ベネッセが過去最大規模のMBO「進研ゼミ」立て直し

 

"ベネッセホールディングスがMBO(経営陣が参加する買収)を実施する方針を固めたと日本経済新聞が10日報じた。投資ファンドEQTと組んで株式公開買い付け(TOB)を実施、ベネッセH株は上場廃止となる見通しだという。

報道を受けて、ベネッセH株は一時6.5%高の1908円と、2020年11月以来の日中上昇率を付けた。午後2時11分からは売買停止となった。

報道によると、主力の通信教育「進研ゼミ」の不振が続いており、非公開化して立て直しを図るとしている。全株を取得した場合の買収金額は2700億円規模と、過去のMBOの中で有数の規模という。"

 

「進研ゼミ」事業が不振とのこと。

Benesse Report 2022を見ると、「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」の会員数はコロナもあってか2021年まではともかく、2022年にはガクッと減ってますね。

2023年については、業績予想にて2023年4月の会員数が221万人と前年同期より減少したとありました。少子化もあってかなかなか厳しい。特に通信講座はネット以前と異なり、オンライン塾との競争も激しいことでしょう。

 

https://www.benesse-hd.co.jp/ja/ir/library/ar/2022/pdf/ar2022_03-2.pdf

 

以下の記事によると、"進研ゼミ(こどもちゃれんじを含む)の会員数は2000年前後、400万人を超え"ていたようなので、今や会員数はピークから半減した感じですね。

 

うちの場合、こどもちゃれんじ→小学生講座→中学生講座とお兄ちゃんは中学までフルでお世話になり、弟さんは小学講座まで入会していました。弟さんの頃になると、タブレット学習が始まり、小学生までは楽しそうに毎日やっていたんですが、その頃の中学講座は確か紙教材のみだったかな?で、やらない教材が溜まっていったので流石に…。

 

自分の時は小学講座から高校講座までお世話になっていました。

小学校の時は学研もー。科学と学習を毎年交互にやっていた記憶があります。

それでも、予備校に行くようになってからはやめてしまいましたね。

 

とにもかくにも通信講座にこそ、やる気と学習習慣がないとなかなかキツイですよ。じゃないと続けられない。今ではデジタル教材などで進行状況を管理できますが、あくまでも個人のモチベーションが大事。でも、結局やる子はいつでもどこでもやるし、やらない子はとことんやらない。どちらにせよ、いくら安くても、あくまでもモノ主体で、本人にペースがほぼ委ねられる通信講座だけでは、受験は厳しいと考えている親御さんが多くなってきたということではないでしょうか。

 

そう言えば、お兄ちゃんが中学講座をやっていた時に、ベネッセ会員向けに個別進路相談というものがありまして、せっかくなので電話したことがありました。

女性の職員?の方だったか、結構親身に相談に乗ってくれて、アドバイスも頂いたのですが、そのとおり実際に併願(推薦)が取れそうな高校へ赴いたところ、内申等の条件が変更になっていた上、かなり冷たい対応をされた記憶が…。

別にベネッセの進路相談のせいとまでは言いませんが、上記の経験からそれ以来、特に個別の進路に関してはベネッセに頼ることもなかったですね。

ただ、全体の動向は参考になる情報も多かったです。高校受験時も、大学受験時も。そこはさすが模試の規模等が大きいだけはありますよねー。

 

現役大学生が参加する、大学紹介イベントにお兄ちゃんと参加したこともありました(非会員でも参加可能)。

高校受験の時は県別の受験セミナーに毎年参加していました。

そういったイベントもコロナのおかげで、すっかりネットに取って代わられた感がありますね。一日に複数回、会場いっぱいに大勢の親子が参加していて大盛況でしたが、少子化、オンライン化でああいった光景はなかなか見られなくなるでしょうか。

 

 

今年の出生数が70万人になりそうとのことです。

ベネッセだけではなく、あらゆる教育ビジネスがこのままだと厳しそうです。

となると、より一人ひとりに時間をかけられる教育が求められるのかなあと。その分、単価も高そうですが驚き

おかげで、教育費のかけ方も二極化しそう⁉

別にお金をかけなくても有名大に入れちゃうわけですし。

そんな少子化世代の教育は、今後どうなっていくのでしょうか。

と言っても、経済がこのままの状態だと、どうもこうもないんですけどむかつき