9月23日は、私が一年の中でも特に重要だと考えている日でした。
小さな村の小さな秋の収穫に感謝するお祭りです。
台風の影響で、朝からの強風で前日に掲げた幟が、傾いたりして、その手直しにけっこうてこずりましたが、練りこみ(だんじりのようなものです)を出す時間には雨も上がり、祭礼最大のクライマックス(笑、おおげさですね…)のもちまきも無事に終えました。
私もそのように記憶しているし、先輩たちにお聞きすると、9月23日の祭礼が雨などで、練りこみができなかったことはないそうです。
うちのムラはついてるなぁっていつも話をします。
さて、どうでしょう。
世の中には、さまざまなイベントがあり、地元でも若者がハチ北ミュージックフェスを企画するなどして、地元を盛り上げようと必死です。
ですが、私は、地元の祭礼は、地域に住む人間として最も大事にしなければならない行事だと認識しています。
派手さもなく、過去から引き継がれた伝統を受け継ぐ行事をたいくつに感じる人も多いかもしれませんが、地元の氏神の祭礼を粗末にして、大きなイベントの成功などありえないと思っています。
それは、それぞれの地域の有史以来、ずっと連綿と続けてきているものだからであり、それこそ、地域に住む人のよりどころです。
しかし、大きかろうと小さかろうと、そこに自分自身の全身全霊を傾けることはできます。
そういう心意気があってはじめて、それ以外の大きなイベントでも力を発揮することができると思うからです。
幸いにして、今年も大勢のみなさんが祭礼に参加してくれました。
子供たちもたくさん集まりました。
祭礼が、地域の心をひとつに合わせる気持ちを醸成し、それがやがて地域のまちづくりの大きな力になはずです。