思い返せば、地元村岡にも、いくつか喫茶店が存在していました。
今でも、村岡の某食堂は、おじさまたちが朝からたむろしコーヒーを片手に談笑していると聞いていますが、ど平日はさすがに仕事最優先で、ちょっとそこに立ち寄って、時間をつぶす度量がないです…。
今は、ある程度の規模のマチには、スターバックスが存在しているから、失敗なく、素敵な時間を過ごしたければ、スターバックスに行けばいいとなるのですが、やはりスターバックスはチェーン店だから、失敗はないにしても、オーナーの個性とかそういったものを感じることはできません。
スターバックスはそれはそれでとても好きなのですが、僕は最近、やはりオーナーさんのこだわりが垣間見れて、かつ落ち着ける場所があればそれはとてもしあわせな感じです。
ですが、なかなかそういったお店にめぐりあうことは少ないものです。
先日、北の町に滞在し、とても有名なカフェに朝一に立ち寄ってみました。オーナーは外国人の方らしいのですが、もうそこはカナダかどっかの異国の雰囲気で、しかも薪ストーブが燃え盛っていたので、もうたまらない空気感を醸し出していました。
そして一人、文庫本片手に時間を過ごしていたのですが、ほどなくすると、3人の子供を連れた夫婦と、またほどなくすると、お子さんを連れたママさんが入ってきて、思い思いにコーヒーを注文し、まったりと過ごしていました。
9000人足らずの小さなマチに、こうやって続いているカフェがあるなんて…なんと素敵な町なんだろう!って感動しました。
カフェがあるというのは、マチの文化度を測るうえでは、マストなアイテムなのかなぁとふと思ってしまいました。
村岡も『喫茶店』ではなく『カフェ』が存在できるマチに育っていかなきゃいけないし、そうなるよう僕らの生活の文化度をあげていかなければいけないなぁと思ったのでした。