
通訳をしてくれたクレピーさんは、フランス人なのですが、1994年11月に甲南大学の留学生として来日。
当時の住まいは岡本にありましたが、1995年1月阪神淡路大震災の日に被災されました。
住んでいた建物は全壊し、彼女は、知り合いのいる大阪まで、自転車で移動し、なんとかその後の生活をつなぎました。
多くの日本人に助られながらやってきていたものの、フランスの両親から呼び戻されて、泣く泣く帰国したのだそうです。
彼女は、被災時に受けた日本人の温かさから、生涯日本との懸け橋になることを決め、今日もこうして通訳をしているとのお話でした。
今回の成果には彼女の日本との懸け橋になりたいという気持ちも乗っかったのではないかとも思ったりします。
そうやってひとつずつ人の思いが重なり合っていけば、きっと何か素敵なものがひろがっていくのではないかと思います。
全然話は変わりますが、ホテルで多くのフランス人にすれ違いますが、みんな笑顔で、ボンジュールと声をかけてくれます。
私たちも地域で、あいさつ運動をしたりして、お互いのコミュニケーションをはかるようにしていますけど、こんなに気軽に相手に声をかけることはないかもしれません。
でも、そうやって声をかけあうことで、やはり心が通じ合ったような気持ちがして、とても幸せな気分になります。
地元にいて、少しでもそういう幸せな気持ちが産まれるようにしていかねばらなないなぁってまた一つ勉強になりました。