ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】 -29ページ目

ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
お盆が近づき、ここ数年の私のルーティンとしているのが、墓掃除だ。
 
実は、8月14日の盂蘭盆会以上に今は自分の中では重要なことだととらえているのかもしれない。
例年、時間をみては墓の掃除に出かけていた。だけど、今年は横着をして春から一度も墓に行くことはなかった。
 
自分の怠慢を少し反省しつつ、がっつりと墓掃除に向かう。
墓掃除もやり始めるときりがなく、おそらく延べ6時間ぐらいは墓に向かっていたかもしれない。
 
私自身が、直接墓地に足を運び、手を動かす。それと同時に、墓と対話する時間にしている。
もちろん、私自身は、霊能力者でもないので、先人と本当に対話しているわけではない。
 
自分の身のまわりにおきたことを、先人だったら、何を感じ、何を思ったのか…
そんなふうに想像しながら、自分自身を振り返るのだ。
 
そして、自分自身の死についても、少し思いを巡らせる。
明日かもしれないし、もう少し先かもしれない。
だけど、間違いなく死ぬ。
 
なぜ僕はここで生まれたのか、そして死んでいったら、この墓の中に僕は入ることになるのだろうか…。なぜこの墓なのだろうか…。
自分が亡くなったとき、息子や娘たちは、僕がやっているように、墓の手入れなどもすることになるのだろうか…などなど…。
 
普段考えもしない問いを次々に巡らし、分かったような分からないような解を自分でみつける。
ある意味哲学的な問答を延々繰り返す。
 
結局見つけた答えは何もなかった。
 
ただ、一つだけわかったことがあった。
この墓にきっと入るであろうということは、ここを生活の場にしているからだということ、つまり『ここ』で生きるということ。
 
ここで生きるのなら、あれやこれや言い訳もせず、ここでできることを精いっぱいやっていこう…。
 
人生は長いようで短い…はず…。

建設業をなりわいにする私にとって、いつもいつも頭をよぎっているのが、私たちが生み出したものを、最後まで使い切らねばならないということだ。

 

古民家に代表されるように、何百年経過しても、しっかりとメンテナンスをおこなっていれば、今でも十分に使うことができる。

もちろん、世の中は常に変化し続けていて、必要だと思われるものが、年数を経て不要となることはままある。

 

不動産の名のごとく、一度構えてしまえば、容易に動かすことはできない。

 

だから、時代にあわなくなったからといっても、そうおいそれとは簡単に始末することはできないのだ。

 

形式を変えたりしながらでも、どうやったら、それを価値あるものとして生かし続けることができるのか…

 

もう、世の中はそういう段階に来ているのだと思う。

あるものをどうやったら活かしきれるのか…

 

そこには、知恵が必要だ。

無い知恵をひねりつつ、むきあっていきたいと思う。

 

 
すでに気づいている人も多かったと思うが、前回投稿した写真はピーチアビエーションの機体のエンジン部分だ。

2年ぶりぐらいになるだろうか?飛行機に乗った。
 
人によってはそれぞれの航空会社の好みというものがある人もいるだろうが、僕自身は根っからの田舎者の特性なのだろう。飛行機に乗ること自体にワクワクする。
 
飛行機の運賃は、世間一般から考えるとそこそこするという印象があるが、ピーチに代表されるように、LCCが価格破壊をしてくれたおかげで、僕ら庶民でも飛行機に乗ることが可能になった。
 
乗車しながら、いろいろとインスパイアされるものがあるわけだけど、今回乗車してみて『安全』ということについて深く考えさせられた。
 
ちょうど今、全国安全週間となっていて、製造業などを筆頭にあらゆる産業で、安全について深く考える機会になっている。
 
私の会社も7月2日に自社の安全大会を実施した。
安全週間というものが何かというものが分からない人のために補足しておくと、7月1日~7日までが期間となっていて、この間に多くの企業では安全大会といって、いわゆる安全に関してのキックオフセレモニーのようなものをやることが多い。
安全に関する事例発表だったり、講演だったり、あるいは全社、全部門の一斉点検を行ったりするようなところもあるだろう。
 
当社では毎年この期間に、いわゆる安全大会と称するキックオフセレモニーを行う。
今回は、安全に関する発表、そして安全啓蒙のビデオを拝聴した。
 
その直後だったこともあってか、飛行機に乗りながら、そのことが頭に残っていて安全について考えていたというわけだ。
 
ピーチはJALやANAなどの昔から存在するキャリアに比べて圧倒的に安い運賃が魅力の一つだ。
そのために、いわゆる機内のサービスは簡素だし、航空のターミナルなども、安普請のターミナルを利用している。
 
しかし、どんなLCCと言えど、こと安全に関しては、そこに抜かりはない。
お客様の命を預かる以上当たり前だが、ピーチが、既存キャリアより、運賃が半分だから、安全も半分しか担保されないとなれば、誰が安心してその飛行機を利用するだろうか?
 
機内で行われる安全のインストラクションは各航空キャリアそれぞれの特徴はあるが、それをおろそかにした例は一度たりとも見たことがない。安全第一とはよく言われる言葉だが、航空業界を見ていると、まさにそれを体現しているなと実感する。
 
今、IT業界を中心に、自由闊達な雰囲気というものを売りするところは増えてきた。
巨大企業のトップ自らが対外的な場に出ても、ジーンズにTシャツで、ルールは最低限にとどめ、成果さえ出るのであれば、あとは何をしてもかまわない…そういうところは多くなってきた。
 
しかし、一方で、航空業界に代表されるように、こと安全に関しては、非常に厳しく、そこには当然、かなりの割合での秩序やルールが存在している。
 
そんなことを感じながら、はて私がいる建設業界はどうなのか…と考えたとき、やはりIT企業のような自由闊達だけではすまされない…という思いにいたった。
 
私たちの業界は非常に多重構造になっていて、下請け、孫請けといった多くの労力を外注によって達成している。
外注先の中には安全に関しての意識が相当低い人も見受けられるのも事実で、そういった人たちを巻き込んで一つの秩序を作り出すことは相当に難しい。
 
しかし、一つはっきりしていることは建設業はあらゆる産業の中でも非常に事故を起こしやすい産業の一つであり、働く人の命を守ることはもっとも優先して行われなければならない産業であるということだ。
 
だから、その秩序を作り出すためには、ある程度の規制や、固さというものが必要なのだ。
朝の朝礼などにしても、それを毎日続けるのはかなり大変で、省略したいような気持になることもしばしばだが、参入障壁の低い業界であるため多くの人がそれに従事することができるが、そういった人たちにも、安全は最も最優先すべき事項なのだ…
 
そういうことを理解し、自らが秩序を作り出し、安全を作り出す努力を怠ってはならない。
 
コロナ禍ではあったが、飛行機に乗って改めて安全について考えた。いい機会だったと思う。
 



3ヶ月たってようやく春を迎えたのかなぁ

そんな心境。

今日息子が旅立つ。
自分で決め、自分で準備を進めてきた。

親は金の援助をするだけだ(笑)

失敗もいろいろあるかもしれない。
でも、自分で決めた道ならどんな結果が待ち受けようとも、その結果は自分で受け止めるはずだ。

素敵な未来へ…
いってこい




私ではない。

 

うちの会社に勤務する男性社員の話だ。

 

昨今、人口減少の話題は毎日のようにメディアに登場する。その要因は子供を産み育てやすい環境が整っていないことにあると言われている。

 

私にも子供が三人いるが、当時、育児休暇などとろうなどと思ったこともなく、そのほとんどを妻に任せ、私自身は仕事だけに没頭してきた。

また、それが当たり前だと思っていた。

 

一年ほど前、リフォーム工事でお世話になったお客様のところの雑談で、家事の話題になった。

 

20代のご夫婦はお互い共働きで、家事をするのはお互い50:50だと当たり前に言われて、少したじろいだことを覚えている。

 

時代は確実に変わっていて、うちの会社も考え方を変えなければこれからの社会に生き残ることはできないな…

 

と本気で思った。

 

うちの会社は社員の平均年齢もずいぶんと上り、これから子供を産み育てる機会を持てる社員は今のところはごくわずかだ。

しかし、数少ない機会に、実際に男性が育休をとったという実積を積み上げることは絶対に必要だと思った。口でいくら子育てしやすい職場をつくると宣言してみても、実績があるなしの説得力は雲泥の差だ。

 

わずか1週間のことだが、彼に育児休暇を実際にとってもらって、子どもを産み育てるということに参画してもらった。彼は大きな現場で責任ある立場であるが、その期間は他の社員に対応してもらっている。

 

子育てだけでなく、本人の事故や病気、また家族などのさまざまな出来事で出社できないことはままある。

その人でないと対応できないことがないよう、つまり仕事が属人化しないようにしていくことも会社としては必要なのだ。

 

育児休暇というもの通じて、本当に社員にとっての幸せとは何なのか、また社会がどうあるべきかということを考え、人や組織がより成長するための貴重なチャンスとしたい。