アイルトンセナやアランプロストが活躍した頃、毎週フジ系で放映されていたF1グランプリを欠かさずみていました。
夜中に放映されることが多かったので、眠い目をこすりながら、テレビにかじりついていたことを思い出します。
極限の車づくりをするメカニックがいて、そして、それを操るドライバーがいて、テクノロジーと人とがまじりあって、人類の英知を乗り越えていくような世界というのは、今でも興味があります。
ですが、私自身はスキーでは『レーシング』という世界に関わっていますが、かつて自分が自動車レースに熱狂的だった情熱は冷めてしまっています。
今思い返しても見ると、いったいなんだったのかなぁって思ってしまいます。
それは年齢を重ねたからなのか、はたまた単なるブームに踊っていただけなのか…自分でもよくわかりません。
一つ言えることは、自分がのめりこんでいるものの、時代を経て変わっているということ。
おそらく多くの人も大なり小なり、そういうことってありますよね。
野球に人生をささげていた人も、ある時を境にきっぱりとやめたり、そういうことは誰にでもあるわけですね。
興味を掻き立てるスイッチが突然機能不全に陥る回路というものが脳の中には組み込まれているのでしょうか…。
ふと、平家物語の一節がよみがえってきました。
『祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。』
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。』
季節もいつの間にか秋の深まりを感じる今日この頃です。