今の時代、気象情報はもっと的確に伝えるべきだ | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

昨日は、中国からのお客様をお迎えし、地元兎塚小学校との交流事業を計画していたのですが、暴風雪警報発令のために、公立小中学校は休校で、中止となってしまいました。
 
 
双方とも、お互いの紹介をする時間を設けていたわけですが、うちの施設にご宿泊していた中国の皆さんは、夜遅くまで、プレゼンの練習をされているのを傍らでみていたので、そんな努力も水の泡となって消えてしまいました。
 
校長先生・教頭先生には無理くりお願いし、子供の姿のない小学校を訪ね、学校を案内していただきました。
 
せめて…との思いで、家で留守番している我が子を呼び出し、中国のみなさんと対面させましたが、言葉がまったくしゃべれないのに、いつの間にか仲良くボール遊びをする姿をみて、やはり国境というのは大人のつごうなのだなぁと、感慨深いものがありました。
 
その一方で、香住などの沿岸部は確かに暴風雪警報にふさわしい?荒れ模様となったようでしたが、沿岸から30㎞離れた当地域は、ときおり晴れ間ものぞくなどして、その影響はほとんどなかったような一日だっただけに、なんともやりきれない気持ちでした。
 
警報の発令は、地域の人に、気象によっておこるさまざまなリスクを回避するために発令されるものですから、役所がそれにしたがって、学校への登校を控えさせたということに関しては、むしろ当然の対応であったと思います。
 
しかし、合併によって、広域な行政となったことで、負の部分をまざまざと見せつけられることとなりました。
 
香美町は、1000m越えの山々を抱え、一方では、海も擁しています。
そんな地域なので、海側と山側では、まったくと言っていいほど気候が異なります。
 
天気予報の確認はほとんどが、スマートフォンによるもので、もちろん『香美町』の天気も出るようになったのですが、『参考』程度にしか受け止めることができません。
 
私は同時に養父市の天気予報も表示できるようにしていますが、それらを見比べながら、この地域の天気を予想するしかありません。
 
おそらく養父市とて、関宮と八鹿では気象が違いますので、養父市の天気予報も参考程度にしかなりません。
 
ちなみに、建築基準法では、積雪が多い地域、少ない地域とそれぞれ建物の構造計算が異なりますが、関宮や、村岡は但馬内の他の地域よりも積雪の分類が一つ高いランクにあって、そこで気象条件は違うということを示しています。
 
にも、かかわらず天気予報では同じひとくくりにしてしまっているのは相当無理があるなぁと感じています。
 
現在、気象予測は昔に比べ、各段に高度化しています。
どの地域で大雨が降るのか、またそれらは今後どこに行くのか、それらがピンポイントで把握できるようになってきました。
 
そう考えると、香美町における気象予測や、危機管理に対する対応も状況に応じた対応が必要です。
 
今朝、こちらは大雪警報にふさわしい?天気になっています。
ですが、沿岸部から聞いた関係者によると、暴風雪も昨日で収まっているとのこと。
 
沿岸部のみなさんは、なんで今日も学校が休みなんだ!って不審に思っていることでしょう。
 
危機管理は重要です。しかし、何が何でも安全側に見る行政運営では、さまざまな部分に支障が出ます。
 
香美町は観光の町ですが、変に不安ばかりをお客様に与えるばかりではお客様の客足を止めることにもなります。
 
今一度、気象情報の発信の在り方を考えなくてはいけません。