以前『○○の品格』という本がよく売れた時期がありましたね。
坂東マリコさんの
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女性の品格 (PHP新書)
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さんは、当時ベストセラーになったんではないかと思います。
ヤロー(男)である私としては手にとるのがはばかれたので、中身は読んでませんけど、外見も大事だけれど、見えない心の部分にフォーカスされていたのではないかと想像します。
道路脇に伸びる雑草をみながら、ふと『品格』という言葉について考えてしまいました。
私が知っている中で、この地域でもっともインフラが進んだのは、平成6年の全国植樹祭のときだったと思います。
沿道に街路樹が植えられ、単なる道路インフラの整備を超えて、自然と人工物が共存する新しい未来の在り方を見せてくれたような気がしたものです。
ちょうどそのころ、私は大学生で、植樹祭の主会場となった兎和野高原野外教育センターで夏休みにアルバイトをさせていただきました。
その年の夏は、雨の少ない年で、まだ根付いていない樹々が息も絶え絶えで、担当職員の方と、水やりに奔走したことを覚えています。
20年の年月が経ち、そのころに植えられた街路樹は、しっかりと根付いたものもあれば、その後まったく育たなくなっているものあり、今は草刈りや枝払いなどの管理で維持されています。
しかし、役所の予算の関係もあるんでしょう。年に1回は除草はするものの、構造物の隙間から延びる草は年々勢いを増してきています。
そんな状況を横目でみつつ、あーこの町の品格とはいかに…と思ってしまうわけです。
先日、『但馬村岡ミニミニ駅伝』が行われたとき、せめてうちの施設の前の道路の草ぐらいはとっておこうと、社員にお願いをして、歩道の草を除去してもらいました。
おそらく、そのことに気づいた人はいないと思います。
普段生活していても、そういう状況に慣れてしまうと、雑草であるがゆえに、なんとも思わなくなってしまうものです。
20年前、ここを天皇皇后両陛下が、通られるのだ…それにふさわしい品格とは…
と考えたと思います。
再びここを両陛下が通られるかどうかは定かではありませんが、今もしこの現状を見られたときに、どうお感じになられるのかと考えると…自ずと答えはわかるでしょう。
品格ある町村であるためには、品格ある住人がいなくてはいけまえsん。
人に品格を語れる立場にはありませんが、品格ある人間になれるよう努力しないといけません。