
クラーク博士の
『少年よ、大志を抱け!』
にあやかってキャッチフレーズを作ってみました…。
先日、うちの町の物件を購入してこちらに住むことを検討したいという人から連絡があったので、いま一生懸命物件を探しています。
香美町のホームページに、空き家バンク制度というのがあります。
登録されている物件は、香美町に存在する物件のほんの一部でしかありません。
以前、香美町が自治会長さんを通じて調べてもらったことがありましたが、400件を超える空き家がありました。
確か3~4年前のことですから、現在においては、さらに空き家が増えていると思います。
私のムラでも、完全に空き家になっている物件が4件はありますから、おそらく町全体で考えると相当数にのぼります。
先祖代々から譲っていただいた大事な不動産という意識が、逆にそういうものの流通を妨げているところがあります。
私から言わせると、そんなに先祖代々からの大事なものなら、そもそもこの地から出ていくことそのものを問うべきと思ったりもします。
もう一つ厄介な問題は、新しい人がこの町にやってくることに異常なまでの拒否感です。
どこのウマの骨ともわからない人が入ってきたら地域はぐちゃぐちゃになる…というのがその理由です。
まあ、気持ちとしてはわからないでもないのですが、新しい人の受け入れを拒否するぐらいの地域の余裕が本当にあるのか?ということは激しく問うべきです。
そして、そういうことを言っている人はけっこう年配者に多い。
ちょっと言い方悪いけれども、人は誰でもいずれ死ぬわけですが、年が行っている分だけは、早くこの世から去ってしまいます。
残された地域の人は、そういう年配者がつくってきた地域でこれからも住み続けなくはいけません。
子どもたち、今後産まれ来るであろう次代のために、人生の先輩が何をのこしていかなくていけないのか…。
そこをもっともっと真剣に考え行動しなければいけません。
私たちがかつて経験したものとは異なる世界が今後も続いていきます。
命がなくなるその一瞬まで、ずっと私たちは未来を考える責任があります。