寒くなってきましたね。

受験生にとっては、いよいよ受験本番が近づいてきたなあといった感じでしょうか。

 

サンデー毎日11/26・12/3号では、2024年大学入試における主要274私立大の共通テスト利用入試情報について特集しています。

 

 

記事で上げられていた2024年共通テスト利用入試のポイントは、ざっとこんな感じでした。

 

・浪人生(特に仮面浪人)比率の増加

・共通テスト利用入試は増加傾向

・早稲田大、上智大、東京理科大といった最難関大の中で、志望者が前年より下回っているのは早稲田大のみ

・青山学院大の共通テスト利用入試も志望者が減少、中央大は増加

・関関同立では前年並みの関西大以外は増加。特に関西学院大と同志社大の志望者の伸びが大きい

・日東駒専は前年並みの日本大を除いて志望者増

・産近甲龍は龍谷大が増、近畿大と甲南大は前年並み。京都産業大は志望者の減少幅がやや大きい

・大東亜帝国、摂神追桃からは減少傾向

 

 

以上の内容は2023年9月10日に実施された「第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試」の志望動向からの分析になるそうです。

 

個人的に今や私大の共通テスト利用入試というのは、国公立受験生にとっての保険のようなものであって、私立専願勢にとってはワンチャンでしかないと思っています。

きちんと対策した人にしか太刀打ちできないのが共通テストなので…。

 

我が家では共通テスト利用入試について、私大専願の弟の場合、ほとんど出願しませんでした。

自己採点が良かったら、後から出願できるところをピックアップはしていたのですが…。

 

対して、国立大希望の兄は四工大やらMARCHやら、合計5大学ぐらい出したでしょうか。

お兄ちゃんは共テ初年ということもあって、正直どうなるか読めない部分もあったのですが、入試日程が被ってしまったり、難易度的に幅広く受けたりと色々ありまして。

また、一般入試の受験特典(!?)として共テ利用は無料な大学があり、せっかくなのでと出願をした結果、共テ利用が多くなってしまいました。

 

話を記事に戻すと、関東に至っては東駒専が増、大東亜帝国が減少ということは、今年の国公立受験生はかなり強気と見ました。

日東駒専までを共テで抑える自信があるのでしょう。

 

対して、私立専願の共テワンチャン勢は大東亜帝国が易化傾向にあるとはいえ、共テ利用はしたくない(自信がない)。かなり弱気に感じました。

 

また、2024年から共テ後出願に切り替えたり、共テ利用の受験料を抑えたりする大学もちらほら増えているようです。

 

個人的には無闇矢鱈と共テ利用出願はせず、自己採点後に出願を決める方がいい気もするのですが、知り合いのように国公立第一希望で共テ利用を出しまくって無双しているパターンもありますので、例えば東洋大のように英検が使えるところなど、勝算がありそうな大学は積極的に出してみてもいいかもしれません。

それから科目数が多い、特に5教科が必要なところは自然と難易度も倍率も下がる傾向がありますね。

必要な科目数が多くなれば多くなるほど、国公立受験生の役得とも言える入試方式となるので、ガンガン狙ってもいいのではないでしょうか。

 

暖冬予想とは言え、これからますます寒くなりそうですので、受験生は気温の変化と体調に気をつけてがんばってください!

ベネッセが過去最大規模のMBO「進研ゼミ」立て直し

 

"ベネッセホールディングスがMBO(経営陣が参加する買収)を実施する方針を固めたと日本経済新聞が10日報じた。投資ファンドEQTと組んで株式公開買い付け(TOB)を実施、ベネッセH株は上場廃止となる見通しだという。

報道を受けて、ベネッセH株は一時6.5%高の1908円と、2020年11月以来の日中上昇率を付けた。午後2時11分からは売買停止となった。

報道によると、主力の通信教育「進研ゼミ」の不振が続いており、非公開化して立て直しを図るとしている。全株を取得した場合の買収金額は2700億円規模と、過去のMBOの中で有数の規模という。"

 

「進研ゼミ」事業が不振とのこと。

Benesse Report 2022を見ると、「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」の会員数はコロナもあってか2021年まではともかく、2022年にはガクッと減ってますね。

2023年については、業績予想にて2023年4月の会員数が221万人と前年同期より減少したとありました。少子化もあってかなかなか厳しい。特に通信講座はネット以前と異なり、オンライン塾との競争も激しいことでしょう。

 

https://www.benesse-hd.co.jp/ja/ir/library/ar/2022/pdf/ar2022_03-2.pdf

 

以下の記事によると、"進研ゼミ(こどもちゃれんじを含む)の会員数は2000年前後、400万人を超え"ていたようなので、今や会員数はピークから半減した感じですね。

 

うちの場合、こどもちゃれんじ→小学生講座→中学生講座とお兄ちゃんは中学までフルでお世話になり、弟さんは小学講座まで入会していました。弟さんの頃になると、タブレット学習が始まり、小学生までは楽しそうに毎日やっていたんですが、その頃の中学講座は確か紙教材のみだったかな?で、やらない教材が溜まっていったので流石に…。

 

自分の時は小学講座から高校講座までお世話になっていました。

小学校の時は学研もー。科学と学習を毎年交互にやっていた記憶があります。

それでも、予備校に行くようになってからはやめてしまいましたね。

 

とにもかくにも通信講座にこそ、やる気と学習習慣がないとなかなかキツイですよ。じゃないと続けられない。今ではデジタル教材などで進行状況を管理できますが、あくまでも個人のモチベーションが大事。でも、結局やる子はいつでもどこでもやるし、やらない子はとことんやらない。どちらにせよ、いくら安くても、あくまでもモノ主体で、本人にペースがほぼ委ねられる通信講座だけでは、受験は厳しいと考えている親御さんが多くなってきたということではないでしょうか。

 

そう言えば、お兄ちゃんが中学講座をやっていた時に、ベネッセ会員向けに個別進路相談というものがありまして、せっかくなので電話したことがありました。

女性の職員?の方だったか、結構親身に相談に乗ってくれて、アドバイスも頂いたのですが、そのとおり実際に併願(推薦)が取れそうな高校へ赴いたところ、内申等の条件が変更になっていた上、かなり冷たい対応をされた記憶が…。

別にベネッセの進路相談のせいとまでは言いませんが、上記の経験からそれ以来、特に個別の進路に関してはベネッセに頼ることもなかったですね。

ただ、全体の動向は参考になる情報も多かったです。高校受験時も、大学受験時も。そこはさすが模試の規模等が大きいだけはありますよねー。

 

現役大学生が参加する、大学紹介イベントにお兄ちゃんと参加したこともありました(非会員でも参加可能)。

高校受験の時は県別の受験セミナーに毎年参加していました。

そういったイベントもコロナのおかげで、すっかりネットに取って代わられた感がありますね。一日に複数回、会場いっぱいに大勢の親子が参加していて大盛況でしたが、少子化、オンライン化でああいった光景はなかなか見られなくなるでしょうか。

 

 

今年の出生数が70万人になりそうとのことです。

ベネッセだけではなく、あらゆる教育ビジネスがこのままだと厳しそうです。

となると、より一人ひとりに時間をかけられる教育が求められるのかなあと。その分、単価も高そうですが驚き

おかげで、教育費のかけ方も二極化しそう⁉

別にお金をかけなくても有名大に入れちゃうわけですし。

そんな少子化世代の教育は、今後どうなっていくのでしょうか。

と言っても、経済がこのままの状態だと、どうもこうもないんですけどむかつき

昨年、入学者の充足率が68%だった、東洋英和女学院大学ですが、今年はどうだったのか。山内さんによると最早打つ手なしとのことでしたが…。

 

入学者210人で、入学定員充足率は48%でした…。

もっと減ってます!不安

 

 

さらに衝撃的なのが4年前は、ほぼほぼすべての学科で充足してるんですよね。

 

 

自分が思った以上に、来年以降も年々坂道を転がるように学生数が激減していく大学がもっと増えそうです。

 

というか、大学がこんな状態でも指定校やAOで入りたいという高校生がいることにも驚かされます。

自分が通う大学が、もしかすると数年後にはなくなるかもしれないという危機感はないのかなー。

これが30年前ならいざしらず、少子化だし、大学全入時代だし、今の状況を少し調べれば分かりそうなことなんですけどねあせる

 

まだ首都圏では高校生の数が多いので、辛うじて今は維持できていても、すでに首の皮一枚状態の大学は思った以上に多いのかもしれません。