昨日は奇しくも、衆議院総選挙の開票と、台風がどんぴしゃりにあたってしまいました。
衆議院定数は465人ですから、その数だけの喜びがあったわけです。
ただ、一方でそれ以上の数の落選者がありました。また、台風災害に多くの方が避難をしたり、被災をしたり、大変な思いをした一日でもありました。
実際、当選された先生は、こんなときだから、万歳はやめようと自粛をされ、またご本人は、もうすでに、被災者の支援のことに頭は切り替わっていて、おそらく当選者で唯一、防災服に身を包んで当選の報を聞いた方だと思います。
そんな浮かれない先生だからこそ私は、尊敬してやまないわけです。
今の世の中、なまじSNSが浸透しているので、喜びと同時に、悲しみが画面上で交錯することはよくあることです。
世界の人口が70億人もいるわけで、例えば終戦記念日というときに生まれた人もいれば、結婚記念日とかお祝いの日に亡くなっちゃう人もいるのだろうと思います。
世界のどこかで喜びと悲しみが繰り返されている中で、やはり相手が幸せに思うことを嫉んだりすることはしないようにしたいわけです。
もちろん、喜びの渦中にいる人も、自分だけがわき目も降らずに喜んでいて、いいわけではないけれど、うれしいことはうれしい、悲しいことは悲しい…
そんなことが素直に表現できる世の中でありたいなぁと思うのです。
笑っている向こう側に泣いている人もいて、泣いている向こう側に笑っている人もいる…。
今回の選挙にしても、おそらく候補者は死に物狂いでがんばってました。実際、落っこちたら政治家としての道は次の選挙のチャンスが出るまではないわけですね。
自分のためだけに政治をしている人はいないでしょうが、やはり相手も日々の生活があるわけですね。
受け取る私たちが、嫉むことさえしなければ、それは何事もなかったようにスーッと過ぎていくのです。
素直に喜びましょう。素直に悲しみましょう。それが人生なんじゃないかと思います…。