最近インバウンドのお客様が私が住む地域にもポロポロとこられるようになりました。
うちの宿にもそう多くない回数に来られています。
片言の英語で、四苦八苦しながら対応しているわけですが、近頃では、翻訳機なども登場し、相手の言葉もそれを介せば理解でき、また日本語も英語に変換して相手に伝えられるようになってきています。
確かに便利だろうと思いますが、私はほとんど言葉としては成立していない無茶苦茶な英語で対応を試みています。
しかし、今のところ私自身は、その機械を買おうと思ったことはありません。
なぜなら、言葉は単なる『言語』という情報だけを伝えているからではないからです。
私たちが言葉通して、『気持ち』をいっしょに届けているということを理解しなければなりません。
ヘタな英語でも、ボディランゲージを駆使していけば、けっこうな確率で気持ちを伝えることはできます。
むしろ、そういう言葉を乗り越えようとするところに相手も反応してくれる場合も多いのです。
インバウンドで来られるお客様は日本に来て、楽しい旅行を過ごしたいのです。もちろん、お客様のニーズは千差万別です。
安心して、過ごせることを最も最優先に考えられる方も多く存在します。それゆえに正確に相手に情報が伝わるというストレスのない状況を好まれる方も多いでしょう。
ですが、とどのつまりは、お互いの気持ちが通じ合っているか、通じ合おうとしているか…
だと思います。
だから、無機質な翻訳機では伝わらないものがあると思うのです。