速く走りたければ、ゆっくり走る事を恐れるべからず~ただし、かなりのスピードで走れる人限定!? | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は火曜日です。

しかし、昨日まで三連休で、久し振りの出勤という方も決して少なくないと思います。限りなく月曜日の雰囲気に近い火曜日だったと思います。

本日の山口県西部、天気予報が怖いぐらいにピタリと当たり、午後からまとまった量の雨が降り始めています。今日は終日雨が降り続きそうです。

本日の「金沢守クリニック」の外来総受診者数は51名でした。

今朝は諸事情により、走る事も自転車に乗る事も出来ませんでした。又、診察を終えてからは、所用があるので、夜走る事も出来ません。久し振りの完全休養日になります。

さて、昨日は下に紹介してある「マラソンはゆっくり走れば3時間を切れる! 49歳のおじさん、2度目のマラソンで2時間58分38秒」というタイトルの本を読みました。

マラソンはゆっくり走れば3時間を切れる! 49歳のおじさん、2度目のマラソンで
2時間58分38秒


マラソンはゆっくり走れば3時間を切れる!   49歳のおじさん、2度目のマラソンで2時間58分38秒 (ソフトバンク新書)

私のように月間走行距離への拘りが強く、ランニング依存症の傾向がある人間には耳の痛い話しが沢山
書いてありました。

しかし、最近フルマラソンでの自身の記録が伸び悩んでいるのも又事実です。

著者がこの本の中で触れている、「潜在的にはサブスリーを達成出来る力があるにも関わらず、生涯ベストが3時間5分とか3時間10分で終わっている人がとても多い」という言葉に強いインパクトを受けました。

この本で最も大切だと説かれているのは「距離信奉を止めて、メリハリのある練習をすること」です。

走り過ぎることによる故障もアマチュアランナーには大変多くあり、故障までいかなくても、疲労が抜けずにレースに臨むことになり、凡庸な記録に終わることもあるとの事です。これも耳が痛いw。

本書では、少ないポイント練習で高い負荷をかける代わりに、それ以外の練習は疲労抜きジョグに徹する
ことを勧めています。

疲労抜きジョグは自分の最速のペースの半分のペースで走ることである。例えば、1kmを3分半で走る人の場合は、1kmを7分以上かけて走るくらいのペースになります。

これくらいのペースで走ることにより、ポイント練習での疲労を抜くのが良いとしています。

ポイント練習はインターバルとペース走を勧めており、最初はインターバルでスピードを身につけ、その後にペース走に移ると良いと書いてあります。

ただし、そのポイント練習のスピードが半端ではないので要注意です。サブスリーを狙うなら、1km3分35秒
~40秒のペースで走る必要があります。

具体的には1キロ×7本。これを6分もしくは5分30秒で回すのが基本です。6分回しなら1km4分で走ったら、
2分休みます。ただし、休んでいる間も足を止めず、軽いジョグで繋ぎます。

ペース走に関しても、上記のキロ4分のインターバル走がこなせるようになったら、男性は5キロを18分以内
、理想を言うなら17分55秒ぐらいを目標にで走るといい。

女性なら5キロを19分以内、理想を言うなら18分50秒ぐらいで走れるようになったら、サブスリーを射程圏内に捉えたと思っていいでしょうと書かれています。

「疲労抜きジョグ」はインターバル走もペース走も相当な速さでこなす走力の上に初めて成り立つものである事が次第に分かってきます。

タイトルを真に受けて、ゆっくり走る事だけを重視しても記録は全く伸びないでしょう。

ゆっくり走る事を恐れてはいけないし、休足する事を恐れてもいけないと強く感じました。と同時にサブスリーを達成するのが、全市民ランナーの5%に留まる理由も分かった気がします。

私は朝ラン派です。しかも、起床して30分程度したら走り始めるので、著者が勧めている通りのペースで
走る事は困難なのが現実です。

幸い、トライアスロンにも出場するので、一週間の練習スケジュールにバイクとスイムが入るお陰で故障とは、このところ無縁です。

サブスリーは届かない目標かもしれないけれども、メリハリのある練習を自分なりに心掛けよう、そして休む勇気を持たねばならないと思う今夜の私です。