人が育つ場所が地方創生にとってもっとも重要なこと | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
ちょうどこの4月は大移動の時期で、学生や新社会人の移動が激しく行割れているころだと思います。
 
調べたわけではないので、感覚で言ってますけど、社会的要因の増減が多いのがこの時期ではないかと思います。
 
特に高校生が、大学や、専門学校への進学のために、ふるさとを離れるというのが一番多い年代だと思います。
 
地方創生は、東京に集中する人口を地方へ呼び戻して、子育て環境を整え、人口減少に歯止めをかけるという政策なわけですが、社会増減がもっとも多いこの時期にではなぜ都市部に集中してしまうかというとそれは『学ぶ』ために他なりません。
 
新しい技術、新しい知識、学校が都市に集中しているので、学ぶためには都会(地方都市も含めて)に出ざるを得ないわけです。
 
そう考えると、地方創生の最大のキモは実のところは、どうやって人材を育成できる『場所』になれるかなのかもしれません。
 
観光や農業などの産業をおこし、働ける場所をつくることも大事だけれど、人はもっとも何に吸引されているのかというと、自分がそこでどれだけ学びを通して成長できるのか、そこに集約してくるのではないかと思うわけです。
 
そういえば、地方創生のトップランナーである海士町は、島前高校の仕組みを変えて、都会からでも学びたい人が集まる場所に変えているし、以前訪ねた西粟倉村も起業家支援ができる仕組みをつくって、学べる仕組みをつくっていました。
 
地域資源の掘り起こしは日本中がやっているわけですけど、オンリーワンのものをつくるというのはそう簡単ではありません。
 
まったくのオリジナルというものを作り出すというのは、けっこう難しく、どこの地域も、全国の成功事例からヒントを得ているわけですから、そうするとどこかでやっぱり多少なりとも似たような事例にでくわすことはあるわけです。

そう考えると、人を育てることにコミットメントしている地域こそが、この複雑な時代にかちあがってくるのではないか…
 
そう思います。
TEDというイベントが最近活況ですが、プレゼンをすればいいというものではありませんが、自分たちがもっている知見をお互いが学びあうようなそんな機会をどんどんつくっていくようなことが大事だと思っています。
 
よく田舎に仕事がないと言われるけれど、高いモチベーションとスキルを持ち合わせている人は、どんな環境におかれれても、新しいことを作り出しています。
 
だから、遠回りかもしれないけれど、人を育てることが最大の地方創生だと思うのです。