先日の豪雨災害で、ここハチ北のある香美町も特別災害警戒情報が発令をされ、一部の地域では避難勧告が発令されました。
香美町には、災害対策本部が設置され、私の地区から勤務している職員の方も詰めておられました。
そして消防の招集がかかり、消防団は公民館に待機を命ぜられ、公民館に詰めていました。
一時間ごとにパトロールにでかけ、決壊ヶ所などが発生していないか確認をしていきます。
ハチ北を貫く大谷川は大きな増水があったものの、これまでの治水対策が功を奏しているのか、被害は出ていませんでしたが、支川で水があふれ、道路上にも流れ込み、道路が川のようになってしまいました。
区長さんをはじめ、区の役員にLINEで写真を送り、情報共有し、消防団員と、区の役員で、土嚢を積んだりして、なんとか被害を食い止めていきました。
また、その様子は、私の地区から役場に勤務している課長にも共有され、災害対策本部の被害状況の把握にもいくらかは役立ったようです。
災害情報を共有化し、迅速な対応に、LINEはかなり有効に機能したと思います。
電話を通して、言葉で説明するよりも写真を一枚とって送るだけで、被害状況の大きさなどは一目瞭然です。
そしてまた多くの人に一斉に送信することもまたよかったです。
これらの出来事から、SNSが情報インフラとして、災害の危機にも有効に機能したと実感しています。
少しさかのぼると、高槻で地震が発生したときに、電話回線が機能せず、安否情報を確認するのに、SNSをはじめネットがずいぶんと役にたちました。
SNSで発信しておけば、電波が交錯する隙間を通って相手に届けることができたからです。
こういった事例をふまえても、まだ旧来のやり方に固執してしまう意味が私にはわかりません。
スマホなどを持っていない人がいることも事実で、その人達に向けてどうやって有益な情報を届けるかということを無視をしろというつもりはありません。
しかし、スマホを持っていない人のために使っているさまざまな情報インフラを整備する費用、例えば防災無線の整備などの費用をもってすれば、極端な話一家に一台のスマートデバイスを整備することはそう難しくないと思うのです。
もちろん、持っている人、持っていない人の格差は個人の金銭的な問題でもあり、それを均等にする是正には、受益の関係で問題があることも承知していますが、スマート社会を早く実現するほうが、社会にとってはより有益だと私は思うのです。
そのためには、ハード整備もさることながら、LINEやfacebookなどの既存のアプリを導入し、利用促進をはかるようなソフト整備はさらに重要だと思います。
そういったことこそ、行政サービスの一つとして取り入れることは、私は大いにありだと思います。
以前、佐賀県武雄市がfacebook課を立ち上げ話題になりましたが、いまや情報インフラをどう市民の生活に浸透させるのか、それが社会におけるさまざまな課題の解決につながると思います。
教育の充実、
働き方改革、
防災、
子育て支援、などなど
社会が抱えるさまざまな課題について、スマホを用いた共通のプラットフォームを整えることで、社会をよりいい方向に変えることができるのではないか私はそう思います。