「私は絶対諦めない」~野口みずきは再び輝くことが出来るか!? | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は木曜日です。「金沢守クリニック」は休診です。

私は山口市阿知須の病院に非常勤医師として働きに来ています。本日の山口県西部、寒いですが、一昨日、
昨日と比べれば随分暖かく感じられます。雪も降りませんし、日も射し冬晴れのいいお天気に恵まれており
ます。

今朝はいつもより頑張って走りました。21キロを1時間35分41秒かけて走り、1350カロリーを消費しています。
キロ4:33分のペースでした。ラスト1キロはキロ4:14分まで上げています。1月の月間走行距離は330キロに達しま
した。

月間走行距離の最近の動向をみると、昨年11月は294キロ、12月は345キロです。今月は既に330キロに達し、後
5日のうち4日は恐らく走れると考えていますので、350キロは確実に越えそうです。

最近は体重が60キロを越えないように気を付けています。体脂肪率も気になるところではありますが、最近の私の
走るペースが速くなった要素として、徹底した体重管理、安定した練習量、そしてGarmin 610によるトレーニングの
精度向上の三点が挙げられます。

「走った距離は裏切らない」という名言を残した、アテネの女王である野口みずき選手が故障や、それに伴う
スランプから抜け出すことが出来ずにいます。

連日、スポーツ新聞でも大阪国際での野口選手と福士選手の直接対決を煽る記事が目立ちましたが、昨日発表
された野口レースの欠場により、興味がかなり削がれてしまった事はマラソンファンでなくとも残念だと感じたで
しょう。

大阪回避の野口、名古屋はぶっつけ走

野口選手が大阪出場を回避した理由は左大腿裏の炎症。ロンドン五輪の最終選考レースの3月11日名古屋
ウィメンズ(旧名古屋国際)に出場する意向で、ジョギングも再開しているが、名古屋はぶっつけで臨むことに
なりそうです。 

大阪市内で会見した広瀬監督は「左太ももの炎症で1週間から10日の療養」と説明しています。19日までの
米ボルダー合宿終盤、野口が「左のハムストリング(太もも裏)が突っ張った感じ」と訴え、帰国翌日の20日に
京都市内でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けていたようです。

野口を治療する社会保険京都病院の原邦夫医師は「合宿の疲労により太もも裏の張りが取れない状況。ラン
ニングは可能だが、万全の体調で選考会に臨めない」と説明しています。

「無理をするより、ベストの状態で出る方が納得がいく。選考レースですから」と広瀬監督は本人と話して24日に欠場を決めたという。 

野口は代表に決まっていた08年北京五輪でもレース5日前に同じ左太もも肉離れで欠場。その後も故障を
繰り返してきました。

大阪国際は4年2カ月ぶりのフルマラソンで、「トラックの女王」福士加代子との初対決が注目されていた。昨年
10月に大阪参戦を表明して以来、2度のボルダー高地合宿を実施。42・195キロを走りきる体を急ピッチで作ってきたが、無理がたたったようです。 

最悪の事態は免れたが、待ち受ける状況は厳しい。名古屋ウィメンズまでわずか1カ月半。レース出場や再合宿の実施も難しく、再発の恐怖心を抱きながら最後の選考レースを目指していくことになります。

野口は主催者を通じ「帰国直前に痛めてしまいショックでした。しかし、少し休めば良くなる程度の症状なので
気持ちを切り替え最後の選考会である名古屋に向けて頑張ります。私は諦めません!」とコメントしています。
何度も故障を乗り越えてきたアテネの女王に、まさに正念場です。

これまでも多くの優秀な女子マラソンのヒロインを輩出してきた日本陸上界にあって、好みの問題も勿論あると
思いますが、高橋尚子選手と野口みずき選手の二人はその輝きの度合いが他の選手とは大きく異なると感じ
ます。

高橋選手はシドニー、そして野口選手はアテネでそれぞれオリンピックの金メダリストに輝いている事、又その
勝ち方に強さを感じさせた事が二人の輝きを増す要素となっていると思います。

高橋選手は天才だと感じますし、天性の明るさもあります。太陽のような存在だなと思います。Qちゃんという愛称
が未だにピッタリ来るのも彼女の持ち味なのでしょう。走る事を楽しむ人という印象です。

その高橋選手ですら、引き際は潔かったとは言えなかった事をよく覚えています。北京五輪への代表選考レース
に、それこそ川内選手みたいな出場計画を立てて、世間を随分騒がせた事をよく覚えています。

野口選手ももしかしたら、その肉体は勤続疲労から限界に達しているのかもしれません。最近の走りは、以前の野口選手のような勢いは感じられません。かつての女王のプライドだけが彼女を支えているような気がします。

野口選手は高橋選手と比べると華やかさはないと思います。又、走る事を止めた後に高橋選手ほどタレントばり
に輝くことも出来そうにないと思います。野口選手は「走った距離は裏切らない」という名言が象徴するように、
基本は努力の人であるとも思います。走る事に対して直向きな人という印象です。

そんな野口選手の「私は諦めない」という思いが実を結ぶことを願って止まない今日の私です。