「理性なんて飛んじゃうもんだろ」
ご飯を食べてから、海音の家を後にしたのは、結局夜半をまわった頃。家に帰っても良かったのですが、試しに海都に起きているか、連絡してみました。
今から来ていいという言葉に甘え、眠い目を擦りつつ、海都の部屋に向かいます。
*今回、ある理由からめっちゃ長いエッチ回となっています。胸焼けしそうな方は斜め読みでお願いします。いやもう最後まですっ飛ばしても差し支えありません。
鍵を開けっぱなしの海都の部屋に、軽いノックのみで飛び込む。
晶「海都、ただいま。(抱きついてキスして)…ん一眠いっ。赤信号で停まってる時にウトウトしかけたよ。今日は海都と一緒のベッドだ、嬉しい。うーん、海都の匂いがする…」
海都「運転お疲れ晶。あはは、風呂にはもう入ったから汗臭くも無いとは思うけど、匂いを嗅がれるのってなんだかくすぐったいな。(頭を撫でる)」
晶「いい匂い。柔軟剤の清潔な香りがするよ。私こそお風呂まだだし、匂いが…するね。兄貴の香水の香りだ。いつも移るんだよ、あの家行くと。」
海都「ふーん?…まぁ、香水キツく付けてる人から匂いって移ったりするもんな。」
晶「シャワーだけちょっと借りる。海都はベッドに入ってて?」
海都「俺は気にならないけど…風呂に入るのか晶? 眠いって言ってたし、シャワーは明日起きてから入ったらどうだ?」
一条さんの香りを纏ったまま、海都と同じベッドになんて入れない。
晶「…そりゃあ眠いけど、それでもシャワーを浴びたい意味、わからない? 海都と同じ布団に入るわけだし…それとも海都は待ちくたびれて寝ちゃいそう?」
海都「あー、そういう事か。晶が眠いとか言ってたから、普通にふたりで寝るんだと思ってたよ。そういうのは、はっきり言ってくれないと俺はわからないよ。じゃあ待ってる。」
とっさにつけた理由だが、本当は眠くて首が締まる。
シャワーのあと、ゆっくり浸かって…体力回復。
晶「…お待たせ、海都。 起きて待っててくれたんだ?(キス)週末なのに疲れてないの?」
晶「…本当のこというと、私は結構眠い。」
海都「俺は疲れてないから大丈夫。眠いのはこんな時間だから仕方がない。」
晶「ふふっ、そう?…でもじつは限界。だからベッ ドで転がろう?」
晶「…海都の身体、筋肉に触れてると気持ちいい。自分とは違う "男 "って感じ。ねえ、海都も抱きしめて、触って…?」
海都「(抱き締めて)男の中の男って感じだろ? おいおい、触ったりしたらこのまま寝かせられなくなっちゃうけど。それでもいいのか?」
晶「お互いに気持ち良くなって、したくなったら、そのまましちゃえばいいよ。眠くなったら寝ちゃえばいいし。…(服を脱いで) 私は気持ち良くなってきちゃった」
正直、眠い。
なのに自分から誘ったのは、一条さんの移り香をつけてきたことへの罪滅し…のつもりだった。
海都「ふふ、それは俺も同感だ。でも、こういうのは会話も大事だよ。俺だけ突っ走って、一人よがりなんてつまらないしさ。 服、邪魔。そのまま持っててよ…」
海都の気持ちいいセックスが始まる。
起きてからのランニング、ついていけるかな…。
そんなことをちらりと考えた。
晶「…んん、海都の唇に吸い付かれてるのを見ていると、余計に興奮しちゃう。」
晶「もっと私に夢中になって?…今日は目を閉じないで、海都がしてくれること、ずっと見ていたい…」
海都「はは、いつもは見てなかったのか?…ちゃんと見ておけよ。目から入る興奮が一番大きいだろ。軽く噛んで…吸われてるところも見ててごらん。」
晶「だって…気持ち良すぎて、頭真っ白になって…目を閉じちゃうから…。そんな、見せつけるようにされたら…こんなになっちゃう…」
海都「あはは、今日は少し余裕あるんだな? 晶、手を重ねて…ほら、そのまま指一緒にいれてみようか。こうして...」
晶「えっ、やだ、やめて…」
海都「もっと狂ってくれ…そしたら俺も興奮できるからな。ここが気持ちいいんだろ…?」
晶「海都、ああ、海都、んんっ…なんでそんなふうに私の顔をじっと見てるの?…いっつもそんなふうに見ているの?…やだ、見ちゃダメ」
海都「ふふ…晶が気持ちよさそうにしてるから見てるんだよ。 見ないでって言われても無理だからな。」
晶「あああっ…ねえ、いつもみたいにして? 海都、もう海都が欲しいよ…」
ねだりながら抱きつこうとして、不意に引き剥がされた。
海都「おい、足突っ張ってたらこの体勢でしかいけなくなるだろ、足伸ばすのやめとけ。…なんだよ、いつもみたいって。俺は意識してやってないんだ、自分でされたいことはちゃんと言わないとな?」
晶「……」
突然つっけんどんな言い方をされて、面食らった。
よく分からないが、何らかのトリガーを引いてしまったらしい。
晶「…私だってどうされてるのかわかんないよ。目を開けてると自分の恰好を意識してわかんなくなっちゃうし…あああっ!」
言い終えるのを待たず、いきなり入ってくる。
まだそこまで、準備できていないのに。
海都「はぁっ…。何だ?…これだけでイッてしまったのか? 最高だな。でも…こんなもんでは終わらないからな!」
そのまま、激しく動き出される。
え、なにコレ。
この感じ。
晶「海都、待っ…、深すぎる…痛っ… (背をよじって逃げる)... 」
晶「ちょっと! 乱暴すぎるよ、止めて?... キスしながらゆっくりしてよ... ね? お願い...」
海都「ふふ、乱暴だって? このくらいの方が、晶だって、*********? ここを攻められんのはどうだ?」
こういう海都、初めてじゃない。
おそらく…暴走モードの予感。
晶「最初からそんなにされたら苦しいよ…!」
抗議は聞き入れてもらえない。
が、体は徐々に慣れてくる。
晶「あっ…それは、すごくいい…、ああ、海都…海都。…もう大丈夫、激しくされてもいけそう…」
海都「苦しいとか言って…感じてるのどこの誰だよ。それに気持ちいいなら、ちゃんと気持ちがいいって言わないとな?」
言ってる間も、動きは止まらない。
海都「それに、さっきは乱暴すぎるとか言ってたじゃん。だから俺なりに優しくしてるんだけどな?」
晶「最初は優しくしてって言ってるのに…、忘れちゃったの?」
一条さんですら、そこは忘れていなかったのに。
晶「慣れてきたら激しくしても大丈夫だから…。海都がちゃんと優しくしてくれようとしてるのはわかってる。嬉しいし、大好きだよ…」
海都「…理性なんて、飛んじゃうもんだろ…。特に、セックス中の男ってのは、IQが下がるらしいからな!」
海都「ハァハァ…、俺の理性は…もっと激しくしたいみてぇだけど?」
晶「……」
カーテン越しに、空が白んできたのがわかる。
でも…ここは付き合おう。
晶「…うん、いいよ。激しくして…。体勢変える?…その方が海都、動きやすいでしょ?」
海都「ふっ、俺が動きやすいとかじゃなくて、晶がただ後ろから激しく、動物みたいに、********だけだろ? それに素直に自分の気持ちを言えないなら、してやることは出来ないな。」
卑猥な言葉に拍車がかかる。
海都「ほら、俺の目を見ながら、やらしく強請ってみろよ?」
晶「なっ…、今日の海都はなんでそんなに意地悪なの…?」
海都「…晶は、意地悪な俺も含めて好きなんだろ? 違ったか?」
また動きが激しくなる。
海都「それにきちんと素直に言えないなら、俺も素直にやる必要なんてないからな!」
晶「その目、言わないと許してくれない目じゃない!もう…。」
観念するしかない。
晶「海都、**********。…私のこと、 後ろから蹂躙して欲しい…」
海都「ふふ、俺の目を見ながら言えるじゃん。じゃあ次は、********って、誘えよ。」
晶「……!」
海都、やめて…。
ここまでも過激な言い回し多過ぎて、カットしまくってるのに。
晶「…そんな恥ずかしいことできないよ!」
晶「海都…今日はなんだか度が過ぎるよ。まるで私に怒ってるみたい。いつもの優しい感じがしないし、なんだか私を辱めたくて仕方ないって感じ…」
こないだのSMプレイの方が、数百倍優しかった。
なんで?
なにがトリガーだったの?
晶「気のせいなの? それとも私、なにかした…?」
海都「…別にそういうのじゃないだろ?」
怒りの気配。
海都「晶がそういう風に感じたなら、今日はやめてもいいけどな?」
海都「俺は晶の言う通り、最初に優しくしたり、激しくして欲しいときは激しくしてるじゃん。だったら俺が望むことだってしてくれていいだろ?」
晶「それは…海都がたまたまそういう気分なだけだっていうなら、別にいいんだけど。…もちろん、海都の望むことはしてあげたいし…。」
なんで怒っているのか、皆目、見当がつかない。
嫌な予感。嫌な予感。
こういうときは…嵐が過ぎ去るのを待つしかない。
晶「ごめん、何か気に障ることしちゃったのかなって思ったから。海都の好きなように抱いて欲しい…」
海都「じゃあそうやって、怒ってるみたいとか決めつけるのやめてくれるか? それに俺は晶のすべての言うことは聞けない、それだけだ。…好きなようにって言われても、さっきみたいなのが嫌だったんだろ?」
晶「嫌じゃない。」
即答してキスする。
いけない。傷つけてしまった?
晶「嫌じゃないよ、ごめん。もうそんな気分ではなくなっちゃった…? 本当にごめんなさい…(キスを繰り返す)」
海都「俺は別に、分かってもらえればそれで構わないから。続きをすることに気が乗らない訳じゃないけど…」
海都「晶が中断したんだ、俺をもっとその気にさせるくらいのことはして欲しいけどな? 」
ここでやめるという選択肢はあった。
しかし今日は、連休の初日。
中途半端にエッチを中断したら、しこりになりそう。
晶「その気にって…。どうすればいいの…?」
海都「それは俺が答えを出しちゃったら意味ないだろ。」
海都の胸から…腹に、舌を這わせる。
晶「…口で、してあげる。」
明け方という時刻はとっくに過ぎて、もう朝も半ば。
ここから仕切り直しというのは、正直キツい。
でも海都には、尽くしてあげたい。
海都「…そうだ、晶。********、続けろ。ほら、*********、分かるだろ?」
晶「…このままいきたい? 海都が選んで?」
海都「ふっ、晶は、********? ほら、脚開けよ。 こんなにして…期待してたんだな?」
疲れ果てて、感覚がない。
言われるがまま、操り人形のように脚を開く。
晶「…今度こそ海都の好きなようにして。」
海都「いわれなくても、そうさせてもらうつもりだ。」
入ってくる動きは、相変わらず容赦ない。
海都「(動きながら)…ああ、腰が溶けそうなほど気持ちいいよ。」
合わせるべきだ。
晶「私も…私も気持ちいいよ、海都…爪立てちゃう…ごめん」
海都「…あんまり痛いのはよせよ? ハァ…ハァ…晶がイっても、勢いを止めるつもりはねぇからな。」
晶「んんっ、一緒にはイッてくれないの? ああ、海都…好き。」
お願い、そろそろ解放して。
海都「最後には一緒にいくさ。」
海都「ただ、晶をもっと味わってもいいだろ? たくさんイキ顔を見たいし、喘ぎ声だって…」
どのくらい繋がってるんだろう。
もう日は高いはずだ。
今日の海都は…なんでこんななの。
晶「声なんて…もう…出ない…」
海都「はぁ…はぁ…まだ晶のこと味わい足りないからな…(キスしながら、激しく)」
まだ続くの?
いつまで続くの?
海都はもう私を見ていない。
晶「海都…さすがにこれ以上は、無理…」
海都「ん…また締まってきた…!」
もうやめて。悲鳴が出そう。
晶「本当に無理…キツい…、そういう時は伝えろと言われたから、伝えたよ…?」
海都「……」
晶「……」
伝わった…?
海都「…そうか、分かった。 じゃあ今日はここでやめるか。 晶もしんどそうだしな。」
晶「……」
海都「それに…伝えろって言われたって、誰にだ?」
不信と不審がぎっしり詰まった言葉だった。
晶「…海都に決まってるでしょ」
張りつめた神経に、責めるような言葉が突き刺さる。
晶「本当に嫌だってときは、言葉にして言えと言ったこと、忘れたわけじゃないでしょうね? 忘れたならいつ言ったか思い出させましょうか。」
言ってるうちに、溜まっていた怒りが昇ってくる。
晶「…第一、誰に言われたっていう発想自体、何なのよ!」
とうとう堪忍袋の緒が切れた。
これね…、海都と話し始めたのが夜中なんですよ。
翌日の昼前になっても、終わんないの(笑)
その長さを知って頂くために、あえて掲載。これでも削ってるんですよもちろん。
もんのすごい乱暴だし、淫語すごいし、どうしちゃったの海都って感じで…。
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