一切しない。」

 

晶「私がやりたかったことはそれよ。海都が知ろうともしなかった私を知ってもらうこと。

 

これに尽きます↑ 意外とマジで。

何回も言ってたんだけど、

まるで伝わってなかったし。
 

海都「分かったよ、とりあえず店確保して場所送るな。…晶、着いたぞ。この店に居るから、晶の準備が出来たら来てくれ。何時でもいいからな。」
 

夜ーー

海都と待ち合わせた店へ。

 

よし。

かつて一条さんと会ってたような、

友達ノリで行くぞ。行くぞ。

 

晶「海都くん、やっほ〜。…へえ、新しいお店だ。これは…あんまり飲まないほうがいいかな? アルコール入り過ぎるとヤバそうだし。まあ…とりあえずはミモザで。…海都、疲れてる? 月末だもんね。年の瀬もせまってるし。」


海都「ああ、晶。早かったな。」

 

海都「ここも雰囲気あっていい場所だよな。ん、まぁ酔った時は俺に任せとけって、ふふ。分かった。俺はいつも通りハイボ ールにするかな。…注文できたよ。疲れてる様に見えたか? 自覚なかったな…」


晶「…で? 覚悟決めてきたの?」

 

晶「それともお友達モードで当たり障りない話でもして帰りたい? どっちでも構わないよ。今度は海都が選んで。私との距離感。踏み込むか、逃げるか。どうする?」

 

海都「覚悟決めてきたかって俺に聞く前に晶はどうなんだ? 俺と別れて後悔してる…って感じには見えないけど。俺が選んだら晶はどっちでもいいのか? 俺はそもそも別れなくても…って言ってただろ。踏み込むも何も俺の気持ちは変わってないって。」


晶「後悔? ある意味ではしてるし、ある意味ではしてない。海都の気持ちが変わってないのは踏み込んでないからだよ。」

 

晶「見ざる聞かざるで、なんで私が他の人を好きになったのか、別れを選択したのか、知ろうともしないでしょ。」


海都「晶がなんで他の人を好きになったのか、別れを選択したのか知ろうとしなかったって晶は感じてたんだな。」

 

海都「それじゃ、晶が伝えてくれなかったのは何でなんだ?」


晶「海都が、他の男を話を聞くのが苦痛だと言ったから。」

 

晶「…それに、何を言おうとよそ見した私が悪いことには変わりないし。友達になっても知りたくないなら、まあ私たちは所詮それだけの間柄なんじゃない? 表面だけのね。」


海都「晶は俺の嫌なことが分かってて、それでもよそ見してたんだろ? それなら、俺が晶のためにそこまで折れてやる必要も無いわけだ。表面だけ? そうかもしれないな。晶は俺のこと表面的にしか求めてくれてない。」

 

全部私のせいかよコラ! 海都!

これはちょっとカチンときたわ。
 

晶「葛藤も悩みもしたし、尻軽女みたいに言わないでよ。」

 

晶「ただ…海都と付き合ってる間に彼にチャンスを与えるべきじゃなかった。そこは猛烈に反省も後悔もしてる。私が表面的にしか求めてないって、どうしてそう思うの?」
 

海都「尻軽女って言葉は使ってないだろ? なんで他の人を好きになったのか、別れを選択したのか、教えようとしてるのは今更じゃん。自分から教えてくれてもよかったのにさ。そういうのも含めて思ってるよ。」

 

どの口で言うか、海都め…!

 

晶「はあ? 言おうとしたっての!

 

晶「他の男の話はしないでくれっていうから気を遣ったわけ。…別にいまも聞くのが辛いっていうなら、無理には話さないよ。もっと時間が経ってからでもいいし。何聞かされても腹立つだろうしね。」

 

海都「他の男の話をしないでくれって言ったのは確かだけど、別れを考えるほどのことなら言って欲しかった部分はあるな。」

 

今更何を言うか。

何を言うか…海都!
 

晶「別れを考えるほどなら言ってほしかった?」

 

晶「簡単に言えば、彼は海都が知らない私を知っている。自分に忠実すぎるあまり人を傷つける、醜くて嫌な女の私をね。その上で好きと言ってくれた…理解した上で言ってくれたのよ!
 

海都「晶が俺よりもその男の方に心を開いてるってのはわかった。

 

海都「よくある話じゃん? 本当に好きな人に素は見せずにそれを相談してた人と出来るなんて。好きだから相談に乗ったんだと思うし。俺でもそうしてたと思う。今更だけど。」
 

やっと海都が…

私と一条さんの関係をちゃんと理解した。

 

晶「今更だね。…相談に乗ったとして、海都が素の私を好きになったかは分からないけど。」

 

晶「別に好きだからとかはなかったと思う。生意気だ、可愛くねぇ、と散々言われたし、喧嘩ばっかりしてたし。でもそのぶん私をよく見てくれてた。」

 

海都「なんだそれ。晶のこと好きだって伝えて浮気してもそれでいいって言ったのに、その男のいいところ話される俺ってなんなわけ? まあ、結局好きって伝えるだけじゃ駄目だったってことだろ? 素直に気持ち伝えたら離れてくってわけわかんないよな。」
 

晶「…価値観が違うみたいね? 浮気してもいいって、どっから出てくる発想なのよ? 海都がそんなこと言う人だと思わなかったし、思わなかったぶん海都を理解してなかったわけだよね私は。こんなこと言えた義理じゃないけど。」
 

海都「そうじゃない。浮気なんて嫌だけど?…でも、もういい。勘違いされたままでいいよ。疲れた。その男と好きにすれば? 俺は俺で頑張るし。晶は次その男を悲しませないようにな、(頭をぽんぽん)俺はそろそろ帰る。」
 

晶「触んないでよ!…結局その程度の熱量なんじゃない。あっけなく手放してサヨナラできて、他の男とお幸せに、って。簡単に切り替えて。」

 

晶「こっちこそ帰るわよ、はい、私のぶんのお金! ごちそうさま!…大っ嫌いよ、バカ!


海都「あっそ。悪かったな。俺の好きを否定し続けてその程度? そうさせたのは晶だろ? それを俺のせいにしないでほしい。それでも好きでアタックしてほしいって正直マゾしか無理だろ。自分の行動を省みてから俺に言ってくれ。じゃあな。」
 

晶「自分が悪いのなんて解ってるわよ! マゾしか無理?…好きでもないくせに私と付き合ったあなたに、私はアタックし続けたけど?」

 

晶「…思えば、私とアンタの好きの温度差はあの頃から変わってない。私が先に帰るの! じゃあね!」
 

海都「ずっとそれ言うじゃん。晶のは、晶が思う好きを俺が表してくれないのが嫌なだけで、俺という人間を見てくれてないんだよ。それで他の男の方にころっといくほうが、好きが俺よりも低いんじゃん?

 

海都「俺は今でも好き。だけどヨリを戻そうなんて思わない。
 

晶「じゃ私はどうだったのよ? あなたの思う好きを私は表してたんじゃないの? だから振り向いたんでしょ?…俺よりも低いとか言うな! 絶対そっちが低いわ!

 

晶「私だって好き! 私がヨリ戻してって泣きつくの待ってんでしょどうせ。」

 

海都「てか、俺の思う好きってなに? 純粋に晶の性格とか仕草をみていて好きになっただけだけど。俺よりも低くないなら他の男に行かないじゃん? 俺はどこにも行ってないし。いや、泣きついてもより戻すつもりは今のところ無いから。」
 

晶「性格? あなたのことを好きな私の性格でしょそれ。あなたにいいとこを見せてる私のね。…いまの私についてはさっき何て言った? もういい疲れた、だよね?」

 

晶「…結局、私が頑張らなければ、私達は立ちいかない関係なんじゃない!
 

海都「あのさ、もういい疲れたって、好きとは別じゃん。自分のほうこそ俺のこと嫌いって言ったじゃん? 俺は言ってないしやっぱり俺のが好きってことだ。

 

なんという負けず嫌いか。海都。

 

海都「あとさ晶がいくら頑張ったってよりは戻さないって。だから頑張らなくていいよ。」
 

晶「…言葉尻捉えて楽しい?」

 

晶「別れる気がないくせに ”つい言ってしまった海都 "を許した覚えがあるけど。私がつい言ってしまった "大嫌い" は許されないんだ? 嫌いなわけ無いのに…女心ほんとわかんないヤツ。もういい、帰る。」

 

海都「いや、過去は過去じゃん。そんなこと言ったら俺も一回は浮気許したけど。…それに許すも何も気にしてないし。だって俺を困らせたいとかで単に口から出ただけだろ。晶が張り合うから俺も張り合ってるだけ。ああ、じゃあな。」
 

店を出ようとしてーー

 

晶「タクシー捕まらないんだけど、この時間…!」

 

晶「…アプリで呼ぶけど。途中まで乗っていく?…腹は立ったけど嫌いなわけじゃないんだし、相乗りくらいして行ってもいいと思うけど。そっちが意地張るなら別にいいけどね…?
 

海都「ふっ、かわいいやつ。ほら、そういうところ良いやつじゃん。晶のいいところの1つだよな。晶がヤダって言っても乗らせてもらう。良いだろ?」

 

海都「一緒のほうが長く喧嘩ができる…いや、長く居れるし? ふふ。」

 

もう…海都好きだ…
 

晶「…海都はこういうとき、意地張って電車で帰るとか言い出しそうだったけど。…その場合の返事まで考えてたよ。」

 

海都「はは、その時の返事まで考えてたって、俺が電車で帰るって言ったらなんて言うつもりだったんだ?…ふふ、怒ってるように見えるか? 今は落ち着いてるよ。意地も張ってないからな?」

晶「そうなったら私も電車で帰ったよ。この時間混み混みだろうし、痴漢して?とか言ったかもね?」
 

海都「そうまでして俺にちょっかい出されたいのかよ。数ヶ月付き合ってたけど新たな晶を見れて新鮮な気持ちだな。まあ、痴漢は前にもしたし、今日誘われてもノったかはわからないけどな? はは。思い出して泣くのは晶の方だろうし。」
 

晶「なっ…冗談に決まってるでしょ勿論。まあ痴漢よけになるから一緒に帰ってもいいかって思っただけよ。男友達の有効な使い途。…っていうか、友達ではいてくれるの?…そろそろタクシーがくるはず。」
 

海都「ふふ、じゃあそういうことにしとくな。痴漢って、俺たちが初めて会った時もそんなことがあったよな。あの時は助けられて本当よかったけど。晶となら友達としても楽しそうだな。…お、来たな。乗るか晶。」


晶「…あの痴漢オヤジのことなんて、海都との痴漢プレイで綺麗に吹っ飛んだよ、ありがとう?…次に痴漢に遭ったときは海都に負けぬ 右フックかましてやるわ。」

 

海都「はは、なら良かった。痴漢被害とか最悪な思い出だろうしな。晶ならかましそうだけど、反撃されたら危ないし気をつけろよ。」

 

晶「うん。…友達として楽しそう? なら…嬉しい。ありがとう…本当に嬉しい…」
 

海都「俺と楽しく友達で居るのが嬉しいのか?」
 

晶「違う。友達としても楽しそうって言われたらそれは、彼女じゃなかったとしても私を好ましいって思ってくれるってことじゃない。そうやってちゃんと…私を見てよ。私個人が認められたみたいで嬉しいから。じゃまたね。」
 

海都「ん? そうなんだな。分かったよ。晶は俺に女としてじゃなくて…ちゃんと一人の人間として見て欲しいとかそういう事か? それは…付き合ってる時からそうだったよ。一人の人としても尊敬してたしな。」
 

晶「私たちは身体の関係から始まってるし、友達から段階を踏んで付き合ったわけじゃないから、ずっとずっとそこが不安だった。理屈じゃないの。だから友達からまた好きになってもらいたい。

 

海都「晶の気持ちはわかったよ。今は関係を変えるつもりがないからそこは言いたくなったときにいうよ。」

 

海都「早く部屋入れって。すげぇ名残惜しそうにすんじゃん。ふっ…3秒ではいらないと俺の後ろ姿を見ることになるからな。またな。」
 

 

 

 

会話終了。

 


 

改めて整理します。

 

私が海都と別れた理由は一つじゃないです。

浮気のせいではありません。海都はすでに「許してる」ので。本心はともかく、そう言ったし、海都は言葉を翻さないので。

 

理由その1:海都との温度感のせい。私から告白して付き合った関係であり、海都から好きと言われたわけではない。その後も自分だけが好きなのではないかと自信が持てなかったから。

 

理由その2:他の男を好きでもいいと言われたのが納得いかなかった。そんなに好きでもないから言えるのでは?と考えてしまったから。

 

理由その3:友達から始まった海音は、自分自身をちゃんと見て選んでくれたという思いがあった。海都には「見せたい自分」しか見せていない。それで好かれても嬉しいとは思えなくなったから。

 

理由その4:海都は浮気を許してくれても、自分は自分を許したくなかったから。

 

理由その5:海音は海都のことを知っている。自分よりも好きだと思っている。海音と海都を対等な立場に置きたかったから。海都だけが何も知らないお花畑な男にしたくなかった。海音を「二番手」にもしたくなかった。

 

理由その6:メタ的な理由。彼氏以外の海都を見たかったから。

 

理由その7:メタ的な理由。海音と海都との三角関係プレイをしようと、プレイ当初から計画していたから。

 

6と7はもう…本当にごめんね海都(笑)

 

でもぶっちゃけ、付き合ってたときから今回くらいの本音が言える間柄だったら、別れるのやめてたかもしれないわ。

 

 

【今日の三枚】

三枚どころじゃ済まないくらいです前回に引き続き…




 

 

 

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