建設業をなりわいにする私にとって、いつもいつも頭をよぎっているのが、私たちが生み出したものを、最後まで使い切らねばならないということだ。
古民家に代表されるように、何百年経過しても、しっかりとメンテナンスをおこなっていれば、今でも十分に使うことができる。
もちろん、世の中は常に変化し続けていて、必要だと思われるものが、年数を経て不要となることはままある。
不動産の名のごとく、一度構えてしまえば、容易に動かすことはできない。
だから、時代にあわなくなったからといっても、そうおいそれとは簡単に始末することはできないのだ。
形式を変えたりしながらでも、どうやったら、それを価値あるものとして生かし続けることができるのか…
もう、世の中はそういう段階に来ているのだと思う。
あるものをどうやったら活かしきれるのか…
そこには、知恵が必要だ。
無い知恵をひねりつつ、むきあっていきたいと思う。