平成30年がスタートしました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨日の稽古始めは、
息吹を意識した稽古となりました。
最近は助教が熱心にその指導にも
取り組んでおり、
30歳代も半ばを過ぎて
心身ともさらに成長、
充実してきている様子が
うかがえます。
その稽古の開始時、
数名の道場生に
初の名入りの黒帯を進呈しました。
いまでは
何本も黒帯を持つ者であっても、
最初に名入りの黒帯を
手にしたときの喜びは、
誰もがよく覚えているものでしょう。
黒帯を進呈する際、
それぞれの道場生に一つ、伝えました。
これは長年の修養によるものである、と。
自分で長年にわたって
培ったものがあるからこそ、
それが自信や誇り、
自負となって、
ゆるぎないものとなり、
その者をさらなる成長につなげる、
輝かせていくものになるのです。
これらは、
決してお金で買うことはできません。
お金を支払うことで手に入るものは
たくさんある世の中だと思いますが、
いくらお金を積んでも手に入れることが
できないものもたくさんあるのです。
長年の取り組みで多くのことを学び、
考え、心身で得たものは
失くすことも、落とすことも、
盗まれることも奪われることもありません。
これこそ一生の財産です。
学校教育で先生や友人たちから
得たもの、
社会の荒波に揉まれて得たものも
もちろんそうです。
例外なく、
自身の成長につなげる糧とする
ことができるはずです。
そのように考えると、
人は、顔かたちも性格もそれぞれですが、
みな、いい表情を持っているわけです。
誰しもが、自らの歩んできた道、
足跡を振り返れば、
多くのかけがえのないもの、
素晴らしい財産を
得てきているのではないでしょうか。