第36回 東海地区親睦空手道大会 | 剛柔流空手道 渡辺道場

剛柔流空手道 渡辺道場

静岡県静岡市の空手道場です。
平成30年5月より、「剛柔流空手道 阪本道場清水支部」から「剛柔流空手道 渡辺道場」に名称変更しました。
令和6年4月に清水銀座本部道場を開設しました。

阪本道場清水支部の渡辺です。

 

昨日(10月1日)は、いつもお世話になっている、磐田松濤館さん主催の『第36回 東海地区親睦空手道大会』に参加してきました。

 

道場生の結果です。

 

形競技

 ・小学1年初心者男女の部

     準優勝 ツチリコ

 ・小学4年~中学(1~3級)女子の部

     第3位 ライナ

 ・小学生有段女子の部

     第3位 リコ

 組手競技

 ・小学3年男子の部

     準優勝 ナギト

 ・小学4年女子の部

     優勝 ライナ

 ・小学5年女子の部

     準優勝 リコ

     第3位 サリ

 

先ずは、ライナの優勝、おめでとう!立派!

でも、全然見る事が出来なくて、気が付いたら優勝だったのです。

コメントできなくてゴメンなさい。

 

他にも上記のとおり、何人かが入賞。頑張りました。

 

中でも今回は、小3男子組手のナギトの準優勝と、小5女子組手のリコの準優勝が印象的でした。

 

ナギトの方は、なかなかポイントを決めきれなかったのですが、彼の組手は攻撃の後、直ぐに間合いを切る(ちょっと離れ過ぎなくらい)のですよ。

あれよあれよと言う間に、判定で勝ち上がって行き、不格好ではありましたが、気が付けば準優勝(笑)

あまり褒められた事ではありませんが、「決定打を貰わなかった事」がこの結果です。

彼の名誉の為に言いますが、決して逃げの姿勢でいた訳ではありません。

上手く決められないだけです(大笑)

そんな彼だから、今までなかなか入賞する機会にも恵まれなかったのですが、腐らずに頑張って来ての今回の結果に、私としては嬉しくもあり、彼の戦い方からも興味深い結果に映りました。

 

審判の抜け番でたまたま見たナギトの試合。これ何回戦なの?

 

リコについては、決勝戦でポイントを大幅にリードしていたのに、相手のペースに付き合ってしまい、逆転負けを喫しました。

 

点を大量に奪い取っての圧勝も、僅差の判定勝ちでも1勝は同じ1勝。

 

「点を取りに行って自分で決める」と言うのは、「相手の息の根を止める・相手の戦闘力を失わせる」と同義であり、「格闘」という見方をすれば最大の護身であり正しいです。

その気概も素晴らしいと思います。

ですが、限られた時間の中で行われる「競技」であれば、「失点をしない」と言うのも大切な事でして。

当たり前の話ですが、いくら点を取ってもそれ以上に点を取られてしまっては負けなのです。

 

見切ったつもりでも、旗が上がってしまえば点を取られてしまいますし、甘い技でも旗が上がれば得点になるのです。

逆に自分が良い技で「完全に決まった」と思っても、審判の旗が上がらなければ得点として取って貰えない。

これはどちらの立場になってもある事であり、その裁定は覆るものではありません。

 

防具を着用して決められたルールの中で争われており、安全が確保されている為、ダメージというダメージもなく、殆ど怪我をしないのでピンと来ないのでしょうが、「点を取られる」と言う事は、「致命傷を負った」と同義なのです。

言うなれば、点を取られれば取られる程に、本来ならば「自身の活動限界が近づく」事を意味しており、とても戦える状態ではなくなっていくのですよ。

護身と言う見方をしても、ここは軽視して良い所ではないのです。

 

ルールが改定される度に、戦い方は変わっていきます。

今年の4月に改訂で「先取点」の概念が加わった事により、戦略も大幅に変わり、使われる技の構成(より効率の良い技)も変わっていくものなのです。

「先取点を取る重要性」と共に、「失点をしない」と言う事が、より大切になってきました。

 

いずれにしても、追う立場、追われる立場それぞれで、現状を瞬時に判断し、何ができるか、何をしなければいけないのか。

ほんの少しの油断が命取りになりますし、焦りが技を荒くします。

本当に強い選手(常に試合に勝つ選手)は、皆、共通してクレバーです。

結局の所、どんな競技でも、最大の敵は自分自身なのですよね。

 

オリンピックまでにおそらく、まだまだルールは変わって行くでしょう。

それでも、大筋ではやっている事に変わりはありません。

どんなにルールが変わっても、強い選手はしっかりと対応します。

 

おそらく、今回出場した選手それぞれに思う所が有ったと思います。

 

手ぶらの真ん中の二人、反省してください。(前日のブログ参照)

 

まだまだこれからです。

頑張りましょう。

 

 

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