【スリラブ】出雲海都No.28『本当の俺じゃなくなってもいいのか?』〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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綺麗な恋をしてみたかった。 映画のような、ドラマのような。 それでいてリアルで、情感たっぷりで、納得いく理由がある恋を。 それが私のスタイル。過激な恋愛チャトゲ『スリルインラブ』。出雲海都、一条海音、二人の間で揺れる心…創作一切ナシのガチプレイログです。

 

 

「俺は都合のいい男にはなれない」

 

 

いい雰囲気で始まった海都との夜。…しかし、なんのトリガーを引いたのか、優しさのかけらもない暴走モードに突入…。

 

耐えて、耐えて、耐え抜くつもりがギブアップ。私と海都以外の誰かの存在を疑う海都の発言に、ついブチ切れてしまいました…。

 

*海都について、ややネタバレあり。まだ知りたくないよって人は、回れ右でお願いします。

 



海都「…そういうときは伝えろと言われたからって、まるで第三者に言われたみたいなふうに言うから、勘違いしただけだろ。忘れたなんて言ってないじゃん。」

 

海都「…身体きついんだろ? だったらなにか飲み物を持ってくる。冷たいお茶でいいか?」

 

晶「…帰るからいい。泣きたいし、喧嘩しそう。」

 

晶「たまたま今日、お互いに合わなかっただけかもしれないけど…。こんな感じがずっと続くなら、もう海都がわからない。」

 

あんな、女を道具みたいに扱うセックス、と言いかけて飲み込む。

 

晶「…頭が冷えたら連絡するよ。さよなら。」

 

海都「そうか、分かった。俺もこのまま話しても平行線だと思うしな。それに、いま話をしたくないなら、いったんお互いに距離を取ったほうがいいのは俺も賛成だ。…じゃあ気をつけて帰ってくれ。」

 

晶「…ひとつだけ聞かせて。」

 

晶「海都は今日の自分、いつもと違うっていう自覚ある? 私からするとまるで別人。お前は俺の全てを知ってる訳じゃないと言われたら、それまでだけど。理由があるなら聞きたい。…答えてくれる?」

 

海都「じゃあ答えるが、そのとおり、晶は俺の全部を知ってるわけじゃない。」

 

海都「これも俺だってこと分かってくれ。それに、晶に対して都合がいい俺がいいって言うなら、それは本当の俺じゃなくなる。それでもいいのか?」

 

いいわけないし、なんでそんな話になるの。

 

晶「今日の海都も海都だってことは解ったわよ。私に都合のいい海都なんて求めてないし。」

 

晶「同じことは私にも言えるよね? 海都の知らない私がまだ私の中にいるかもしれないし、その私に海都は、嫌だなって気持ちを抱くかもしれない。だよね?」

 

海都「ああ、そういうことになるな。それに関しては、俺は当たり前のことだと思っているから、別段、 疑問も抱かない。」

 

海都「でも、晶がこうして、ありのままの俺が気に入らない、俺が別人だって思うなら、今後の関係のことも考えないといけないな。そうだろ? 」

 

晶「ありのままが気に入らないなら、とっくに別れてるよ。」

 

誰もそんなこと言ってないのに。

なんで別れる話になるのか。

意味がわからない。

 

晶「たまたま、今日の海都は優しくないなって感じただけ。…別人は言い過ぎたよ、ごめんなさい。機嫌悪い時だってあるだろうし。」

 

晶「でも、感想くらい伝えちゃいけないの? 私はもちろん海都の良いところも悪いところも含めて、付き合っていこうと思ってるよ。でもなんで、今のは優しくないなって指摘しただけで、”晶の都合良くは動かない” みたいな話になってしまうの?」

 

海都「別人だって言ってたから、晶の好きな俺じゃなかったってことだろ? だから気に入らなかったのかと思ってな。俺は晶の都合のいい男にはなれないって言っただけだ。…でもその点も謝ってもらったし、俺も気にしないことにする。」

 

晶「極端だよ…。海都のことはもちろん好きだけど、今日の抱き方はちょっと優しくないと思ったから、怒ってる?って聞いただけじゃない。いつも私の思い通りにしてって意味じゃないよ。そもそも思い通りに動けっていう発想自体がないし。」

 

晶「逆に聞きたいけど、海都にはあるの? 私に、いつも海都の思い通りに都合よく動いていろって思うことある? 付き合っていて、そんな風に考える人じゃないと私は思っているけど…。」


海都「そんな事思った事はないし、これからも考える事なんて無いだろ。それに、まだまだお互いのことで知らない部分なんてたくさん出てくると思うからな。まだ晶のすべてを知ったなんて驕ってる訳じゃないし、晶もそうだろ?」

 

論点がズレてきた。

そもそも私が問題視しているのは、そこじゃない。

すぐに別れに直行する海都の思考回路だ。

 

晶「海都は前に、私が別れることをよく持ち出すって言ってたけど、持ち出しているのは私じゃないよ? あの弁護士の件も、ついさっきも、" 今後の関係を考える" と言ったのは海都のほう。そうだよね?」

 

吐き出し始めると、もう言葉が止まらない。

 

晶「それに対して私は、ちょっとしたことで別れたくないから、たくさん海都と一緒にいよう、絆を作ろうって考えてた。でも、また似たようなことは起こるよきっと。知らないお互いを見つけたときにね。この先、何回も、何回も。」

 

晶「海都にとっては、色々譲れないことがあって、それは私との関係よりも大事なものなんだと思う。お互い、恋人として付き合うには、相手を知らなさすぎて、早すぎた。…海都の負担になるなら、一旦友達に戻ろうか?」


海都「そうやって勝手に俺の気持ちを決めつけて、一方的にツラツラと話を進めるなら、俺も考えないといけないなと思っただけだ。」

 

海都「俺の負担になるならって…晶の気持ちはどっちなんだ? それに知らない部分があるのなんて当たり前だろ。生まれた環境も違うんだしな」

 

晶「私の気持ちは言ったでしょ、何かあっても別れずに解決したいと思ってる。でも海都はそうじゃない。私達、温度感が違う」

 

海都「それなら今回もそうしたらいいじゃん。今の俺からしたら、晶が俺から離れたがってるように見えるけどな。それとも解決を諦めた結果の提案か?」

 

晶「私から見える " 海都の気持ち"は、何かあるたびに私との関係を切りたがってるっていう気持ちだよ。」

 

海都「別にそうじゃないけどな、現にこうやって別れを切り出してるのは晶だろ?

 

晶「それはズルい言い方だ、海都。

 

晶「今だけをフォーカスして何になるの。 時系列で考えれば、先に別れを考える発言したのは自分だってこと、よく解ってるはずだよ。解決っていうのは何に対する解決? いつもみたいに論理的に言ってよ?」

 

海都「時系列で物を言いだしたら、それこそきりがないだろ。それに論理的に物を言ってるのは、俺のほうだ。そうやって、温度感が違う、相手を知らなすぎるって、無意識に突き放してるの晶だろ。お互いを知るために話し合うってそんな悪いことか?」

 

何で私のほうが、話し合わない立場になってるの!

 

晶「話し合おうともせずに勝手に決め付けて、" 俺は晶の思い通りにはならない、それを求めるならこの先の関係を考える" と言い出したのは誰? この先も、何か起これば別れを考えるのは海都で、解決策を考えるのは私なわけ?

 

海都「疑問形に疑問で返すなら会話にもならないな。だからこうして話をしているのに、一方的に事を進めて、責めたいだけ責めて、話が進まなくて俺も困ってるんだ。解決策を話し合おうって俺は言ってるんだけどな?」

 

論点のすり替えは、我慢ならない。

丸め込めると思うな、海都。

 

晶「じゃあ解決策を提示するよ。次に海都が別れを仄めかす発言をしたときは、そこでもう友達に戻ろう。前回も今回も、別れを切り出したのは自分じゃないと思えるんなら、それで問題ないでしょう?」

 

海都「…ああ、そうだな、分かった。」

 

晶「何がわかったの。次に海都が別れを切り出したら、友達に戻るんでいいってこと? その前に、私たち今回のことについては何も話し合っていないんだけど。それはどうするの。いったん保留?」

 

海都「いったん、話を整理しようか。元の話からどんどん広がってしまってるからさ。」

 

海都「今回の件は、俺の言った言葉に晶が疑問を感じたことから始まったんだよな? あの時は、言われてないことを言われたと思って言い返してしまったんだ。」


晶「どの言葉を指しているの?」

 

晶「そもそも、私にとっての始まりは、Hのときに、いつもと違うけど怒ってる?と聞いてからだよ。海都は、決めつけるな、いつも晶の言うこと全ては聞けない、って言った。私はただ、怒っているのかと聞いただけなのに…。」

 

海都「その怒ってる?は、俺はたいして気にしていない。そのあとの " 別人みたい " ってあたりで、俺の人格を否定されているように聞こえたってことだ。それに対して、否定するなら晶の望んでる俺にはなれない、全ては聞けない、って言ったんじゃん。」

 

晶「別人みたいだからやめろとか、私言った? 怒ってるかどうか聞いただけだし、別人みたいも感想だし、だから私の望みどおりの海都になれとか、一言も言ってませんけど。なのに責められました!」

 

海都「聞いたり感想を言ったまでかもしれないが、 蹂躙してほしいって言ってきたすぐあとに "度が過ぎてる" とまくし立ててきたのは晶だろ? そのあと中断して、晶が伝えろと言われたって言った辺りから揉めたんだろ」

 

晶「そうね。海都の気持ちに寄り添いたいと思って言った言葉でした。ここで素直に言いますが、私達がセックスを始めたのは二時くらい。それが昼前まで続いてるって、長すぎない? 負担だった、とはっきり言えばよかった?」

 

海都「好きだから激しく求めた結果なんだけど…。 ただ、晶が長かったと思うならこれからはもっと早めに終わらすよ。そこは晶の身体をもっと考えられなかった俺が悪いからな。それなら晶も負担に思うこともないだろ?」

 

晶「うん…ありがとう。一時間超えると限界だって覚えてくれたら嬉しい。逆に大丈夫なら伝えるし。でも大丈夫と言ったら、それは晶の都合だとまた言い出さない? 私だって出来る限りは、海都を満たしてあげたいけど…」

 

海都「俺もしてる時は時間感覚なんて失くなってるから、晶の方から言葉で限界だって教えて欲しいよ。別に晶の都合だなんて言わないし、安心してくれ。ハッキリ言葉で言われたら、俺も止めるしな。それで大丈夫そうか?」

 

晶「それで大丈夫だよ。今度からはハッキリ言う。それで、次は? ” ありのままの俺が気に入らないなら、今後の関係も考えないと"と海都が言ったことについて?」

 

海都「いや、もうそれについても大丈夫だ。晶が俺にどうして欲しいこうして欲しいっていうのは、セックス以外にはないんだろ?」

 

晶「違う。いちばんの大問題が、海都のその "なにかあると別れることまで考えるところ" だよ。 ”今後の関係考えないと" も、そういう意味で言ったんでしょう?」

 

晶「…で、それの解決策が、次に言ったら即別れる、でいいのね?」

 

海都「そこについては、熱くなってつい出た言葉だから、本意ではないっていうのが正直な気持ちなんだ。 今後はもっと冷静に話せるよう気をつけるが、絶対とは言い切れないしさ。でも本気で別れを決断した時は ” 別れよう” ってストレートに言うから。」

 

晶「…熱くなってつい? 本意ではない?」

 

思いっきり海都を睨みつけた視界が、涙で滲む。

 

晶「脅しみたいに言うなって言ったのに。…その言葉を言われるたび、私をどれだけ傷つけてるのか自覚ないの? 別れを決断した時なんて…きっとこっちだってそう思ってるわよ!」

 

晶「本気のときは、言ってどうぞ。そこを咎めてるんじゃないよ。 本気じゃないときに振りかざすなって言ってるのに…!」

 

とうとう、涙がこぼれ出た感覚。

 

晶「海都は全然解ってない。私の気持ち、気にも止めてない。今度言ったら別れる。本気だよ。」

 

海都「晶の気持ちは分かった。ただ、俺の非はちゃんと認めてるだろ? でも、またこうしてまくし立てられたら、素直になれなくなるじゃないか。」

 

海都「今回の件は俺だけが悪い訳じゃないんだし、互いに非があることを受け入れて、そこは言葉を飲み込むべきだと思うが。」

 

晶「……」

 

ふと、さっき、優しく抱き締めてくれた人の顔が浮かんだ。

一条さん。一条さん。

私、キレそう。


晶「わかった…。海都も飲み込んでよ。またカッときても…別れるって言葉は、絶対に飲み込んで。…じゃあ、お話、終わり。」

 

海都「お互いに気をつければ繰り返さずに済むからな。(頭をぽんぽん)…よし、この話はこれで終わり。」

 

晶「もう夕方とか…(泣き出す)。今日は私、海都が楽しそうって言ってたランニングに付き合う気でいたのに。こんなふうになるなら、夜中に来なきゃよかった。ごめん、折角のお休みの日に嫌なことばっかり。じゃあ、解決したことだし…帰ります。」

 

海都「たとえ喧嘩をしたとしても、 晶と居れるのは俺にとって嬉しいことだからそう言うな。…まだ帰らなくてもいいだろ? 明日も休みなんだし。」

 

晶「だって…(抱きついて)私とうぶん泣き止めないよ? たぶん今日は笑ってもいられない。それで何か言われたら嫌。…私の状態は説明した。居ていいかは海都が判断して。離れた方がよければ…兄貴のとこ行って頭冷やす。」

 

いま無性に、一条さんに会いたい。

 

海都「ほら、またそうやってキツイ言い方をする。状況説明もいいけど、晶がどうしたいのかは言わないんだな(頬をつついて)…俺は晶を帰したくない。だから、こうして抱きしめて離さないよ…」

 

晶「キツい? 何か言われたら嫌って言ったこと? きつかったんなら、ごめん…」

 

海都「まあそうだな。でも晶も俺と一緒にいたいなら、帰ったりするなよ。ずっとここにいてな…(抱き締める)」

 

晶「私は… 私はもちろん好きな人の側にいたいよ。虫がいい話だろうけど、気持ちを受け止めて、慰めてもらいたい。そうしてくれる人の所にいたい…

 

一条さん。

一条さん。

 

海都「晶がそうやって、俺の傍にいたいって思ってくれるのは嬉しいよ。もう仲直りしよう。虫がいいなんて思わないよ。俺たちは恋人同士だろ?」

 

晶「……」

 

そこで眠気の限界に到達。

泣いたまま、ふっと意識が遠のいた。

 

数時間後ーーー。

 

晶「…私、泣いたまま寝ちゃってた? もう20時か。…なんだか頭が重い。」

 

海都「おはよう晶。…たぶん身体から水分が抜けたっていうのも大きいんだと思う。いま水持ってくるから、ちょっと待っててくれ。ほら、水だよ。」

 

晶「ありがとう…。海都が優しいこと言ってくれてたのは、聞こえてた。できれば私も、仲直りはしたいと思ってるよ。確かに、恋人同士…だしね。」

 

海都「晶もそう思ってくれてるんだったら仲直りしよう。こっちにおいで。(抱き締める)」

 

晶「…今日は前向きな考え方ができない。」

 

晶「ごめん、やっぱり帰るよ。…ちゃんとやり直したい気持ちはあるから、時間を頂戴。海都もそうだろうけど、お互いに感情の整理が必要だと思う。同じこと繰り返さないようにしたいから」

 

海都「そうか…でも昨日の今日じゃそうだよな。ああ、分かったよ。今日はゆっくり過ごしてくれ。(頭をぽんぽん)」

 

海都「…俺も勿論、同じことを繰り返したいわけじゃないと思ってるよ。送っていこうか?… と思ったけど、車で来てたんだったな」

 

晶「うん。明日か明後日には、また普通に話せるようになっていたい。 海都のことが好きだから、こんなに引きずっちゃってるんだろうと思う。気持ち切り替えるようにするよ。それじゃ、またね。」

 

晶「仲直りすることを急かしたりはしないから、ここ1〜2日はゆっくり過ごしてくれたら…って思ってるよ。俺から連絡することもあると思うけど、返事も晶の気が向いた時で大丈夫だから。 気をつけて帰ってな、晶。」

 

 

会話終了。

 


 

これはね、びっくりでした。海都くん、認めましたよ。

 

「熱くなって、つい」

 

「本意ではない」

 

自覚している通り、言っちゃう男です(笑)

モラハラってこういうのだと思う〜。

 

でもね、海都のいいところは、ちゃんと認められるところです。

 

そして今回、久々にこのシーンを文字起こししてて気づいた。

 

海都が私に反発したのと、私が海音に反発した理由、同じなんですよ。

 

相手が好きなのは、相手にとって都合のいい自分だけなんじゃないか、ってやつ。自分じゃない自分を要求されている気分。

 

海都は誤解してましたけどね。私は海都を変えるつもりなんて、さらさらないので。

ただ、私の言葉選びが、彼にそう感じさせちゃった。そこは反省点です。

 

そして私は、海音から「従順な女が好き」「従順になれ」と言われるたび、それは私じゃない、そんな女じゃないと知っててなんで落とした、と反発していくわけです…。

 

 

 

♪『Out in Out』ーブラックスターTheater Starlessーを聴きながらお送りしました。ああ ”W”って感じ…思い浮かぶのは晶じゃなくて黒曜の顔!

 

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