昨年、スキー競技者としての引退勧告を受け、それからは現場に出る機会も少し遠ざかっており、昨シーズンは雪上に行くも、大会の準備とかそういうことでゲレンデには行っていたものの、なんとなく物足りなさを感じていました。
今年も、スキーシーズンがスタートしてから、3週間ほどが経つのですが、いまだもって、頭の中が整理しきれていない状況にあります。
自分はもうすでに現役ではないということを理解させるために、いつもストックをもたずゲレンデにあがっているのですが、それでもなんとなく気持ちに整理がつかない日々です。
先日、快晴でかつ、バーンコンディションも最良の日に、後輩から
『ストック貸しますけど、1~2本滑ってみたらどうですか』
と声をかけていただき、滑らせていただきました。
本気で滑ったのは、実に2年ぶりでしたから、うまく滑れなかったのが悔しかったのですが、しかし気持ちは実に晴れやかでした。
『あーやっぱり自分はスキーが好きなんだなぁ』
って改めて気づきました。
正月休みに入り、正月1日にゲレンデにはたてませんでしたが、今日は少しだけ時間をもらい、ストックをもち、ヘルメットをかぶり、いつもの競技者の気持ちでゲレンデにたって滑りました。小学1年生から、スキー競技者としてのマインドは、そう簡単に捨てれるものでもありません。
今は県連のスタッフという立場ですから、おそらく今後も競技者としてゲレンデに立つ機会を与えてくれるのかどうかはわかりませんが、しかし、シーズン前から身体を動かしたり、マテリアルの準備をしたり、そういうルーティンを行う中で、僕自身の精神が研ぎ澄まされるような気持ちになるので、やはりこれはこれからもやっぱり続かねば
とそんな気持ちです。
勝負の世界から遠ざかっていても、やはり自分が理想とする滑りを日々追求することをあきらめてはいけないなぁってそんなふうに感じました。
40年間、コンディショニングトレーニングをやり、スキーをチューンナップし、栄養に気をつかい、、技術を追い求め、生活のありとあらゆることを自分のベストを尽くすためにやってきました。
それらのルーティンが、やはり私には必要な、一つ一つの構成要素なんですね。
よし!