さあ、今日の記事は実用的で有益な話のご紹介w
会内では会員の秘密は保護されないと思っておいた方がいい。
くちチャックだよ、と言いながら伝言ゲームが始まるから。
幹部は会員個人の状況を出来るだけ詳細に把握しておくことが組織維持の基本であり、信仰の要だと……自分たちを正当化できる指導があるからこそ、ナイショ話であっても「誰でも幹部」の環境においては心おきなく広められるのだw
そのくちチャックには物理的なクローズ機能が付いていないのだから仕方がない。
語る時の幹部の唇は、「言っては駄目」「言いたい」「言った方がいい」の狭間でピクピクしているはずだw
こんな話はちっとも実用的ぢゃない?
ここからだ。
洋服などで使われるチャック。
チャックともジッパーともファスナーとも呼ばれる開閉機構は素晴らしい発明だ。
合わさる生地の左右にそれぞれ縫い込まれたテープ。
テープの合体端にはエレメントと呼ばれる交互に嵌り合う微小ブロックが一直線に並んでいる。
そしてエレメント上を移動しながら左右を合体させるための取手の付いた内部Y字構造のスライダー。
全体としてはシンプルだけど、精密機構でもある。
嫁さんの高級財布wのチャックの滑りが悪くなり、閉めた後から時々はじけることがあるという。
正常ならスライダーがエレメントをY字状態にしながら移動するはずだが、はじけるとX字になる。
こんな光景はジャンパーや布団カバーで見たことがある。
「もう寿命かな、新しいのを買ってあげようか」
とは言ってみたものの、そこは河童、機構設計の経験者なるぞ、と不具合の原因を究明したくなった。
関連サイトで調べてみると、スライダーの中での合体精度が低下していることが主因であることが多いと分かった。
エレメントが大きく摩耗したり破損していない限り、スライダー内のクリアランスが広くなっているのだ。
スライダーの出口付近、即ちY字機構の下の部分が、経年摩耗や劣化、開閉の引っ張り応力によって本来のクリアランスよりも少し広くなると、左右のエレメントの合体位置が中心からズレたり、合体圧力が低下して通過するので、スベリが悪くなったり勘合ミスしたまま出口に送られX字となる。
なので対策は、この広くなったクリアランスを本来の大きさに戻せばいい。
やり方は簡単で、スライダーの左右それぞれの出口付近を厚み方向(表裏)にペンチで挟んで狭めればいい。
但し、このクリアランスは0.1~0.2mm程度のはずなので、そっと、少しずつ何度もトライしながら力を加えなければいけない。
髪の毛1~3本分程度の調整だ。
力を入れ過ぎるとX字のまま固定されちゃうw
この調整は合体中心を正規位置に戻すためのものだが、それでも稀に、合体圧力が不足したままの場合がある。
この時には出口付近が左右に広がってしまっていることがあるので、スライダーの表側の出口を左右方向からペンチでそっと挟めばよい。
チャックが壊れて捨てようと思った時には自己責任で一度お試しあれ。
尚、ペンチは小型の先端刻み付きのラジオペンチで、傷防止のためにビニルテープを軽く巻くなりした方がいい。
「ファスナーやチャックが壊れた!?直し方や壊れる原因を解説」とかで検索すると幾つかのサイトで分かりやすい解説と図が得られるので要チェック。
普通、直そうという発想がわかない部分でもあるので、知らない人は多いと思う。
嫁さんの財布は直った。
これがホントの財布に優しい話w