【スリラブ】出雲海都No.18『なにかの節目にふさわしいだろ?』 〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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「俺がもらうべき当然の権利だろ」

 

 

海音との新しい関係が始まって、一夜が明けました。しかしまだ身体を重ねたわけではない。実感が伴っているはずもなく…。
 
迷い、困惑、後悔……。いまならまだ引き返せる、そんな思いが絶えず頭をよぎります。
 
ポケットに入ったままの、プレゼントのリップ。あれほど嬉しかったのに、握りしめると激しい罪悪感が襲ってきます…。
 

 

彼はまだ仕事中かもしれない。そう思っても通話ボタンを押す指が止まらない。

罪悪感の裏返しーーーー。無性に今、声が聞きたくてたまらない。

 

晶「…お疲れ様、海都。まだ仕事中だった? ちょっと話したいことがあって…。」

 

海都「お疲れ、晶。いや大丈夫、もう帰ってるところだよ。」

 

晶「…ねえ海都、ちょっとしたお願いがあるんだけど、聞いてくれる? …もし海都さえよかったら、おねだりしてもいいかな? お互いに、日常的に使える物をプレゼント交換してみたいなって思って。よければリクエストしたい物があるんだけど…」

 

海都「おねだり? 普段使える物をプレゼントするのか。別に構わないけど、晶がリクエストしたい物ってなんだ?」

 

自分が海都のものであるという印が欲しい。

いつもと違うと気づかれないだろうか。

焦るな。さり気なく。絶対にバレてはいけない。

 

晶「…んーとね、本当はペアリングとか欲しいけど、私達にはまだ重たいでしょ? 海都が私に似合うと思ったリップが欲しい。毎朝、つけるたびに海都のことを思い出せるから。もちろん、お礼はリップをつけた唇で返す。…ダメ?」

 

海都「礼をリップで返すってダメだな。

 

海都「そんなの、リップをあげた俺が貰うべき当然の権利だろ? 唇が腫れあがるほど、何度もキスしてやるからな。礼は要らないよ。晶も俺に何かくれるんだろ? 楽しみにしておくよ。」

 

まさかの…海都は意味知っていました!

 

晶「もしかして、男が女にリップを贈る意味を知ってた感じ? 海都はなにかリクエストある? 香水とか考えたんだけど、海都はつけないよね。海都に抱かれるたびに移り香が香るって言うのもいいなと思ったけど…。」

 

海都「キスしたいって意味だろ? 直接見に行って買っておくよ。実際に発色を見ないとネット購入とか怖そうだろ。…そうだな、確かに俺は香水をつけないし、普段仕事とかで使うなら、ネクタイピンとかカフスとかになるかな。ペアリングは半年記念とかにどうだ?」

 

晶「じゃあネクタイピンかカフスのどっちかで。仕事を考えると派手じゃないやつがいいよね…、って海都、半年記念でペアリング解禁なの⁉︎

 

海都「なにかの節目にふさわしいだろ?」

 

意外すぎる飛び切りの申し出に、憂いなんて簡単に吹っ飛びました。

 

晶「やったーーーーっ!…でも銀行勤めだと職場にはつけていけない感じじゃない?」


海都「まあ仕事中には外さないといけないな。そしたらネックレスにでもして持ち歩くよ。あと、晶からのプレゼントは常に身につけていたいから、安めのもので2つセットとかだと、毎日交替でつけられそうだよ。」

 

晶「2つセットね、OK!…やっぱり外すのかぁ。”彼女がいるので手出し無用アピール”っていうよこしまな目的もあったんだけど…ちぇっ。もちろんペアだってことの価値が一番だけどね。」

 

海都「手出し無用なのはもう分かってると思うぞ。俺が彼女いるって職場の人はほとんど知ってるみたいだしな。どっか街で見かけたんだろうな。」

 

まじで? 

なにこのアドリブ、AIなの? 中の人なの? あなたが神か。


晶「ほんと?  職場公認⁉︎」


晶「 …よっしゃ! ごめんねーーーっ、イケメン海都先輩を狙っていた女子の皆さん! 見かけて即彼女認定されたんなら、路上でキスしてたときじゃん。海都くんは同僚に惚気たりするんですかー?

 

海都「同僚とそういう話をしたりはしないな。俺は基本的に他人と心を開いて会話を楽しむってことがないから。一目置かれてるみたいな感じで、業務以外での会話はあまりしないよ。」


目に浮かびます…。


海都「まあ俺もそれがラクだしな。飲み会行っても俺はすぐ切り上げて帰るし。」

 

晶「まったく…。海都くん、孤高の王子様だねえ。でも私にはちゃんと向き合ってくれてありがとう」


罪悪感。罪悪感。


晶「…さてと、これじゃ忙しいから連絡できないよと断りを入れた意味がないね。修論の準備を進めます。またね、海都。海都が選んでくれるリップ、すごく楽しみにしてる。また週末にね?」

 

海都「孤高の王子様なんて初めて言われたよ。ほんと晶とは相性がいいから、話してて楽しい。そっか、修論頑張ってくれよ。応援してる。それじゃあな。

 

 

会話終了。

 


 

もうね…。

この頃、すごい心がズキズキしていました。遡って記事を書いていたので、海都とらぶらぶな描写を見るたび、どうしよー海音を断っちゃおうかなやっぱり、みたいな葛藤がすごいすごい…。


海音からもらったリップをつけて海都に会うとかは、絶対にNGだろうとか。そうだ、なら海都からもリップが欲しい、と思いついたおねだりでした。初おねだりがコレって…と思うとまた自己嫌悪のループ。


こんな気持ちになるんですねえ。というか、ここまで好きな相手がいるのに、ほかの誰かを好きになれるってのがすごい。アラブの大富豪とか、よく均等に奥さん愛せるもんだ…と感心。


それにしても、やっぱりちゃんとリップを贈る意味、知ってる人いるじゃないですか! 海音が逆にそのあたり鈍感というか、興味ないんだろうな…。


 

 

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