2度目のフランスです。
日本でオリンピックが開催されたことが決まった2013年以降、香美町でもぜひ外国人の選手に訪れていただくための事前キャンプを誘致しよう!
と活動を続けてまいりました。
最初は、何の基盤もありませんでした。
しかし、多くの出会い、多くの協力があり、組織ができ、財政的な支援が少しずつ集まり、一昨年、はじめて、フランスアーチェリーチームの会長にお会いすることができました。
ところが、向こうの人事が一新、新会長のもとでの体制が変わったため、また一から折衝をはじめなければならない状況にもどってしまいました。
もう一度作戦を立て直し、昨日、2回目の渡仏を行い、新チームのディレクターに直訴してまいりました。
真摯に耳を傾けてくれたことに本当に感謝です。
そして、まだ決定にはいたっていないものの、今年のプレ大会で来日してくれた時を利用して、香美町への下見をしてくれることになりました。
まだ誘致はこれで成功したわけではありませんが、少なくとも、相手チームの心を動かすことはできました。
あともう少し…
香美町で合宿をぜひしていただき、母国への錦を飾ってほしいと願っています。
さて、香美町のオリンピック事前キャンプ誘致活動は、兵庫県の中ではどこよりも早く名乗りをあげ活動してきました。しかし、近隣地域ではすでに多くのところで合宿の誘致に成功しています。
それが、自治体の力なのだと言ってしまえばそれだけなのですが…
例えば、豊岡はドイツチームのボート競技の誘致に成功しました。
ご存知のとおり、豊岡は多くのインバウンドでの実績ももちあわせており、そういったこれまで培ったノウハウを巧みに使っていったのかもしれません。
人口規模は片や8.4万人、こちらは1.8万人。
約5倍の差があります。
だから力が5分の1なのだ…と思うかもしれません。私は、小さな町だから非力だとは思っていません。
私は、今回の活動を通じて、常に言い続けていることは、オリンピックの事前キャンプに関わらず、小さな町は果敢に攻めていくことでしか、町は残れないのだということ。
それを支えるのは人です。
そして、一人一人がどれだけのパフォーマンスを発揮できているか…ということのほうがもっと大事なのです。
今回も少なからぬ公費を使っています。
町民の中には、それによってどれだけの効果があるのか、そんなことよりもっと大事なことがあるのではないか…という声もあるでしょう。
ですが、効果的であるかどうかは、私たち町民の心次第だと思います。チャレンジし続けるマインドを育て、常に挑戦し続ける町だけが生き残っていける…そんなふうに思っています。
チャレンジングなまちは、チャレンジングな人が作るんです。