私が大学時代にお世話になった先輩の娘さんがジュニアオリンピックに入賞されたという朗報が入ってきました。
5位に入られたとのことです。
表彰式に並ぶ選手の写真を拝見したのですが、5位の先輩の娘さん以外は、みんな赤いウェアを着ていました。つまりナショナルチーム選手のメンバーなわけですね。
そんな中にくいこんでいるわけですから、ほんとにすばらしいことです。
私が、衝撃を受けたのは、先輩の一言でした。(先輩勝手に拝借させていただきました…すいません)
『人間、自分が興味を持ち且つ、好きな事にはその人の最大限の力を発揮する努力を惜しまないことを…』
ものすごく頭をぶん殴られた気がしました。
人が成長するためには努力が必要です。
しかし、その努力の源になるのは、まずは自分がそのことが好きなこと…
私はそのことを見落としていたからです。
子供の成長を願わない親はいません。
しかし親は『こうあるべし』『努力すべし』とさまざまなことを子供に要求をします。
好きなことばかりさせたらいいということではありませんが、こどもがどう感じているのか…ということを無視しがちです。
誰でも、何かを無理やりに押し付けられたものを好きになるなんてことは普通ありませんね。
努力はさせるものではなく、自らがするもの…。
親なりコーチは、側面からそっと支えることが必要なのだと思います。
そのためには、前から引っ張ったり、後ろから押したりというのではなく、並走するようなそういう寄り添い方だと思うのです。
自転車乗りに例えると、最初から自転車にうまく乗れる人はいません。最初はふらふらバランスを崩してばかりです。
自転車をもって支えてあげてもまだまだふらふらします。しばらくずっと持って走ってあげるとだんだんと慣れてまっすぐと走れるようになります。
うまくできるようになったタイミングをみはからって、そっと手を離してあげます。
そうすると、子供はまだ親がずっと支えてくれてるような気になっていて、実はもう一人で走り始めている…
そんな感覚でしょうか。
先輩は、娘さんがのびのびと力が発揮できるようにうまく支えてあげているんですね。
私も、少しでも見習いたいと思います。ほんとうにおめでとうございます。