すでに気づいている人も多かったと思うが、前回投稿した写真はピーチアビエーションの機体のエンジン部分だ。
2年ぶりぐらいになるだろうか?飛行機に乗った。
2年ぶりぐらいになるだろうか?飛行機に乗った。
人によってはそれぞれの航空会社の好みというものがある人もいるだろうが、僕自身は根っからの田舎者の特性なのだろう。飛行機に乗ること自体にワクワクする。
飛行機の運賃は、世間一般から考えるとそこそこするという印象があるが、ピーチに代表されるように、LCCが価格破壊をしてくれたおかげで、僕ら庶民でも飛行機に乗ることが可能になった。
乗車しながら、いろいろとインスパイアされるものがあるわけだけど、今回乗車してみて『安全』ということについて深く考えさせられた。
ちょうど今、全国安全週間となっていて、製造業などを筆頭にあらゆる産業で、安全について深く考える機会になっている。
私の会社も7月2日に自社の安全大会を実施した。
安全週間というものが何かというものが分からない人のために補足しておくと、7月1日~7日までが期間となっていて、この間に多くの企業では安全大会といって、いわゆる安全に関してのキックオフセレモニーのようなものをやることが多い。
安全に関する事例発表だったり、講演だったり、あるいは全社、全部門の一斉点検を行ったりするようなところもあるだろう。
当社では毎年この期間に、いわゆる安全大会と称するキックオフセレモニーを行う。
今回は、安全に関する発表、そして安全啓蒙のビデオを拝聴した。
その直後だったこともあってか、飛行機に乗りながら、そのことが頭に残っていて安全について考えていたというわけだ。
ピーチはJALやANAなどの昔から存在するキャリアに比べて圧倒的に安い運賃が魅力の一つだ。
そのために、いわゆる機内のサービスは簡素だし、航空のターミナルなども、安普請のターミナルを利用している。
しかし、どんなLCCと言えど、こと安全に関しては、そこに抜かりはない。
お客様の命を預かる以上当たり前だが、ピーチが、既存キャリアより、運賃が半分だから、安全も半分しか担保されないとなれば、誰が安心してその飛行機を利用するだろうか?
機内で行われる安全のインストラクションは各航空キャリアそれぞれの特徴はあるが、それをおろそかにした例は一度たりとも見たことがない。安全第一とはよく言われる言葉だが、航空業界を見ていると、まさにそれを体現しているなと実感する。
今、IT業界を中心に、自由闊達な雰囲気というものを売りするところは増えてきた。
巨大企業のトップ自らが対外的な場に出ても、ジーンズにTシャツで、ルールは最低限にとどめ、成果さえ出るのであれば、あとは何をしてもかまわない…そういうところは多くなってきた。
しかし、一方で、航空業界に代表されるように、こと安全に関しては、非常に厳しく、そこには当然、かなりの割合での秩序やルールが存在している。
そんなことを感じながら、はて私がいる建設業界はどうなのか…と考えたとき、やはりIT企業のような自由闊達だけではすまされない…という思いにいたった。
私たちの業界は非常に多重構造になっていて、下請け、孫請けといった多くの労力を外注によって達成している。
外注先の中には安全に関しての意識が相当低い人も見受けられるのも事実で、そういった人たちを巻き込んで一つの秩序を作り出すことは相当に難しい。
しかし、一つはっきりしていることは建設業はあらゆる産業の中でも非常に事故を起こしやすい産業の一つであり、働く人の命を守ることはもっとも優先して行われなければならない産業であるということだ。
だから、その秩序を作り出すためには、ある程度の規制や、固さというものが必要なのだ。
朝の朝礼などにしても、それを毎日続けるのはかなり大変で、省略したいような気持になることもしばしばだが、参入障壁の低い業界であるため多くの人がそれに従事することができるが、そういった人たちにも、安全は最も最優先すべき事項なのだ…
そういうことを理解し、自らが秩序を作り出し、安全を作り出す努力を怠ってはならない。
コロナ禍ではあったが、飛行機に乗って改めて安全について考えた。いい機会だったと思う。