私が、ジオパークに関わるわけ | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

先日、山陰海岸ジオパークの世界審査で、審査員を前にプレゼンしたことをお伝えしました。

 

 

 

私がジオパークにかかわるようになったのは、数年前からです。

 

ジオパークに認定された数年よくこんなことが聞かれたものでした。

 

「ジオパークに認定されたら、儲かるのか」

 

 

以前、10年前ぐらいだったでしょうか?星野リゾートがやっているピッキオというネイチャーツアーが、日本エコツーリズム大賞を受賞したことを知って、地元の研修?、親睦?旅行の行程の中に、そのツアーをセットしてもらい、現地のガイドさんに2時間ほどご案内をしてもらいました。

 

そこに住む鳥などのお話、また植生のお話、カエルのお話など、2時間ぐらい歩きながら説明をしてもらいましたが、ほとんどの参加者はたいくつそうでした。

 

ちょうど、4月の早い段階で、冬がようやく終わったぐらいの頃でしたので、春の芽吹きには若干早かったので、、実際、自然を堪能するまでにはいたらなかったのが理由だったかもしれません。

 

しかし、軽井沢という立地もあるのでしょう、関東圏のお客様を中心に、けっこうなお値段のツアーはとても人気があるとのことでした。

 

普段どっぷり田舎に住んでいる私たちですから、自然の中にいる喜びみたいなものにはずいぶんと鈍化しているということもあるのでしょう。

 

ジオパークの取り組みもそれに似たようなところがあると思います。

普段見る当たり前の風景を見えて果たしてお金など払ってくれるのだろうかという疑問がわいてきても不思議ではありません。

 

私自身も確信めいたものがあるわけではありません。

しかし、自分自身の経験の中で、私たちが普段何気に見たり体験したりしているものに驚いたり、感動したりしていることを知っていましたから、なんとかこれをきっかけにして、自分の地元には宝がたくさん眠っているのだということを地元の皆さんにこそ、知ってもらいたいのです。


ジオパークになったからといって、景色が変化した…ということは一切ありません。山が突然高くなったり、川や海が赤や黄色に変わったり、そんな変化があるわけではなく、私たちがかつて見た風景と、何にも変わらないのです。

 

そして、このままずっと時が過ぎても、誰かが何かをおこすことはないだろうとも思いました。

 

だから、私がまずはその先鋒になってみよう…そう思いました。

私自身のモノの見方を変え、行動が変われば、みんなの見方もきっと変わるだろうと…。

 

私は、本来、建設業者で、ジオパークとはかなり遠いところにいる人間です。

 

ですが、そのもっとも遠いところにいる人間がジオパークで何かが変われば、この但馬も、どんどんと変わっていくに違いありません。

 

ジオパークは、私たちが変化をするための道具だと思います。使える道具が目の前にあるのなら、使い倒さないと損…。

 

私はそう思っています。