本日、入門した新入会員が挨拶を行いました。
稽古の締めに全員で行う、正座での礼。
浅草道場時代の、かつての剛柔会と変わらず、
この礼の場における最上位の席で
新入会員が挨拶を行うことは、
当会で長年、恒例の大切な節目としています。
6歳の新入会員の女の子が、
指導員補の25歳の青年のサポートを受けながら、
正座をしているみんなの前で
自らもきちんと正座をして挨拶をする。
その指導員補がリードをするほかに、
私を含めて、
誰も余計な口を挟むことはありません。
新入会員の女の子は、
小学一年生になったばかりの
とても明るい、いまどき女子。
指導員補から促されて、みなの前で、
はにかみながら一通りの挨拶をしたあと、
かなりの間が空いたあとに
その瞬間は起こりました。
6歳の女の子が正座を維持した姿勢から、
「よろしくおねがいします」 と
礼をしたのです。
4月に入って以降、
体験入門の際に先輩たちが
彼女に正座を教えたことはありましたが、
今日の彼女の挨拶には、
みなから自然と拍手が沸き起こり。
新入会員にも指導員補に対しても、
誰も急かさず茶々も入れずに、
静寂の間のなかを、みなが待ち、
自律的な彼女の礼の時間となったことが、
とてもよい余韻を残しました。
年齢差でいうと、恩師と私のようなもの。
彼女も、今日から私たちの大切な仲間です。
恩師の指導の感覚を思い起こしつつ、
新年度を活力あるスタートとしていけることに、
心から感謝しています。
一人ひとりが、かけがえのないもの。
その想いこそが、当会の原動力でもあります。
3つ、再掲します。