言葉の壁がくやしい | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

インバウンド時代になって、うちの民宿も少なからぬ外国のお客様がお泊りになる機会が増えてきました。
 
ある関係者にお聞きすると、
『日本人だって、まともに来れる地域になっていないのに、それを抜きにして外国人なんで、10年早いわ!』
 
っておしかりを受けることもあります。
 
まあ、確かにそう思うこともなくはないです。
ですが、外国人の方と接していると、私たちとはまったく異なる生活や風習の中に生きてきたのですから、日本のあらゆるものが『おもしろい』ものなので、私たちがこの地域で生きていることそのものには無限な価値があるんだなって気づかされることが多々あります。
 
そういう面からすると、ディズニーやUSJのような莫大な資本力やマーケティング力なくとも、十分に楽しんでもらうことが可能です。
 
ただ、絶対的に備えなければならないことだと痛感しているのが言葉の問題です。
 
昨日も、こんな小さな宿ですけど、香港、ニュージーランドの2国5名の方がお泊りになられていました。
 
そのうちの1組、ニュージーランドからお見えになった方は、私の宿にいつもバスでお見えになる常連のお客様が、同じタイミングで乗車していたこのお客様に声をかけて、
 
『どこに泊まるんだ!』
ってそんな会話になったら
 
『どこにも決まっていない』
 
『じゃあ僕がいつも泊っているSASAYAにおいでよ…』
ということになって決まったというわけでして、声かけてくれた常連さんにとっても感謝なわけですけど、それで泊っちゃったニュージーランドのお客様も、へーなわけです。
 
私は昨日はお客様にご挨拶する予定はまったく組んでなかったのですが、常連さんが
『オーナーあいさつしとけ!』
 
って話になって、その場でニュージーランドのお客様と、香港に自己紹介やら、楽しく国際交流が少しだけ展開されたわけです。
 
香美町こそインバウンドに真剣に取り組むべき!
と私はほうぼうで言いまくってますが、足元の語学力はとてもほめられるものではありません…単語をつないでつないで、なんとか相手に理解してもらえるレベルでしかありません。
 
こんなとき、自分の思っていることが相手に伝えられない自分の無力さにとっても悔しい気持ちなのですね。
 
私が住むハチ北にとっては、『雪』が最強のコンテンツです。
 
おそらく、その最強コンテンツにひかれて、今回お客様はこちらにお見えになったのだと思います。ニュージーランドは季節が真逆だし、香港にも雪が降りません。
私たちがこの時期に見る風景は、外国のお客様にとっては、あたりまえではないのです。
 
しかし最強コンテンツがあったとしても、最終的には人間力こそが最も大事。
 
それは日本人であろうと、外国人であろうといっしょです。
もっと気持ちや考えを相手にお伝えすることができれば、もっと楽しんでもらえるはず。
 
そう思うと、やはり言葉を知らないのは、とっても悔しい。
こういう場面に出くわすと、なんとか言葉の壁を少しでもさげるようがんばっていかねばといつも決意するんですがね…。