桶川市の3月議会、3月16日の一般質問で、

 

これまでもお伝えしている

 

与那覇百子さんが取り上げられました。

 

市の政策を議論する場に

 

個人の名前が挙がるのは異例であり、

 

その主旨は、

 

沖縄戦の「ひめゆり学徒」であった

 

与那覇百子さんの経験と貴重な記録を

 

小学校や桶川飛行学校平和祈念館などで

 

平和教育に生かしていくというもの。

 

 

この3月議会で取り上げられ、

 

オンラインでも生配信されることなどは、

 

与那覇師範から百子さん本人や親族みなにも

 

お伝えしていましたし、

 

道場の仲間たちもみな知っていましたので、

 

そのためか議場での傍聴者も若い方々を含めて

 

数多くいらっしゃいました。

 

 

また、昨秋に寄贈した「ももちゃんのピアノ」は、

 

各小学校の図書室で紹介され貸し出されており、

 

道場仲間の小学生からは「ももちゃんのピアノ」を

 

図書室で読んだとの話も聞いています。

 

与那覇師範もこのようなかたちで

 

お母さまの活動が実を結んでいることについて

 

たいへん喜んでおり、

 

お母さまの長年の平和への活動を支えてこられた

 

ご家族みなさま方の想いや感慨は

 

相当なものなのだと推察されるところです。

 

 

百子さんはこれまで多くの書籍や講演会、

 

さまざまな記録映像、ひめゆりの映画などにも

 

出演されてきましたので、

 

これからも日本の平和教育に長く生かされ

 

貢献されていくことでしょう。

 

昭和2年度のお生まれで

 

この3月、来週に95歳を迎えられます。

 

いろいろと教えをいただき、

 

考える機会をいただいていることに、

 

当会としても私としても

 

改めて深く感謝を申し上げます。

 

 

追記

 

早くも新年度を迎える時季となりました。

 

当会に入会して稽古を始めた仲間、

 

特に大人の方々からは、

 

身体の動きを覚えることがなかなか難しい

 

とのお話をいただくことがあります。

 

その気持ちはよく分かります。

 

誰にでもはじめの一歩があるものです。

 

 

昨日の稽古でも少し伝えました。

 

みなその最初があります。

 

ですが、

 

必ず慣れてくるときがくるものであり、

 

自分のものとして手応えを

 

感じられるときがくるものです。

 

その時に、

 

初心を覚えているのは

 

とても大切なこと。

 

そして、

 

当初はできない自分があったことを

 

覚えておくことは、

 

視点をかえれば

 

慣れることよりも難しいと言えるでしょう。

 

 

それは、


インドのヨガ、アジア大陸を源流とし、

 

当会で連綿と受け継がれている伝統はもとより、

 

ほかの学びでも仕事でも同じ。

 

何もできなかった自分を忘れずにいることは

 

成長や向上心の源泉であり続けます。

 

そして慢心やおごりを抑え、

 

学びの姿勢を持ち続けて

 

周囲にも優しさをもって応じることが

 

できるのだと思うのです。

 

 

もちろん、私も空手道にとどまらず、

 

何においても思い返すことが少なくありません。

 

当会に入った白帯のとき、

 

入社時や産業調査部に異動したとき、等々。

 

いまは、

 

すべて自信に満ちていると言い切りたい

 

ところですが、

 

それほどでもありません。

 

 

 

    桶川空手道会 1983年7月(木曜日道場)

  前列中央に矢部会長(赤帯)、二列目やや左に森(白帯)

 

 

多くの方への感謝の気持ちは、

 

こうべを垂れるような、

 

身を小さくする思いとともにでもあります。

 

 

誰もが、はじめの一歩から始まる。

 

そしてその一歩をどこかで忘れずにいることが

 

着実な成長につながるのです。

 

 

継続こそが力であり、

 

努力は必ず実を結びます ―――

 

これからもともに頑張ってまいりましょう。

 

 

関連のコラムを3つ、再掲します。

 

「ひめゆり学徒」与那覇百子さん

 

百子さんの「紙一重」という一言から思い起こす